2020年03月22日

北欧サスペンス ダークネス:ゾウズ・フー・キル

 WOWOWプレミアにて、『ダークネス:ゾウズ・フー・キル』(全8話)を観る。
 デンマークのドラマ。 2011年に始まった『ゾウズ・フー・キル 殺意の深層』のリブート版。 「早くない?」と思ったけど、日本での『ストロベリーナイト』のようなことが世界各地で起こっているのかな。
 オリジナルは90分一話完結だったけど、今回はひとつの事件を45分8話連続で。 おまけに主役の刑事とカウンセラー的プロファイラーの性別を逆にするという荒業。 原作小説があるみたいだけど(未邦訳?)、どっちが原作に忠実なのかわからない。
 Those Who = People は昔覚えたイディオム。

  ゾウズフーキル ダークネス1.jpg プロファイラーのルイーセと刑事のヤン。
 若い女性の行方不明事件を解決できないヤンは、手掛かりを見直すうちに過去の失踪事件との関連に気づく。 もしやこれは連続事件なのでは・・・と上に掛け合い、シリアルキラーが相手である場合を考えFBIプロファイラー経験のあるルイーセを上司が連れてくる。
 前半はオリジナルのシーズン1第一話と大体同じ。 女性刑事と上司の信頼関係を、そのままルイーセにも当てはめている(この過去のつながりを続編に活かすことも可能?)。 またルイーセは今は様々な被害に遭って心に傷を負う女性たちのカウンセラーをしている、というのがより今日的というか。 ただ前作のイメージが強いためキャラがなかなか入ってこず、盛り上がりにくい。 しかし犯人側にフォーカスを当てた後半から一気にスピードが加速。 まぁどこかで見たことある話(北欧ミステリには結構よくある展開)ながら、キャストの熱演に引き込まれました。

  ゾウズフーキル ダークネス2.jpg キャスト渋め、全体的に青っぽい映像とか映画っぽかった。
 緯度高め、湿度と気温が低めの空気感、いいわぁ。
 まぁ、虐待と暴力がすべての根源というひどい話なんですけれども。
 でも90年代はこういうのを描くのが北欧ミステリのすごさであり売りだったのに、今では全世界がほぼこうなっているのが・・・いやいや、隠されていた事実が表に出ただけのこと。
 ボスのキャラが活かしきれていない(吹替はモリジュンだし!)などもあるので、ぜひシリーズ化を期待したい。

  ゾウズフーキルP.jpg オリジナル版『ゾウズ・フー・キル 殺意の深層』
 なんだか懐かしい。 こっちはこっちで好きでした。 ヤコブ・セーダーグレン、ラース・ミケルセンなど見覚えあるキャスティングが豪華だったなぁ。

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2020年02月10日

第92回アカデミー賞授賞式

 アカデミー賞授賞式、ありました。
 おおかたいわゆる批評家の方々の言う通り。 ただ未知数の部分は「字幕の外国語映画を選ぶのか否か」。

作品賞
『パラサイト 半地下の家族』
 結果的に「あり」ということだった。 アカデミー会員を増やし多様性を増した(もともとは白人の60歳以上が大多数だった)成果が表れたということだろうか、去年の『ROMA/ローマ』がいい線いったのもその流れだったのかも。

主演男優賞
ホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)
 スピーチの最後にちょっと兄に触れたことが、リヴァーのホアキンへの影響の大きさを感じずにはいられなくて目頭が熱くなる。

主演女優賞
レニー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)
 あまりスピーチに心打たれなかった。 作品を観てないから、ジュディ・ガーランドをよく知らないからだろう。

助演男優賞
ブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)
 面白いことを言うのかと期待していたら、そんなでもなくて・・・助演男優賞は最初の発表だから空気が読みづらい? しかし彼が政治寄りの発言をしたので、以後の人たちは言いやすくなったのかも。

助演女優賞
ローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)
 家族バンザイの価値観をいちばん見せてくれたのは今回この人。

監督賞
ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)
 英語喋れるんじゃなかったっけ? でも通訳をはさみ、その間を理解しながら会場の笑いをとる感じに、「どんだけ海外の映画祭などで場数を踏んでいるのか!」と思う。 確か韓国内でも政権によってブラックリストを作られ、製作に制限をかけられた時期があったような・・・今が自由に映画をつくれる環境ならばよかったよ。

脚色賞
『ジョジョ・ラビット』
 作品賞にノミネートされている映画のフッテージが現れるとき、観客のリアクションが賑やかなのが『パラサイト』と『ジョジョ・ラビット』だった。 それだけ支持されている、愛されているのねと感じる。

脚本賞
『パラサイト 半地下の家族』

撮影賞
『1917 命をかけた伝令』
 全編ワンカット、だからかなぁ。 実際はワンカットは無理で、4〜8分ぐらいのワンカット撮影したシーンをつないでいるらしい。

美術賞
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
 1960年代のハリウッド完全再現が、当時を知る人の心を打ったのね。

音響編集賞
『フォードvsフェラーリ』
 エンジン音やブレーキがきしむ音などをつくりあげたことに、らしい。 確かに、あの臨場感はすごかった。

録音賞
『1917 命をかけた伝令』
 こっちは「映画館で観たときの観客への音の伝わり具合」が評価のポイントらしい。 こっちはこっちで別の臨場感がありそう。

編集賞
『フォードvsフェラーリ』
 レースシーンすごかったもんね・・・納得。

作曲賞
『ジョーカー』
 『ジョーカー』の音楽はいわゆる“劇伴”とは違うもの・・・存在意義がそもそも違うものを並べて評価しなきゃいけないのも大変。

歌曲賞
“(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン”(『ロケットマン』)
 エルトン・ジョンと一緒に壇上にあがった人がバーニーなの!

衣装デザイン賞
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
 若草物語の時代もコスチューム・プレイ扱いになるのかと驚く。 というか、女の生き方ってこの時代の悩みがいまだに共有されてるってことよね・・・。

メイク・ヘアスタイリング賞
『スキャンダル』
 シャーリーズ・セロンの顔の骨格を変えたことか・・・横顔のシーンは別人だもん。 でもシャーリーズ・セロンだとわからないといけないし、その加減が絶妙なんだろうな。

視覚効果賞
『1917 命をかけた伝令』
 廃墟などほぼCGらしい・・・。

国際長編映画賞
『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
 ペドロ・アルモドバル監督の『ペイン・アンド・グローリー』も観たい・・・。 フランス代表の『レ・ミゼラブル』(あの『レミゼ』とは全然違う話)もヤバそう。

長編アニメ映画賞
『トイ・ストーリー4』

短編アニメ映画賞
『ヘア・ラヴ(原題)』

短編実写映画賞
『向かいの窓』

短編ドキュメンタリー賞
『ラーニング・トゥ・スケートボード・イン・ア・ウォーゾーン(原題)』

長編ドキュメンタリー賞
『アメリカン・ファクトリー』
 紹介フッテージを見てやっとどういう内容なのかがなんとなく。 他の候補作『娘は戦場で生まれた』・『ブラジル−消えゆく民主主義』などもヤバそう(知らないことを知らされる感)。

  20200209ハリウッド (6).JPG 授賞式前日のドルビー・シアター
 実はアメリカにいる友人から、「ロスに来る用事があったから、ドルビーシアターに立ち寄ってみたよ!」と写真が送られてきた。
 おぉ、レッドカーペットのスタートってこんな感じなの。
 「準備で動いている人がすごく多い。 でもちょっと場所はずれると、ホームレスの人がめっちゃいる」とのこと。 オープニングあたりでクリス・ロックもいじってたから珍しいことではないのか。
 あと、式全体的に女性をたたえることが強調されている感が・・・Me,too以後の流れではあるけど、わざわざ称えないといけないのかというのになんだか微妙な気持ちに。 いや、これはアカデミーが女性を選ぶことにためらいを持たなくなった、変化の現れだと強調しているのかもしれないのだけれど、2020年でもまだその段階?、っていうのが微妙で。 いやいや、ホアキンが「権利を侵害するものを許してはならない」みたいなことをスピーチしたけど、その対象は弾圧やヘイトスピーチと同様、ハラスメントも含まれるという概念がまだまだ世界に広まっていないということなのだ。
 作曲賞のパフォーマンスで、92回にして初めてオーケストラの指揮者が女性であることを紹介したシガーニー・ウィーヴァーがぐっと涙をこらえているのを見て、「あぁ、“戦う女性”の最初の主人公ともいえるこの人は、どれだけ大変なものと戦ってきたのだろうか」とあたしもウルウルしてしまいました。
 それと、ビリー・アイリッシュどんだけ愛されてる! エミネムがおっさんになってる!

ラベル:アカデミー賞
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2020年02月03日

配信はおおいそがし

 WOWOW加入者は<WOWOWメンバーズオンデマンド>という配信サービスを受けられるのだが・・・。
 ふと、“ドラマ”のページを開けたら、ちょっと懐かしい警察ドラマがドカンと配信を開始していて。

  20200202WOWOWオンデマンドドラマ.jpg こんな感じで。

 『刑事ヴァランダー 白夜の戦慄』、『主任警部アラン・バンクス』、『ローマ警察殺人課アウレリオ・ゼン』などなど・・・(全部日本語吹替版である)。
 昨年末には『新米刑事モース』・『刑事モース』も全シーズン配信されて「おぉ!」となったばかりなのに。 『モース』はまたNHKBSプレミアムで放送がはじまるからWOWOWの権利が切れるとかあるのかな。
 なにしろヴァランダーは原作をだいぶ端折っているけど、ケネス・ブラナーが惚れ込んだだけあって魂の部分は通じている。 スウェーデンオールロケなので風景や空気感、空の色が素晴らしい。 アラン・バンクスはドラマを観て原作を読みたくなって、邦訳出ているものを探しまくった。 質が高いものはそういう衝動を生む。 だから繰り返し観たくなる。
 しかしあたしはそういう配信をノートPCで受け取るわけで。
 つい別のことしちゃうよね〜。 日本語で喋ってくれるからわかった気になるよねぇ(少なくとも一回以上は観ているからストーリーもわかっている)。 でも繰り返しで観ることで前回気づかなかったことに気づくのに、あまり映像を観てないまま終わってしまうという・・・ダメじゃん。 吹替の方の声を楽しむ感じになっているよ・・・。

ラベル:海外ドラマ
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2020年01月20日

キリング・イヴ シーズン2、またしても一気観!

 例によって『キリング・イヴ』、セカンドシーズン全8話、一挙見。
 なんと前シーズンの30秒後から始まるという・・・。

  キリングイヴ シーズン2.jpg Sorry Baby ×
 この場合、Sorryを言うのは誰?

 自己顕示欲の強い凄腕の殺し屋ヴィラネル(ジョディ・カマー)と、その存在を追い続けたMI6のイヴ・ポラストリ(サンドラ・オー)との運命的な出会いは、“Girl meets Girl”で収まるものではなく、次々死体が増えていく。 ヴィラネル以外の殺し屋の存在、裏組織トゥウェルヴとMI6との関係もあり、裏社会(法を守らずに任務を執行・目的を果たそうとする人々)に身を置く人々の世界のあやうさが。
 それでも時折、ヴィラネルは恋する乙女のような顔を見せ(サイコパスなのに!)、イヴもまたこれまでとは違う自分に目覚めてしまったり。 ヴィラネルが「似た者同士」と呼ぶくらいだから、イヴはどこまで行ってしまうのか!
 そんな中、この世界でのいいひと代表・ニコ(イヴの夫)がどんどんすさんでいくのがつらい! どんどんヤバい世界に引きずり込まれていっているのがつらい! 新納くん(ニコの吹替担当)、がんばって!
 そういえばシーズン2は吹替の方も豪華だった。 外画吹替のベテラン沢海陽子・高島雅羅・大塚芳忠・土師孝也に、ちょっとのゲストに野沢雅子が! またアニメで若手実力派と言われる梶裕貴・入野自由・神谷浩史も海外ドラマ吹替で揃い踏み。 声の質に合ったキャラだったので違和感がなく(また脇役加減がいいポジションだった)、アニメが主戦場の人もどんどん外画に出てきてほしいと思う(でも多分、外画のほうが難しいんだろうな)。 ヴィラネル役の逢田梨香子さんはあたしはあまりわかってないが(刑事モース オックスフォード事件簿に出てたかな?)、この役はすごく合っている。
 新納慎也は基本舞台系の俳優さんだが、吹替の海外ドラマを愛している人だそうなので、吹替えキャリアは浅いが「こういうテンションで行けばいい」というのが見る側としてわかっている感じが。 だからあまり違和感はなく・・・新納くんにはもっと吹替のお仕事をしていってもらいたい、と思うほど。
 やはり海外ドラマは日本語吹替キャストも充実していないと盛り上がれないのです。

 想定内、とはいえクリフハンガーなシーズンラスト。
 また次のシーズンではこの30秒後から始まるのかしら・・・それはそれで楽しみだけど。

ラベル:海外ドラマ
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2019年11月24日

THE SHOW MUST GO ON - QUEEN + ADAM・RAMBERT STORY

 フレディの命日である11月24日、WOWOWにてQUEENの最新ドキュメンタリー登場! 制作は2019年、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のブームのあと! クイーンの歴史を踏まえつつ、アダム・ランバートとの<幸運な出会い>についての記録。
 冒頭からラミ・マレックのインタビュー。 ジョー・ジョナスやフー・ファイターズのテイラー・ホーキンスも登場して、ライヴバンドとしてのクイーンの魅力を力説! だからこそ、フレディ抜きでは成立しない、という話なのですが・・・。
 クイーンの歌を全部歌える人がいましたよ、ということです。

  20191124クィーン+アダム・ランバート.jpg クイーン+アダム・ランバート
 フレディ・マーキュリーの代わりではない(アダム・ランバートはクイーンに加入していない)、フレディの代わりには誰もなれない。 しかし、クイーンの歌を一人で全部ちゃんと歌える人がいたので、一緒にやっています、ということです。 勿論、「フレディのいないクイーンはクイーンじゃない」という人は見ていただかなくて結構、ただクイーンの音楽を楽しみたかったらどうぞ、という姿勢を取らなきゃいけないのが、ビッグなバンドの宿命ではありますが・・・(映画がヒットしてたとき、「なんで奴らの老後の年金稼ぎに協力しなきゃならない」みたいな捨て台詞をネット上でいっぱい見たので)。

 フレディ追悼コンサートの模様がデジタルサイズに変換されて流れるのには「おおっ!」となりました。 20人の歌い手が揃わなければフレディの音域・表現をカバーできなかったという事実が、「フレディを継げる人なんていないよ」という共通認識を産んだのでしょう。
 しかし、そのときがアダム・ランバートがのちのち現れるとは誰も知らなかったわけで。
 いいやつだな、アダム! 「フレディに比べられる、というプレッシャーに押しつぶされそうになったけど、フレディになるのなんて無理なんだから、僕は僕と開き直ったら楽になれた」的なことを・・・。
 クイーンがワールドツアーに行くことになって・・・「2014年の日本はとても素晴らしかった」、「日本はとにかく最高だった、どこよりも懐かしかった」と言ってくれるブライアンとロジャーに胸が熱くなりますよ。 日本向けに作ったドキュメンタリーじゃないのに、サマソニLIVEの様子に1975年の初来日のときの映像をふんだんにカットバックで使ってくれて・・・ありがたい。

 というか、若きアダムが入ったことで、ブライアンとロジャーの関係もよくなっている(別に険悪な仲ではなかっただろうけど)のがわかるのがうれしい。 世代的におじいさんになってきてるから、アダムを見守る保護者的な役割が、二人をより歩み寄らせ、穏やかな関係性を構築し直しているというか。 それが演奏に、ハーモニーにはっきりと出る。
 「クイーンを小さいハコで観たいか? 大きなところで大人数でともにあの音楽を分かち合ってこそのライブだしバンドだろ!」という誰かの言葉がすべてを表しているのかも。 そうだ、クイーンのライヴが観られることは、この上もない幸運だ。

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2019年11月07日

ホット・ゾーン/Hot Zone

 ナショナル・ジオグラフィックチャンネルにて、あの『ホット・ゾーン』をドラマ化した、というのをケーブルテレビの10月号で知る・・・「おぉ、なんだか懐かしい!」と思いつつ観ようと思っていたのだが・・・放送時間が他とうまくかみ合わず、オンデマンドにて全6話をじわじわと鑑賞。
 リチャード・プレストンの原作『ホット・ゾーン』を読んだのは90年代半ばぐらいだったかしら・・・内容が鮮烈で、ものすごく印象に残っています。 そのあと映画『アウトブレイク』が出たり、“パンデミック”という言葉が当たり前になったりと、ウィルス拡散系の話のエポック・メイキングになったルポルタージュだったかな。
 それが何故、今映像化されるのかはあれだが、ディテールまできっちり描けるのもナショジオで放送されるからだわ!

  ホットゾーン ドラマ.jpg しかも主演はジュリアナ・マルグリーズだ!
 1989年、ヴァージニア州レストンの研究施設で、フィリピンから来たカニクイザルが大量死。 調査を依頼されたアメリカ陸軍感染症医学研究所の獣医病理学者ナンシー・ジャックス(ジュリアナ・マルグリーズ)は、それがエボラ出血熱であることを突き止める。 感染しているサルは他にいないか、サルと接していた人たちに症状は出てないか、いたずらに情報を流すことでパニックを引き起こしてはならず、しかし感染拡大は確実に防がなければならない・・・。

 思いのほか原作通りというか、「こういう場面、あったなぁ」と映像で出されて本を読んでた内容を思い出すというか。
 しかしキャストが豪華ですよ。 ジュリアナ・マルグリーズ、『グッド・ワイフ』のあとどうしているのかと思ったらこれに出てたのか(日本語吹替版で観たので、野沢由香里だと思ってたら塩田朋子だった・・・それはそれでよかったです)。 ナンシーの夫ジェリー・ジャックスはノア・エメリッヒ(山野井仁)、ナンシーの同僚はトファー・グレイス(平川大輔)、ナンシーの恩師で70年代アフリカでエボラに出会っている学者はリーアム・カニンガム(てらそままさき)、CDC職員ジェームズ・ダーシー(三上哲)などなど、吹替版キャストも豪華。 映画以上の制作体制なのだろう。
 それにしても1989年当時の人々の危機管理の甘さがもはや恐ろしい。 勿論専門家はバイオハザード・レベル4での取り扱いなどちゃんとしてるけど、上の人たちはしっかり理解できてないし。 とはいえ最大の危機を教訓として、次へ備えることができるのは素晴らしい(これ、日本でできているのかと非常に不安になる・・・あらゆるジャンルでね)。
 いま映像化したのは技術レベルとして可能になったからということもあるだろうけど、いま一度原点に立ち返って“感染拡大”について誰もが心構えをしよう!、最近ないがしろになっていませんかという問いかけのようだ。
 エボラ出血熱の感染爆発は西アフリカあたりでは定期的に起こっている・・・収束するのにどんどん時間がかかっている・・・だからこそ知っておくべきだ、ということなのでしょう。 ウィルスの進化は常に人間の想定を超えて進むからね!

ラベル:ドラマ
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2019年03月29日

キリング・イヴ/KILLING EVE シーズン1(全8話)、観終わる。

 2月から始まったWOWOWの新海外ドラマ、『キリング・イヴ』シーズン1が一足早く終了。
 『グレイズ・アナトミー』を卒業し(?)、またテレビドラマに戻ってきたサンドラ・オー主演として話題だったけど・・・やはりメレディスの相方クリスティーヌのイメージが強いですよね。 日本語吹替版は『グレイズ・アナトミー』と同じチームなのかしら。
 サンドラ・オーはやはりというか当然沢海陽子さんだったけど、他にも『グレイズ・アナトミー』を卒業した人担当の声優さんがレギュラーにおり、海外ドラマスペシャルのときに『グレイズ・アナトミー』を推していた新納慎也も出てる! 日本版『グレイズ・アナトミー』への目くばせが微笑ましくてついニヤニヤである。
 こういうのが、吹替版を観る楽しさでもあるよね。

  キリングイヴ シーズン1P.jpg でも話は“微笑ましい”とはかなり遠い。
 MI5で働いてはいるものの、地味仕事が多いイヴ・ポラストリ(サンドラ・オー)。 あるとき、ウィーンでプロの暗殺者とおぼしき相手にロシアの政治家が殺される出来事が発生。 事件が土曜日だったから(?)、イヴは分析チームの一人に招かれる。 が、「暗殺者は女性である」というイヴの分析に上層部は賛同せず、仲間内でこっそり捜査を開始する。 しかし上層部の一人はイヴの分析に興味を覚え、こっそり連絡を取ることに。
 そこへ登場する若く美しい華麗なる暗殺者・ヴィラネル(ジョディ・カマー)。
 二人の運命は初めは意図せず、その後は<追うものと追われるもの>が入れ替わりながら関係性が進んでいく。
 ヴィラネルは自分のことを知ってしまったイヴを殺せるのか、イヴは自分のことをヴィラネルに知られてしまい狙われてはいるけれど、それを逆手にとって逮捕・拘束できるのか・・・という話。

  キリングイヴ シーズン1.jpg ヨーロッパ・オールロケ!
 いかにも観光地を避けての路地裏などで撮影、説明をあまりしない描写、台詞も最小限で皮肉とユーモアを漂わせつつ殺すときはあっさり殺し、レギュラーメンバーであってもあっさり死ぬときは死ぬ。 昨日は信用できると思った相手も、今日は信用できなくなる。 敵だと思っていた相手と利害が一致することもある、
 アメリカのドラマっぽくないな・・・と思ったら、製作はBBCアメリカ。 テイストは確かにイギリスのドラマっぽい!
 ヴィラネルはサイコパス気質なんだけど、それだけじゃない。 イヴとヴィラネルとの間に生まれる感情(ある種の友情だったり同士愛だったりいろいろ)もまた興味深い!
 カギを握る人物として登場した女性の吹替が三石琴乃だったことにも盛り上がりましたよ! やっぱり『グレイズ・アナトミー』を踏まえてる! イヴの夫ニコ役の新納慎也くんも吹替キャリアが浅いとは思えないほど周囲のトーンになじんでる!
 勿論、シーズン1では決着はつきません。 シーズン2に持ち越し。
 話数が少なくても勢いのあるドラマは作れる、ということで・・・10〜12話で終わりがちの日本のドラマは深みがないと言われがちですが、刑事ドラマだけじゃなく他のドラマもシーズン制を取り入れたらいいのに。 好評だったから続編、ではなくて、最初からシリーズ化を見込んで企画を立てる感じであれば、キャスティングももっと幅広いセレクトになるんじゃないかなぁ。

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2019年02月17日

キャッスルロック スティーヴン・キング×J・J・エイブラムス

 この2月から、WOWOWは新しい海外ドラマを大量投入!
 その中で最も宣伝に力を入れているのが、スティーヴン・キングとJ・J・エイブラムスが製作総指揮を務めるという『キャッスルロック』だ!

  キャッスルロックP.jpg 見よ、この不吉なルック。

 まだ第2話なんですが(字幕版は2月初めに一挙放送したけど、あたしはドラマは吹替で観たい派)、スティーヴン・キングの過去作品からの引用がとても多くてついニヤニヤする・・・。
 キャッスルロックはキングが作り出したメイン州にある架空の小さな町。 『ニードフル・シングス』で町はとんでもないことになったし、小さな町で不吉なことが起こりすぎるにも限界があるのか、デリーやヘイヴンなど他にもよく出てくる町はあるのだが、“キャッスルロック”という名前自体が有名になっている(キングに許可をもらって使っている映画会社もあり)ので代名詞的なところがあるのかと。 ショーシャンク刑務所もこの町にありますし、ドラマにもばっちり出てきます。
 事前の予告番組でビル・スカルスガルド(スカルスゲールド?)やシシー・スペイセクが出てることはわかっていましたが、まさかスコット・グレンまで出ているなんて! さすがの豪華キャスト! 今度字幕版の再放送も録画しようかな・・・。
 キャッスルロックはキングの比較的初期の作品によく登場するため、ドラマのテイストもそれに近いおどろおどろしさあり。 でも現代設定なのですよ! だんだん洗練されてきたキング手法へこのドラマも転換していくのかしら。
 全10話、セカンドシーズンも制作決定とのこと。 じゃあすっきり終わらないんじゃん・・・。
 でもこのドロドロ加減、楽しみます!

ラベル:海外ドラマ
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2019年01月07日

アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件

 年末年始の間にたまった録画を観ようと思いつつ、その時期にやるスペシャル番組などもあり、なかなか進まなかった。 観ている間に別のものを録る、みたいな感じになっており、結果的に容量は変わっていないのでは・・・。
 海外ドラマも録画された順にいくつもの番組を一話ずつ見ていたらなかなか観終われないということに気づき(気づくのが遅い)、とりあえず連続ものを一気に観るべきでは!、と方向転換し、『O・J・シンプソン事件』をセレクト。 スーパードラマTVで放送されてたやつを録画してました、全10話。

  OJシンプソン事件1.jpg あっ、この手袋!
 1994年6月13日午前0時10分、LAの高級住宅地ブレントウッドにて、女性と男性の刺殺遺体が発見された。 被害者はニコール・ブラウン・シンプソンと彼女の友人のロナルド・ゴールドマン。 ニコールの元夫は有名プロフットボール選手だったO・J・シンプソンだった。 ニコールの死を電話でシンプソンに伝えた刑事は、「どうして死んだのか」といった質問を彼がしなかったことに違和感を覚える。 警察の捜査の結果、二人の死亡推定時刻のあと、シンプソンがLAからシカゴに移動したことがわかる。 シンプソンの車から被害者の血痕が検出され、現場の靴跡や残された手袋など次々と発見される証拠から容疑者はシンプソンと断定、警察は逮捕に踏み切ることにするが・・・という話。

 リアルタイムで事件のニュースを見ていましたが、なにぶん日本なもので・・・「とにかくすごいことになっていた」という大雑把な印象に詳細を示してくれるドラマでした(そういえばそんなこと言ってたなぁ!、といろいろ思い出す)。
 アメリカはちょっとしたことですぐ暴動を起こす、というイメージがこちらからするとありますが、ロドニー・キング事件からはじまるロス暴動は特にアメリカの深い傷になっているんだな、ということを知る。

  OJシンプソン事件2.jpg O・J(キューバ・グッティング・ジュニア)を囲む弁護団。
 セレブ御用達の弁護士として登場するのがバート・シャピロ(ジョン・トラボルタ)。 でもシャピロだけでは心もとないと、ジョニー・コクラン(コートニー・B・ヴァンス)、シンプソンの友人でもあるロバート・カーダシアン(デヴィッド・シュワイマー)、F・リー・ベイリー(ネイサン・レイン)と全部タイプの違うおじさまごっそり出演! 特にデヴィッド・シュワイマー(写真左から二人目)は『フレンズ』のロスの人だと気づくのにしばらくかかった・・・キョーバ・グッティング・ジュニアはそんなに印象変わってなかったけど。

  OJシンプソン事件3.jpg 検察側。
 検察官はマーシャ・クラーク(サラ・ポールソン)とクリストファー・ダーデン(スターリング・K・ブラウン)。 そして地区検事にはブルース・グリーンウッド、というこれまた豪華キャスト。 見覚えのある人たちが多かったので<事実をもとにしたフィクション>だとより強く感じられたけど・・・終始「マジか!」な出来事が続く。 いや、人種問題的なことは日本人には理解が難しいからだけど(表向きそのような問題は存在しないので、日本人はその点鈍感なのであろう)、裁判で問われている本質よりも些末に注意がいってどんどん話題の中心がずれていく、というのは現在でもよくあることではないか・・・今は個人でも情報を発信できるようになってしまったから他者を誹謗中傷するような内容は避けようという意識は働くようになったが、それはやってしまう人がいるからだもんね。
 裁判はテレビ中継されていたので、マーシャ・クラークも話題の人になって服装や髪形を批判されたり(この写真はいろいろ試行錯誤の上に辿り着いた最終形)、果ては以前の夫にヌード写真流出されたりとひどい目に遭う。 マーシャは陰で泣きながら「私は女優じゃないのに」と言うのだけれど、じゃあ女優ならそうされても耐えろというのか? 法に関係する職業の女性でもこういう意識だったのか、と感じるのが悲しい。
 そう、24年程前の出来事である。 それでも変わらないこととこんなに古いと感じることがあるか!、と驚く。
 実録ドラマの意味はそのあたりにあるのかもしれない。
 丁寧なつくり、キャストの熱演で全10話があっという間でした。
 関係者の中で唯一手記を発表していないというイトー判事(ケネス・チョイ)の心意気にはしびれます。

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2018年04月03日

新しい『銀河英雄伝説』、第一話観ちゃったよ・・・。

 CATVのファミリー劇場にて、先行放送となった『銀河英雄伝説ーDie Neue Theseー』の第一話を見てしまいましたよ。
 オープニングテーマから始まらないことに驚き(それだけ石黒版が身体に染みついております)。 冒頭の映像から、最近のアニメに全然詳しくないあたしにも「あぁ、Production I.Gだなぁ」と思わされる独特の質感。
 新しいオープニングで 原作:田中芳樹(東京創元社) って出るのはちょっとうれしかったですね。
 しかしどういう構成になるのか心配してましたが、第一話のサブタイトルは<永遠の夜の中で>、予告によれば第二話のサブタイトルも<アスターテ会戦>で、「結構原作通りだ!」と驚く。 内容も結構原作通りだったです。
 帝国軍側の宇宙艦隊は曲線がメインのデザインで、ときどき有機的なモノに見えてしまってなんだか気持ち悪い。 特にブリュンヒルト、まだ美しさを感じない・・・。 たいして同盟側は直線なので、見分けはしやすい。 艦隊戦の迫力は、さすが最新映像だけのことはある。

  銀河英雄伝説 新1.png ただ、このキャラデザインが・・・慣れないぜ。
 全体的にみなさん若め・美形度嵩上げになっております。
 最初はラインハルト側−帝国側から描くので、差しはさまれる同盟側が(大敗退を期すので主要人物が出てきていないというせいもあるが)、一瞬よくわからなかった・・・「この人たち、誰?」と思ってしまったのは、同盟側の制服があたしの中でピンと来ていなかったからだ。
 しかしいちばんの問題は、声優!
 ドキドキしてましたが・・・キルヒアイス、意外といい。 メルカッツ、そんな違和感ない(さすが運昇さん、やるときはやる男! となるとまだ先でしょうが、ヨブ・トリューニヒトを誰がどうやるのか興味深いところです)。 でもね・・・ラインハルト、野心が前に出すぎ。 これじゃ生意気だと思われるのも納得だけど、最終目的以外のことはどうでもいい的な超然とした感じは薄い、かな。
 でももっと意外だったのはヤンだ。 鈴村健一さんってあたし普通の声よくわからないんだけど(最近の方は海外ドラマでレギュラーやってくれないとわからないんだよ〜)、かなり富山敬に寄せてました!
 石黒版を越えられないだろうけど、完全なる失敗作ってわけでもなさそう、という手触りの第一話。 成り行きを見守りたい。
 それにしてもファミリー劇場は意地悪というかなんというか、本放送に合わせてすぐそのあとに石黒版を放送するという「イジメかっ!」という編成になっており・・・でも若い人たちにとっては『Die Neue These』のほうが基準になるのかなぁ。
 とはいえ、石黒版を観て、ほっとしていた自分がいた。

ラベル:SF
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