2020年05月17日

祝・『ホット・ゾーン』、復刊!

 早川書房からリチャード・プレストンの『ホット・ゾーン』が復刻されます! しかも文庫で!
 めでたい! 名著復活!
 というか・・・これが絶版になっているとは知らなかったですよ。 COVID-19が騒ぎ始めたとき、ウイルスパニック小説を読んでれば感染拡大の過程から収束までシミュレートできるから過度に恐れなくなるよ、と仕事場の人やらに伝えていたのですが、そのときは「ウイルスのノンフィクションといえば『ホット・ゾーン』でしょ、逆に本命過ぎて薦める必要もないわ」と思っていたのです。 でも念のため、と思って調べたら結構前に絶版になってんのよね! 2014年にエボラ出血熱がまた流行して緊急出版されたみたいだけどそれも絶版になってんのよ。
 これは現代の古典だよ! いつでも読めるようにしておかないでどうする!
 早川書房もそう思ってたんでしょうね。 COVID-19きっかけで準備始めてたのなら5月22日発売なんて間に合わないもん(当初は5月1日発売だったが、休業要請・自粛のあおりでちょっと延期)。 ハヤカワノンフィクション文庫に収録し、長く残していこうという意志を示してくれて、ありがとうございます!

 で、発売前のプロモーションとして、第一章を全文公開!
 興味のある方は、是非!
↓↓  第一章全文公開はこちら

 読んだ人の感想がツイッターで出まくっている・・・みなさん「怖い」・「怖くて眠れない」・「眠ったらヤバイ夢見そう」的な。
 そうそう、あたしは最初の単行本を比較的リアルタイムで読んだんです。 第一章、マジコワいんです。 コワかったです。 スティーヴン・キングが「本書の第一章は、私が生まれてこのかた読んだ最も恐ろしいものの一つである」という当時の帯の言葉に、声を出せずにただ小刻みに頷くだけで精一杯。 この体験により、「キングが推薦してるから」とその後あたしがいろいろな本を買うことになるきっかけ(結構騙される確率が高くなってきたので信用度は急降下だが)。
 コワいよね、ふふ、と「すでに読んだことのある者」として余裕をかましてアクセスし、目を通しました。 途中から、「ぐおっ」っとなりました。 余裕などなかった、“新鮮な動脈血”という単語に一気にフラッシュバック。 コロナ禍の視点で見て更にヤバい。
 あぁ、これきっかけで若い人たちにちゃんと読んでもらえればいいなぁ。

posted by かしこん at 03:55| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月07日

『エピデミック』、電子書籍化!

 おっと、川端裕人の『エピデミック』が電子書籍化されているぞ!
 取り扱い開始日が2020年3月7日、って、今日じゃん!
 エピデミックとは、ある特定の地域で感染爆発が起こること。 これが世界規模で起こるとパンデミックになる。
 1月の終わりあたりから、「あぁ、『エピデミック』、読んで」と言ってきましたが、悲しいことに絶版(あまぞんマーケットプレイスでは文庫版に2万円以上の値がついている・・・)。 あたしは単行本を持っているはずですが、行方不明。
 困ったなぁ、と思っていたところに。

  エピデミック20200307電子版.png ブックウォーカーって電子書籍専門?
 復刊を考えていた人たちがこのタイミングで動いた!、とか?
 オリジナルは角川書店だったのだけど・・・カドカワは電子版にしなかったのかな?(数ページの試し読みはできるようになっているが)、と思って調べたら、ブックウォーカーはカドカワグループのデジタル戦略子会社だった・・・。

 ちなみに、この電子版のあらすじは

> 死に至る重症の肺炎を引き起こす謎の感染症が突如東京からほど近い海辺の町に発生。感染拡大により医療だけでなく行政、市民生活がきしみ、崩れかける中、フィールド疫学者たちがエピデミックに立ち向かう。

となっており、角川文庫版でのあらすじはこんな感じ。

> 首都圏通勤圏内、農業と漁業の町、崎浜。常春の集落で、重症化するインフルエンザ患者が多発? 現場に入った国立集団感染予防管理センター実地疫学隊隊員・島袋ケイトは、ただならぬ気配を感じた。重症患者が急増、死者が出ても、特定されない感染源。恐怖に陥った人々は、住民を感染地区に閉じこめ封鎖を始めた。ケイトは娘を母に預け、感染源を断つため集団感染のただ中に向かう! 緊迫の10日間を描く、アウトブレイク小説。

 なんか電子版、やる気ないな!
 ディーン・R・クーンツの作品が<予言の書>とか呼ばれて話題になっているのに(勿論予言ではないし、歴史が繰り返すように現実にインスパイアされたフィクションが現実と重なってしまうことはよくある)、このタイミングで盛り上げたらいいのに。 小松左京『復活の日』ほど壮大ではないけど、リアル感はこっちのほうがあるし、今こそ読むべき書だよ!

posted by かしこん at 16:48| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月31日

いきなり届いた!

 金曜日、仕事から帰ってきて郵便受けに手を入れると・・・これが。

  20190830摩利と新吾全プレ1.JPG ・・・何故、河出書房新社から?
 以前、メルマガ登録したときにブックカバーが送られてきたことがあったかと。 いや、あれは筑摩書房だったか。 どっちにせよ、何年も前のことである。 なにもしてないけどなぁ、と思ったとき、宛名ラベルに印刷された一行に気づく。
 『摩利と新吾のミニ&レアブック』在中
 あぁ、そういえば、帯のクーポンを切ってハガキを出したのだった、締め切りギリギリに!

  20190830摩利と新吾全プレ2.JPG 中身はこんな感じ。
 いや、まぁ、ありがたいんですけど、こういうのって保管に困るよね・・・と感じてしまう今日此頃。 文庫本とほぼ同じ大きさなれど、厚みがないので背表紙の分だけ小さいので本棚に並べるのも微妙なところ(でもそうやって置くしかないかなぁ)。
 「たいへん多くのご応募をいただき」と書いてありましたが・・・あたしはこういうのを出すのをすっかり忘れてしまうタイプなので、今回はやばかったです。

  20190830摩利と新吾全プレ3.JPG 反対側。 どちらが裏で表なのか。
 右・左・どちらから読んでもいい構造になっているのだけれど。
 カラーイラスト集と、雑誌『ララ』掲載時の作者メッセージなどが載っております。
 ちなみに宝塚で1980年〜1981年にやった『アンジェリクU』、フィリップの役は麻実れいだったと今更知った! それはさぞ素敵だっただろう、観てみたい!

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月13日

『あさぎ色の伝説』が、復刻!

 家に帰ってからPCを立ち上げ、メールを確認したら・・・久し振りに復刊ドットコムからお知らせが。

> 和田慎二版新撰組である『あさぎ色の伝説』を2冊にまとめ、2ヵ月連続で刊行決定です!

 マジで! マジですか!!!
 やったーーーーっ!!!

 版元はこれまで<書籍扱いコミックス>として『亜里沙とマリア』など和田慎二傑作選を出してきた秋田書店。 8月と9月に一冊ずつ出るようです。
 しかも、

> 4色カラーはもちろん、2色ページも再現。また、秘蔵のカット、鉛筆描きのネームや下絵なども多数掲載。さらに恒例となった和田慎二を愛する作家さんによるコメントカットやインタビュー記事も掲載いたします。さらにデビュー前、学生時代の未公開作品もバシッと収録した豪華本です!!

 とのこと。
 まぁ、例によっていいお値段ではあるのですが(予価:各2700円)、『あさぎ色の伝説』はコミックスが出た時期も飛び飛びだったり、途中から出版社が変わったりと「どれがいちばん正しい形なのか」がわかりにくい作品だった(『忍者飛翔』は時系列がわかりにくいけど・・・)。
 なので、こういう形でまとまって出てくれるのはありがたい!
 だから、引き続き単独作の中編傑作選もお願いしますよ。 『呪われた孤島』、また読みたい!

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 02:58| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月30日

今日のkindleの日替わりセール、すごく悩む。

 アマゾンの<kindle日替わりセール>を覗くのがなんとなくの日課になっている。
 <月替わりセール>も見ますが、一か月に1・2回ですね(一回見て、どうしようかな、と思ったやつを二回目で見てどうするか決める)。 キンドル本体を買い始めた時期、年末年始・夏休みなどに特定の出版社がいきなり始めるセールに出くわしたりすると「うおぉ!」とすごく買ってしまうこともあったけど、最近はすっかり落ち着いてきました。 セールとして出てくる本も、何回も前に出てますよね、と見覚えあるものも増えてきたし。
 しかし本日の<日替わりセール>には、あの『クリスマスに少女は還る』が!
 しかも、電子版の表紙が紙書籍のものと違う!

  クリスマスに少女は還る 電子版表紙.jpg なんか、復刻後の<キャシー・マロリーシリーズ>と雰囲気を合わせてきた!
 これはこれでいいじゃないですか・・・。
 しかし、あたしは紙書籍を持っている。

  クリスマスに少女は還る.jpg 紙書籍の表紙はこっち、今も変わっていないと思う。
 勿論、内容は同じなのだが・・・心を鷲掴みにされた物語なので、バックアップとして電子版を持っているのもいいかもしれない。
 基本、最近のあたしはkindleを寝る前か旅行に出る時しか使っていないので、いつでも読める懐かしくも重要な物語をkindleに入れておくのは、本体一個だけで動くときに読み物のバリエーションを増やすためである。
 でもあたしが持っているのはkindle Paperwhiteの第2世代と第8世代。 せっかくの新しい表紙もカラーでは見れないのだが・・・。
 ¥599。 紙の半額以下である・・・厚さと出版社の事情を考えれば今のところ最安値なんだろうなぁ。
 どうしよう。 今日の23時59分まで悩むか。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 04:03| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

早川書房、おめでとう!!

 家に帰ってきてシャワーを浴び、髪をタオルでガシガシと乾かしながら、「あー、ヨーグルト食べようか」と思ったとき。
 なんとなくふと思いついて、タブレットのスイッチを入れた。
 <速報>として、「ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏」の文字。
 「へーっ!、すごーい」と思わず声が出てしまった。
 ここしばらくノーベル文学賞受賞者は知らない人か読んだことがない人がずっと続いていたので・・・(ボブ・ディランは除く)。
 自分が知っている、読んだこともある作家で、しかも自分としては好印象の相手。 なんかすごい。 これが同時代感?
 まだご本人若いから、候補に挙がっているとは思ってなかったから余計びっくりだった。

 で、同時に思ったことは、「早川書房、おめでとう!!」である。
 現在、カズオ・イシグロの著作の版元はすべて早川書房なのです。
 その時点でツイッターのトレンドワード上位に<早川書房>が入っていたので、思わずクリック。
 そこには「早川書房、おめでとう!!」的なコメントがごそっと続いており・・・(うち半分ぐらいは、そのあとに「カズオ・イシグロ特需で儲けが出たら、中断してる『〇×』(人によって違うが、翻訳物のSF)の続きを出してね」と書いていたりして、ここの出版社事情に詳しい人たちの存在を教えてくれる)、なんだか読んでてジーンとしてしまっていた。
 勿論、<早川書房>という出版社のことを知らない人もいて、知らない人がいるということにショックを受けている人もいて、TVニュースで早川書房の社長がインタビュー受けていたことを教えてもらい、帰宅途中だった営業部員がニュースを知って自主的に会社に戻り、鳴り止まない電話に対応して結構動揺してたこととか(「入社して初めて5桁の注文を受けた」とか・・・)、これまでにない大騒ぎの早川書房の様子を垣間見ました。 ツイッターは多少更新されているけれど、HPのニュース欄にもフェイスブックも更新されていない。 注文殺到の電話に全社一丸となって対応したことがうかがえる。
 しかもタイミングがいい。 10月19日にカズオ・イシグロの新刊『忘れられた巨人』が文庫になる。
 でも、ハヤカワ的には映画『ブレードランナー』続編の公開に合わせてフィリップ・K・ディックまつりを開催中なんだよね〜。
 確かに<特需>はあるだろうけど、大量の増刷はハヤカワの契約印刷所に可能だろうか・・・今月前半の新刊がだいたい刷り上がっているタイミングとはいえ。 カズオ・イシグロの著作はそれほど多くないうえどれも絶版になっていないし、すべて電子書籍化されている。 大きい本屋さんならそれなりの在庫を抱えているだろう。 あまり早川書房の人たちに負荷のかからない方法で、この時期を乗り切ってほしい。
 早川書房の知名度が上がるのはすごくうれしいことだし、主にSFとミステリの翻訳書中心の専門出版社の老舗でありながら、しばらく前から科学ノンフィクションにも力を入れているし、SF・ミステリ要素はあるけどより文学性の高い作品も発掘してきている(その結果がこれ)。 なにより今はあまり売れない翻訳物に力を入れてるんです!、という会社の姿勢がもっと広まってほしい。
 なんか、「カズオ・イシグロおめでとう」なんだけど、それが「早川書房おめでとう」になっちゃっているあたりに、一部SF・ミステリジャンルを愛する人たちの早川書房への愛を感じ取って(勿論その気持ち、あたしも同じなんだけど)、とにかくうれしいのです。
 だから逆に、「カズオ・イシグロ、ありがとう!!」みたいな気持ち。

ラベル:海外文学
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2017年06月14日

潜在的ボストン・テラン需要

 先日、ボストン・テランの新作が出たことで、「あぁ、過去作も読まなければ・・・」と思った、ということはお伝えしたかと思いますが・・・。
 あたしは容易にその後すぐに、図書館から呼び出しを受け、2作品を手に取ったのでございます。

  神は銃弾.jpeg 神は銃弾/ボストン・テラン
 これが覆面作家ボストン・テランのデビュー作にしてCWAなど有名どころの賞をかっさらった代表作。
 しかし分厚い。 しかも内容はかなりバイオレントっぽい。
 ということで『音もなく少女は』のほうから読み始めたのでございます。

  音もなく少女は.jpg 音もなく少女は/ボストン・テラン
 少し前まで普通に本屋さんに売っていたと思ってたんだけどな・・・。
 現在、半分弱ぐらいまで読み進んでおりますが、なんかいろいろ重たいんだけど読み進めることができないほどではないので(というかこの先が非常に気になるよ!)、通勤時間がえらく短く感じる事態です。
 そういえばその当時、訳者の田口俊樹さんが大学の講義で「翻訳小説とは」みたいなテーマの課題図書として『音もなく少女は』を提示したら、学生たちの反応が鈍くってすごくがっかりした、みたいなことをどこかで語っていたのを読んだような。 確かに冒頭の硬派で短めの(説明の足りない)センテンスの積み重ねは本を読み慣れていないものにはちょっとつらいかも。 でもそれを少し飛び越えるとぐんぐん引き込まれるんですけどね。 しかし当時の大学生たちは「翻訳小説読むこと自体初めて」が多かったらしく、「これが翻訳小説というものか」みたいな感想しか出てこなかったと嘆いておられたような。 そりゃ、本読まない人増えてきますわな。 読む人は決まってきてしまいますよね。

 なんでこんなことを思い出したかといえば・・・その後、神戸市立図書館にボストン・テランの予約がぐんぐん増えてきたからなのだ。
 『神は銃弾』なんか蔵書は2冊しかないのに(現在2冊とも貸出中、1冊はあたしだ)、予約者6人とかになってたし。 おかげであたしは絶対延滞できなくなってしまった。 というかむしろ、早く返さなければいけなくなった。
 これも多分、新作が出たことで「あぁ、読んでない(もしくは、「もう一度読みたい」)」と思い出した人が出てきたせいなんだろうなぁ。
 新刊を出すときは過去の有名作品も増刷しようぜ、文藝春秋。

ラベル:海外ミステリ
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2016年11月13日

地上波テレビにはまだ影響力がある!

 ふと気がついたら先週の金曜日、アクセス数が急上昇!
 (といってもブロガリ人口も減っているさなか、最盛期に比べると全然なんだけどね)
 リアルタイム更新をしていないのに何故?!、と思えば、どうやら『静かな炎天』の記事へのヒットのせいらしい。

 ・・・あ、『アメトーーク!!』の読書芸人で取り上げられたからか!
 ・・・こんなところにまで影響が出るとは、びっくり。
 それだけ世の人は「読む本選び」に困っているのかしら。
 それとも、「TVで紹介されたやつ、どんなのだろう〜」という興味なのかしら。
 リアルタイムでテレビをあまり見ないあたしには「TV(特に地上波)からの影響」ってあんまりわからないんだけど、やはり見る習慣がある人にとっては<貴重な情報源>になり得るということ?
 それにしてもあたしがショックだったのは、「若竹七海がブレイクしていない、という認識」だった。
 そりゃ東野圭吾や横山秀夫などに比べたらそうなっちゃうだろうけど、『さよならの手口』『静かな炎天』は発売当時文春文庫の売上上位に入ってましたよ!!(だからあたしは、「あぁ、やっぱり葉村晶の話、みんな読みたいんだなぁ〜」とニヤリとしていたのだが)。
 でもそれでは<ブレイク>ではないのか。
 映像化されてないからかなぁ。 でも過去にドラマ化&映画化されたことがある加納朋子がブレイクしているか、といえばどうなんだろう。 あたしの中ではお二人とも同じくらいな感じがしてたんだけど・・・。
 好きなことと、質がいいことと、知名度があることと、売れることはすべて両立しない。
 いろいろと、むずかしい。

ラベル:国内ミステリ
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2016年05月30日

しまった、出遅れた!

 しまった、休日出勤やらのいそがしさに取り紛れ、月刊フラワーズ最新号を買いに行くのを忘れていた!、ことに気づく。
 なにしろ前回も忘れているのである。 でも今回は5月28日発売だから、思い出すのが比較的早い。
 ところが・・・それらしき場所を見ても、ない。
 ふと、急遽、的な貼り紙(ワードべた打ちっぽい)がしてあるのに気づいた。
 「月刊flowers7月号は完売いたしました。 再入荷の予定はございません。 ご了承ください」
 ・・・マジか?!
 『ポーの一族』の新作(前編)が載っているということで、ある程度売れるのは出版社側もわかっていたはずである。 だからいつもより増刷しているだろうと思って(期待して)いたのだが・・・まだ3日目ですよ。
 恐るべし、『ポーの一族』
 いまだにこれだけの潜在的購買力があるわけで(まぁ、最近限定復刻版を出されて刺激もされてるけれど)、そりゃ実写ドラマ化すると一報が出れば当然炎上しますな、と納得したのでありました(やっぱり少女マンガの金字塔と呼ばれる作品に迂闊に手を出してはいけないということです)。
 はぁ。 来月号には後編が載るけど、後編だけ読んでもね・・・単行本待ちだなぁ。
 とぼとぼと帰る、月曜日の夜。 あぁ、もう今週、やる気ない。

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2015年07月14日

<おススメの本>ってむずかしい!



 先日、同じ仕事場のスズキさん(男性・仮名)から、相談を受ける。



 「電車での通勤時間が長いんで、本でも読もうかと思っているんですが、最近あまり



読んでないので、何を読んだらいいですかね」



 そんなの好きなの読んだらいいじゃないか!、と言いたいところであるが(スズキさんは



もういい大人である)、日々読書推進を心がけている者としてはぐっとこらえる。



 まずは聞き取り調査から。



 「よく読むジャンルとか、好きな作家がいたら教えてほしいんですが」



 「あー、推理小説とかばっかですね〜。 東野圭吾は読みます」



 出た、東野圭吾!



 大学生か!、と心の中でつっこむ(先日のワークショップで、平均以上に本を読みますと



自負する大学生がよく読む・好きな作家として名前が挙がったのはほぼ東野圭吾だけ



だったという・・・。 ちなみに、書籍流通会社にお勤めの方は、「好きな作家にいちばんに



東野圭吾を挙げるやつなんて、読書好きじゃないですよ!」とお怒りだった。 何かあった



のか?)。



 そして「推理小説とか」という言い方にも引っかかる。



 まるでレベルが低いジャンルと言っているようなニュアンスが感じられたからである。



 つい、ミステリファンで悪かったな!、みたいな気持ちに。



 まぁ、スズキさんに悪気はないのである。 ただデリカシーが足りないだけだ。



 結局のところ、多少本を読む人でも仕事がいそがしかったり、子供が産まれて自宅での



生活環境が変わったりして読書から遠ざかると、どこから手をつけていいのかわからない、



というのが現状なのだろう。 知識も経験も乏しい若者たちが本選びに迷子になるのは



当然である(だからランキング本が売れたり、上位にランクされた本が売れる、もしくは



わかりやすく賞を獲った作品や映像化された作品が売れる、ということなのでしょう)。



 そんなわけで、スズキさんには翻訳ものはハードルが高いかと思い、日本の作品を。



   まずは『さよならの手口』をお貸ししました。



 そしたらば・・・数日で「なんか、出てくる言葉が難しいです」と言われてしまった。



 え、そんな難しい表現あったっけ? まぁ読み慣れていない作家の文体に慣れるまで



多少抵抗はあるかもしれないけれど・・・。 しかしスズキさんは言うのである、「東野圭吾



作品ではわからない言葉でつまづいたことないんですけどね」。



 ・・・そこか!



 大学生が東野圭吾を挙げるのも、彼の本が出れば売れるのも、つまりはそこか!



 平易な言葉・単語で物語を最後まで進められるから、理系の専門用語は解説が入るから、



読者の知的水準(というか語彙力ですかね)の平均前後をきっちり見抜いて使っているから



なのね! 勿論、物語としての力やキャラクター、アイディア、テーマ性も加味されますが。



 なんかすごく、納得。



 かつて赤川次郎がブームだった時代も、ポイントはそこだったのかも(小学生のあたしでも



ガンガン読めたもんなぁ)。



 人に本を薦めるときは、内容だけではなく文体や言葉選びの相性も重要、と思い知った



のでありました。



 でもスズキさんはその後『さよならの手口』を読み切り、「面白かったっす! こういう



日常の延長というか、自分の身近に起こってもおかしくない感じって初めてだったので、



新鮮でした。 というか、怖かったです」という感想を伝えてくれ、うれしかったです。


posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする