2020年08月15日

ブラック アンド ブルー/BLACK AND BLUE

 以前、<ハリウッド・エクスプレス>でボックスオフィス第一位になっていた映画、忘れかけた頃日本に上陸。 しかし現在<ハリウッド・エクスプレス>の放送は休止中(アメリカではまだ映画館が再開していないため)・・・諸行無常です。 ナオミ・ハリスがナオミ・ハリスに見えないのは何故?、というのも気になって。

  ブラック・アンド・ブルーP.jpg 女性警官が目にした汚職の瞬間。街のすべてが彼女の敵となる。

 故郷であるニューオーリンズに戻ってきた退役軍人であるアリシア・ウェスト(ナオミ・ハリス)は、警察官として働き始める。 パトロール警官として相棒のケヴィン(レイド・スコット)とシフトを組んで三週間、初めて臨時の夜勤に別の警官と就いた。 ある通報で現場に向かうと、パトカー内で待機を命じられるアリシア。 銃声が聞こえたので様子を見に行くと、麻薬課の刑事マローン(フランク・グリロ)らが売人を殺害するところを見てしまう。 彼女のボディカメラにおさめられたその“瞬間の映像”を奪うため、悪徳警官たちは一丸となってアリシアを追う・・・という話。
 ハリケーンのあとから復興しきれていないニューオーリンズの姿がリアルっぽい。 ドラマ『NCIS:ニューオーリンズ』の明るさとはあまりにも対照的。

  ブラック・アンド・ブルー4.jpg アリシアの髪は縮れ毛、ドレッドレアをアレンジしてる。 あたしの記憶ではナオミ・ハリスはいつもストレートヘアだったから(『007』シリーズも、『我らが背きし者』も)、そこが違和感というか、慣れない感じがしたのだろう。 アリシアは警官だけど黒人で、新人で、女。 なかなか強く出られない・証拠を提示しようとしても、誰がどこまでつながっているかわからないから・・・アリシアは孤軍奮闘を強いられるのがつらい(それが痛々しくなく表現されていて、素敵)。 ブルーは警官の象徴(多分制服のシャツの色から)だけど、アメリカでは違法なもののイメージカラーもまたブルー。

  ブラック・アンド・ブルー2.jpg いかにも悪徳警官のみなさん。
 結構見覚えのある方々がいらっしゃりつつも、スターな人はいないのでリアルなキャスティング。 誰が悪徳警官の仲間なのか(自分から進んでやってなくても見て見ぬ振りする者もいるはず)わからないアリシアの疑心暗鬼は、この町に住む人々の生活にも影を差している。 Black Lives Matter問題が本質にあるうえで、なので、アメリカでの社会構造的な根深さを前に途方に暮れる。

  ブラック・アンド・ブルー3.jpg ギャングの方々の服装センスはラップスターと区別がつかない。
 ただの悪役は存在せず、みなそれぞれの都合と事情を抱えているのも現在的。 アリシアの幼馴染のシングルマザーの存在が今のアリシアとの対比になっていて、「いやならこの町を出ろというけど、出られない人はどうしたらいいのか」という日本でも言われる問題が。
 同じく昔馴染みで商店で働くマウス(タイリース・ギブソン)の「トラブルには巻き込まれたくない、ひっそりと暮らしたい」という気持ちの切実さには胸が苦しくなるほど。 でも避けていることは、消極的でも今の状況を受け入れていることになってしまう。 経済と教育の格差をなくすことがいちばんの解決法なんだけど、それを浸透させるためには時間と手間がかかる・・・今の人たちはそれまで待てないし、かといって何も始めないことには解決しない。 「正しくないことはしない」と主張し続けるアリシアの強さが、きっかけになれば。
 話の展開的にはマイクル・コナリーっぽさもあるのだが、この映画がヒットすることにアメリカの当事者意識が感じられて、救いになる。

posted by かしこん at 17:07| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月14日

一人でテンション上がるランチ@MotherMoonCafe

 映画館のチケット・半券があると同じ施設に入っている飲食店でサービスが受けられる場合があって、店選びで悩みがちなあたしは(初めての店に入るには結構心の準備が必要だし)、ついこういうのを利用してしまいます。
 SOL(神戸国際会館地下)のマザームーンカフェは、チケットで料金10%OFF!
 だから豪勢なランチを食べようじゃないか!

  20200716マザームーンカフェ1玉葱の冷製スープ.JPG 淡路島玉葱のスープ
 ランチにはどれにもついてくる<本日のスープ>は、時節柄冷製でした。 おいしい! 確かに玉葱!、でした。 でもすぐなくなる・・・。

  20200716マザームーンカフェ2プレートランチ.JPG プレートランチ
 メインはローストポークで、これが大きいうえに分厚い! グリーンサラダ、トマトのファルシ(トマトの中にいろいろ詰めたサラダ)、ポテトサラダ、本日のキッシュ、パンで結構大きなお皿が満杯。 ローストポークがすごい食べ応えで・・・しまった、おなかいっぱいになっちまうよ。 ローストビーフがメジャーの関西圏で、ローストポークを出してくる気概を買います(あたしはビーフよりポークが好き派)。 

  20200716マザームーンカフェ3広島檸檬レアチーズケーキ.JPG 広島檸檬のレアチーズケーキ
 おなかがいっぱいにもかかわらず、期間限定っぽいレアチーズケーキがあったのでオーダーしてしまう。 夕方以降ではお目にかかったことがないから(つまりそれまでに売り切れてしまうの)。 ホットの紅茶をお供に、本を読みながらおなかが落ち着くようにゆっくり時間をかけて食べました。 サイズは大きいけど、ゼラチン多めか食感は軽かったので無事完食。 チーズ濃いほうが好きだけど、このときばかりは軽めでよかった。 レモンソースも程よい酸味と甘みでした。

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2020年08月13日

今年の夏は、電車から海を見るだけ

 夏休みに入っておりますが・・・夏休みという実感がまったくなく、困惑。
 どこへ出かけるわけでもなく(いつも、特に出かけているわけではないが・・・)、誰かと会うこともなく、盛り上がらない。 9連休も家から一歩も出なかったら社会復帰できないわ! また、休みが終わってもすぐに仕事がいそがしくなるわけでもなく・・・なので一日2・3時間程度仕事をしております。 でもそうするとすごく一日が長い! 自分に使える時間がいっぱいある! 24時間を有意義に使ってる感じがする。 働き方改革って、きっと本来こっち方向だったんだよね、としみじみする。

  20200810電車から見た海.JPG 海のそばを電車で通りまして、電車の窓越しに写真を撮りました。 ちょうど時間も早めでいい天気、実物は写真よりももっと輝いて見えましたよ。
 青い空、きらきらと波立つ海。 神戸に来てから海に行ったことはないのですが(北東北においてのあたしの海は太平洋か日本海、青森湾、津軽海峡なので)、瀬戸内海はちょっとあたしのイメージの海と違う。 それでも、海を見たらちょっとテンションが上がってしまうのは致し方ないのです。
 海開きしてないのに、海で泳いだりパラソル立てている人たちはいます。 自分の命は自分で守ってください。
 わざわざ電車の窓から海の写真を撮る必要性なんてないんだけど、今年は「それだけでなんかありがたい」という気持ちになります。

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2020年08月11日

エレファント・マン【4K修復版】/THE ELEPHANT MAN

 引き続き旧作上映から。 4K修復版と銘打たれたのは観るの初めて。 いったいどんな映像になっているのやら。
 『エレファント・マン』は子供の頃に金曜ロードショーか月曜ロードショーで観た記憶があるんだけど、内容をあまり覚えていない・・・。 しかも監督がデイヴィッド・リンチであることに今回はっきり気づいた(そういえば「リンチにしては感動もの」という評価を聞いたことがあるような)。 という、曖昧な記憶で参戦。

  20200805エレファントマンP.JPG 切なさに胸が締め付けられる――
   僕は動物じゃない 僕は人間なんだ

 19世紀末のロンドン。 大病院の医師であるフレディ・トリーブス(アンソニー・ホプキンス)は、街の見世物小屋で“象人間=エレファント・マン”と呼ばれている存在がいることを知り、医学的に興味を持つ。 “エレファント・マン”=ジョン・メリック(ジョン・ハート)は、生まれつきの奇形と膿疱のために見た目が特異であった。 トリーブス医師は研究のために病院の屋根裏部屋にジョンを引き取り、学会で発表するが、次第にジョンの知性と芸術を愛する心の清らかさを知り、研究対象としての見方ができなくなり・・・という話。
 ファーストカットからデイヴィッド・リンチ節全開、意味のよくわからない不穏なカットの積み重ねあり。 そしてさすが4K修復というか、映像がとてもキレイ(効果音などクリアな気がする)。 黒の部分もいろんなバリエーションがあり、モノクロ映画であることもなんだか忘れる。

  エレファント・マン2.jpg えっ、アンソニー・ホプキンスなの?
 あたしの知っているアンソニー・ホプキンスと違う・・・若いんですね。 でも登場してすぐは目に不穏な色をたたえていて、この人を信用していいのかわからない。 ジョン・メリックもそうだったのだろう。 彼は結構長いこと喋らない。
 喋り始めれば声はジョン・ハート。 口を歪めての発音なのであの特徴ある声を完全に堪能できないのだけれど、彼の感情が爆発する場面での心からの叫びには、あの声のトーンがあった。 あぁ、やっぱりこの人の声が好き。 そのせいで余計泣けてしまうけど、ここは人間の醜さに戦慄する場面なのだった。

  エレファント・マン3.jpg 美醜の概念は突き詰めれば個人的なものなのに。
 あぁ、この「断絶」に見えない「絶望的なまでの断絶」に、絶句。 感動ドラマじゃないよ、ガチのホラー映画じゃないの!
 それにしても不穏なカットの積み重ね、『ツイン・ピークス The Return』でも見た! 見世物小屋にいる人々は『ツイン・ピークス』の赤い部屋だし、デイヴィッド・リンチはずっと同じものを描いてきたのね・・・えっ、『エレファント・マン』のオリジナルって1980年なの!? もっと古いと思ってた(モノクロだからか)。 じゃあ『イレイザーヘッド』のほうが古い?
 今回、観てよかった。 観られてよかった。

posted by かしこん at 13:15| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月10日

ますます濃い・・・日曜21時。

 もうヤバい。 日曜21時からの日曜劇場『半沢直樹』、あたしには大変珍しいことにリアルタイム視聴をしてしまっています(他のドラマも結構録画しているのだけれど、録画機を最近新しく買ったのでHDDの容量はたっぷりあり、CATVチューナーに接続しているHDDの残り容量が少ないため、そっちを優先で観ているので地上波の番組まで手が回らず)。
 つまりそれだけ惹きつけるパワーが『半沢直樹』にはあるわけで、演技巧者のみなさんの全力(遊びゴコロを含めて)を見るのがすごく楽しみ! このご時世でいろいろあるけど、そんな現実をちょっと忘れさせてくれる濃厚さが癖になっております。

  半沢直樹20200809渡真利立ち聞き.jpg 立ち聞き上手な渡真利さん。 本来の仕事は?
 もう、すっかりスパイもしくは情報屋の役割を全うしている渡真利さん(及川光博)。 今後も半沢直樹の間者としての活躍を期待します。
 それにしても大和田さん。 予告に「死んでも嫌だね!」が使われたってことはそれ以上のものがあるんだろうな・・・と期待していましたが、まさか伊佐山に「土下座野郎」と言われてしまうとは思わなかった・・・。 そこまでショックを受けるとは・・・。
 大和田さんは本筋にかかわらないようですが、まるで『真夏の世の夢』のパックのように縦横無尽に物語を渡り歩き、狂言回し的な役割を心底楽しんでいるように見える。 実は半沢くんのことも好きだよね?、と思えてしまうのは、観ている側が大和田をもう憎めなくなっているからだ。

  半沢直樹20200809「エンジン止めろ!」.jpg 「エンジン止めろ!」がよかったよ。
 今回の半沢さんはずっと目に力が入ってた。 役員会議ではみなさん頭の血管が切れそうで、誰かがいきなり倒れてもおかしくなかった。 熱量がすごいが、第一話に比べると間が少なく、怒涛の展開は認めるが、「なんか飛ばしすぎ?」とも思えてきた・・・セントラル証券編が4話しかないって、ちょっと早すぎる感が(とはいえ、今回全何話なんだろう)。
 <帝国航空編>、これまた癖のある実力派が続々出てきそうなので、やっぱり見てしまうんでしょうけど・・・。

posted by かしこん at 02:44| 兵庫 ☁| Comment(0) | テレビ・テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月09日

銀河鉄道999【HDリマスター版】/Garaxy Express 999

 映画館の中でもわりと家族向けのシネコンは上映作品に苦心している。 いわゆる大作が軒並み延期、8月7日公開の『ドラえもん のびたの新恐竜』を皮切りに夏休み作品がじわじわ公開されるけど、それまでは。 なのでそれぞれの映画館が懐かしい作品のリマスター版を公開しているのだが、「子供の頃TVなどで見たけど、内容はあまり覚えてない名作」が呼び込まれているので、こちらとしても「わっ、映画館で観てみたい!」と思ってしまうじゃないか。
 そんなわけでOSシネマズ神戸ハーバーランドへ。 映画に行くには自分の体調も万全じゃないといけないので神経をとがらせます。

  20200730銀河鉄道999HDリマスター版P.JPG 今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車がゆく。

 未来の地球では、機会の身体を手に入れた富裕層と生身の身体のままの貧困層の人間を迫害・搾取している。 スラム街で暮らす星野鉄郎(野沢雅子)は機械の身体を手に入れられるアンドロメダ星に行くことを、行く手段である銀河鉄道999を憧れのまなざしで見ていた。 鉄郎の母はかつて機械伯爵(柴田秀勝)の人間狩りで殺されたため、復讐を心に誓っていたのだ。 ある日メーテル(池田昌子)と名乗る女性と出会った鉄郎は、アンドロメダまで自分と同行すれば銀河鉄道のパスをあげると言われ・・・という話。

 冒頭の銀河系の絵、何度も見たことある懐かしさを覚える。
 あの長いテレビシリーズをどうまとめるのだろう・・・と思っていたら、各停車駅でのエピソードはばっさり切られ、鉄郎と機械伯爵絡みの話に集約されていた。 つぎはぎ感はないので、テレビシリーズ再編集ではなくて新しく作ったのだろうか。 だとしたらすごい労力!
 でもそのためにロードムービー感は薄くなった。 長い旅路、という感覚がゼロで(次の停車駅にすぐついてしまう)、ちょっと物足りない。 車掌(肝付兼太)の見せ場もなく、そもそもメーテルの内面が全然わからない。 機械が支配するこの宇宙ってどういう政治体制なのかとかもさっぱりわからないし矛盾もあるんですけど!
 しかし最後になってわかった。 これは「青春の痛みと喪失、成長に伴う代償」の物語なのだ。
 だからSF的な理屈や合理性はどうでもいい、メーテルがどんな人なのかも知らなくていい。 決して手に入らぬ幻を追いかけることはやめて、手に入るものを求める人生を歩むことを自分で選ぶ。
 だから主題歌がゴダイゴになったのか。 テレビシリーズと劇場版はまったく違う話だから。
 とはいえ、後半のここぞ、という場面で ♪汽車は闇をぬけて光の海へ♪ というささきいさおの歌があたしの頭の中に流れてきたことは事実です。 家に帰って来てからYouTubeでささきいさおメドレーとか見ちゃったよ・・・昔のアニメの音楽の質の高さ、直球のメッセージはすごいぜ。
 そして声優のみなさまの聞き覚えのありっぷりがすごい。 藤田淑子、麻上洋子、小原乃梨子、田島令子、来宮良子、納谷悟朗、富山敬、井上真樹夫だもの・・・みなさん声が若いけど(1979年公開・・・って41年前なの!)、ベースの声は変わってない、特に野沢雅子!
 なんだかテレビシリーズも見たくなっちゃったぞ。 古い作品を見直すことの意味にもはまりそう。

posted by かしこん at 15:08| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月08日

海底47m 古代マヤの死の迷宮/47 METERS DOWN:UNCAGED

 「『海底47m』に続編決定! 仮タイトルは『海底48m』」というのは、『海底47m』が意外にもスマッシュヒットして続編制作決定、となったときのヨハネス・ロバーツ監督の言葉。 急に決まってとりあえず言ったのかもしれないけど、あたしはそのセンスがツボに入ってしまい、「『海底47m』の続編、『海底48m』だってよ」といろんな人に言いふらしてしまっていた。 その映画が完成し、日本公開が決まりましたが・・・タイトルは『海底47m』のまま! 1mはどこに行ったのだ!

  海底47m2古代マヤの死の迷宮P.jpg 恐怖は、底無しに深化する。

 メキシコ、ユカタン半島近くの町。 両親の再婚によって義理の姉妹になった女子高生のミア(ソフィー・ネリッセ)とサーシャ(コリーン・フォックス)だが、関係はしっくりいっていなかった。 ミアは学校であるグループにいやがらせされているが、サーシャは何もしない。 ミアの父親(ジョン・コーベット)は二人が親しくなれるようにとサメ鑑賞ツアーを紹介する。 当日、船に乗ろうとしたところ、ミアをいじめるグループがいたし、サーシャの親しい友人アレクサ(ブリアンヌ・チュー)とニコール(システィーン・スタローン)が誘ってきたので海底洞窟のほうに行ってしまうことに・・・という話。
 水深の話は全然出てこなかったけど・・・“海底47m”、関係なくない?

  海底47m2古代マヤの死の迷宮3.jpg “いじめられっこ”のインパクト、強烈。
 冒頭のシーンは「おおっ!」と思わせられてすごくいい。 水の使い方が絶妙なんですが・・・映像的にはそこがピークだったかしら。
 あぁ、スクールカースト問題まだまだあるのね・・・と悲しい気持ちになるものの、早く海へ行ってくれとつい思ってしまうのでした。 海へ行くまでのドラマ部分が人間関係を把握させる大事な部分なのであるけど、そんなに複雑な関係でもないし。

  海底47m2古代マヤの死の迷宮1.jpg セノーテの水は青くて美しい。
 ユカタン半島といえばセノーテ(海中洞窟・海底洞窟)です。 個人的に大好きなのでそこを舞台にしてくれるのはうれしいのですが、無策で踏み込んではならない場所なのです。 無謀すぎる女子高生たちの振舞いにハラハラしっぱなし。 そして洞窟の狭さがヤバい(閉所恐怖症の人はパニック起こしかねない感じ)。 こちらもマスクしての鑑賞のため、息苦しさがよりリアルになります。

  海底47m2古代マヤの死の迷宮2.jpg 盲目のサメのビジュアル、なかなか不気味。
 出口のわからぬ洞窟に迷い込んでしまったがために目が退化したとおぼしきサメが登場してから一気にサメ映画気分は加速・・・でも前作『海底47m』は「サメ映画に見せておいてサメじゃない」がポイントだったので・・・ガチのサメ映画になっているのはいいのか悪いのかだけど、パワーはある! ガンガン畳みかける! サイズ感も無用! あるあるでもそのまま行く強さ! そのうえで予定調和をひっくり返す! そもそもサメは視力にあまり頼ってないとか(マヤの遺跡も海の近くにはないはずとか)は言ってはならないな!
 エンドロールで・・・「サメはそもそも人を殺さない、人間は毎年結構な数のサメを殺している」的なことを指摘され・・・あぁ、わかってるけどなんかすみません、とさみしくなってしまった。 ジュラシックパークの恐竜と同じ問題。

posted by かしこん at 18:01| 兵庫 ☀| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

ケーキと紅茶、夏バージョン@Le monde du thé (ル モンド・デュ テ)

 大丸神戸店の地下にこじんまりとある、カフェ、というかイートインスペース。 お茶の葉を売っていて、その一角にイートインコーナーがあります。 デパ地下で購入したスイーツを持ち込んで食べられる、というのがウリ。 あまり広くないので(コロナ後は座席数も減っているし)、知ってほしいが知られたくない微妙な気持ち・・・。

  20200807デュモンドテ (3).JPG セパレートティー(紅茶+グレープフルーツジュース)
 「今日はオレンジジャスミンのアイスかなぁ」と思って行けば、お店の方から「夏季限定メニュー」を手渡される。 「この人、ちょくちょく来る人だわ」と覚えられてしまっているらしい・・・約三年で15回以上行っていました・・・覚えられてしまうペースでしょうか。
 というわけで、夏季限定メニューから“セパレートティー”を選択。 ちゃんと二層になっております。

  20200807デュモンドテ (2).JPG お茶のお供はエストローヤル(期間限定出店)のミルフィーユで。
 パイ皮に全然フォークが刺さらない・・・下のほうから食べたり、がんばって上のパイ皮にひびを入れたり。 間のクリームはすごくおいしいのに。 そうだった、ミルフィーユは食べるのに苦労するやつがあるのだった・・・。

  20200807デュモンドテ (1).JPG よくかき混ぜたら、こうなりました。
 しばらく前からリプトンがFruits in Teaを仕掛けているけど、伊藤園もやっているのかしら(このお店は伊藤園の紅茶・緑茶・中国茶専門店です)。
 一口、飲む。 おっ、紅茶。 でも途中からグレープフルーツ。 でも後味は紅茶とグレープフルーツ。
 グレープフルーツはホワイトで、果汁100%のやつ。 紅茶は・・・クセがないからディンブラかキャンディ? ちょっとわからないけど・・・混ざり合ったこの飲みものは、紅茶であって紅茶でなく、でも紅茶。 グレープフルーツなんだけどグレープフルーツでもなく、でもやっぱりグレープフルーツ。 ・・・なんだか不思議な感じ。 でもおいしい。 ちょっとクセになりそう。
 お店の方にうかがいました。 使っている紅茶葉は何ですか?
 「ディンブラです。 ちょっと濃い目に淹れまして、100%ストレート果汁のグレープフルーツジュースを入れてます」
 なるほど、濃いめがポイントですね。 家でできるかわからないけれど。

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2020年08月06日

アフターダーク/村上春樹

 引き続き、「村上春樹を(今更ながらに)読む」企画。 次は2004年発表(文庫化は2006年)の『アフターダーク』を。

  村上春樹 アフターダーク.jpg 真夜中の数分前、都会のファミレスで一人本を読む若い女。 そんな彼女に一人の若い男が声をかけることから始まる、朝までの出来事。

 文体は三人称、カメラの眼での描写など、村上春樹としては新しいというか、実験的な感じですか?、という気が。 序盤からはミステリタッチの流れもあり、「このままミステリとしていくのか?!」とつい期待してしまいました(勿論、結局そんなことはなかった。 ちょっとがっかり・・・)。
 大都市で生活する、様々な人々の点描。 ヤバい人も、つらい人も、流されている人もいる。 たった一晩のことで何かが変わるわけではないけど、この先に何かが起こりそうという予兆が漂う。 いい方向に行きそうな人、ひどいことになりそうな人、それでもこのままいきそうな人・・・都市には、それだけ多くの人がいる、という事実。 登場人物への感情移入を拒否するキャラ設定。
 喪失と回復の物語、というのは同じだけど・・・本作は「村上春樹じゃなくてもよくない?」という考えが頭を横切る・・・これをへて、次の作品につながっていくのだろうか。
 村上春樹も実験するんだ、というのがいちばんの感想だったかな。

ラベル:国内文学
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2020年08月05日

「映画館に行こう!」キャンペーンのユニバーサル映画バージョンを見た。

 OSシネマズハーバーランドにて、予告の前にこの映像が流れた。

  

 「おかえりなさい!」の文字に・・・なんだかじわっと胸が熱くなった。
 うっかり、泣きそうになってしまった・・・。
 いや、突然現れた『ワイルドスピード』シリーズのポール・ウォーカーの笑顔に、涙がぶわっと湧き上がってしまいました(しかも彼が逝去後、CGとかで合成した場面だよね、あれ)。 予告に入る前にハンカチが必要って、どういうことよ・・・。

posted by かしこん at 02:58| 兵庫 ☀| Comment(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月03日

カセットテープ・ダイアリーズ/BLINDED BY THE LIGHT

 これも公開延期になったひとつ、もとは3月後半予定だったかな? 80年代後半の音楽満載、的なニュアンスだったので観たかった。

  カセットテープ・ダイアリーズP.jpg ブルース・スプリングスティーンのロックに乗せて、僕は明日へ走り出す・・・
  1987年イギリス。移民の少年の人生を変えたのは、彼との出会いだった。実話から生まれた、爽快、感動の青春音楽ストーリー!

 1987年、イギリスのルートン。 ジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)の一家はパキスタン系で、生活は厳しい戒律に縛られ、周囲からは移民に対する一部の偏見と差別にさらされていた。 おさななじみのマット(ディーン=チャールズ・チャップマン)の影響でペット・ショップ・ボーイズなどを聴いていたジャベドは、高校に入ってシーク教徒の同級生ループス(アーロン・ファグラ)からブルース・スプリングスティーンを教えてもらい、人生が変わる衝撃を受ける。

  カセットテープ・ダイアリーズ3.jpg 楽曲が刺さる過程をMTV風に表現。
 ブルース・スプリングスティーンに一気に傾倒していく感じが痛々しくなく見えるのがいい(自分の過去が照らされて「恥ずかしい」と思わなくて済んだ)。 でもそれはジャベドの毎日に極右ネオナチ系白人からの脅迫に近い圧力が潜んでいるからなんだが。 87年でこんな感じなのか・・・と。 そしてジャベドのお父さんもまた、人のことは棚に上げる感じの頑固オヤジで・・・本心では家族のことを思っているのでしょうけど、感情表現が下手すぎる! なので「町を出たい」と願うジャベドの気持ちがよくわかる。

  カセットテープ・ダイアリーズ4.jpg ところどころミュージカル調。
 高校生活!、いかにも青春!、って感じが懐かしくも楽しい。 突然のミュージカル演出にも、その流れに納得していない登場人物がいるのがすごくいい。 ミュージカルな感じって自分の世界に入っちゃっている人を描いているんだな・・・。 エンドロールで知るが、音楽はA・R・ラフマーン(『スラムドッグ・ミリオネア』の音楽の人)だったので納得。 パキスタンの音楽とかも的確だ。

  カセットテープ・ダイアリーズ2.jpg あ、マットの父は『イタリアは呼んでいる』シリーズのロブじゃん!
 ブルース・スプリングスティーンにはあたしは特に聴くきっかけはなかったけど、“The River”や“Hungry Heart”などは聞き覚えあり(『コールドケース』で使われていたからかな)。 名前と歌が一致したのは“Street of Philadelphia”からなので・・・「あぁ、こんなにすごい人なんだ」と改めて知る次第(家に帰ってから配信でベスト盤を聴いたら、ほぼ映画の中で使われていた)。
 原題の“BLINDED BY THE LIGHT”は「光に目が眩む」、ブルース・スプリングスティーンの歌詞から。 映画を観たから意味が分かるけど、『カセットテープ・ダイアリーズ』はいい邦題かも。 正統派の青春成長もので、あたたかい気持ちになるわ。

posted by かしこん at 23:59| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月02日

P分署捜査班 集結/マウリツィオ・デ・ジョバンニ

 何冊かを並行で読んでいるが、たまたま分厚いものばかりなのでなかなか進まない(どれか一冊に集中すればいいのに)。 あとから手を付けたこっちが薄いので先に読み終わってしまった。 薄いのでカバンに入れて持ち運びやすいということもあり。

  集結 P分署捜査班.jpg イタリアの警察小説、シリーズ第一作目。
 ナポリ、ピッツォファルコーネ署は捜査班の大半が不祥事を起こしたことで空中分解直前。 パルマ署長は早急に人員を補充、集められたのは「能力はあるが、はみ出し者」ばかり。 彼らは着任してすぐに起こった殺人事件を捜査し始める・・・。

 ミステリとしては大変こじんまりしているのですが、「21世紀の<87分署>」を名乗るだけあってキャラ紹介がきっちりしている。 能力が最も高そうなロヤコーノ、キレるとすぐ暴力をふるうロマーノ、スピード狂で偏見丸出しのアラゴーナ、などなど。 副署長のピザネッリもカギを握るキャラになりそう。 短い章立ての中、事件の合間にキャラクターの個性をはっきり抱かせるのでニヤニヤしちゃう。 「この人、誰だっけ?」は群像劇にはありがちなんだけど、いったん覚えてしまうと早くて、警察小説のシリーズ物ってそうなるまでに2・3作が必要なことが多いんだけど、それをこれは一作目でやってしまっている! この人たち、この先どうなるの?!、って感情移入ではなく思わせてくれている。 誰かが「辻真先脚本のアニメシリーズの一話目みたい」と言っていたが、まさにそんな感じ、きっちり設計図がひかれてる。
 事件は地味なんだけど、シリーズとして読むこと前提なのでOK。 むしろこの先に大ごとになりそうな気配は十分。 二作目の邦訳は決まっているようなので、楽しみ!

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 17:20| 兵庫 ☁| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする