2021年02月18日

翻訳ミステリシリーズ物の罠

 全国に読書会があるらしい。 神戸にもあるみたい。 読書会を扱った本や映画を観て、「いいなぁ」とほんのり憧れているわけですが、全然知らない人たちの中に入っていくのはどうなの? 来ている人たちは読書会の歴史が古ければ古いほど顔見知りよ! と、「人見知りなあたし」が顔を出して行動するタイミングが・・・。
 でも、翻訳ミステリー大賞シンジゲートが組織化している全国読書会の過去の記録をときどき読んでみたり。

 で、これが面白かったのです。 もう、読んでて声が出るほど笑っちゃった。


 お題の 『愛しき者はすべて去りゆく』/デニス・レヘイン は読んだことがあったので余計に読書会レポートが面白かった。 いいなぁ、こういう感じだったら参加したいなぁ。 今はこのご時世なので読書会はオンライン開催なので全国どこからでも参加できるというメリットがあるんだけど、出遅れるとあっという間に定員・満席になります(ZOOMを使うとはいえ人数が多すぎたら話し合うのはむずかしい)。

 で、『愛しき者はすべて去りゆく』は<私立探偵パトリック&アンジー>シリーズの第4作で、代表作と言われている。 そしてあたしはこれ以外読んでいない(シリーズは全6作)。 じゃあ、最初から読むか、と思ったのですが・・・もうどれもこれも絶版だよ!
 ということで、困ったときの図書館頼り。 集めてもらいました。

  20210217パトリック&アンジーを図書館から借りたが.JPG 5冊しかないんだけど・・・。
 写真向かって左側が第1作、右が最終の6作。 2作目が蔵書になかった!
 困るじゃないか・・・2作目はしかもシリアルキラー題材らしいし。
 あぁ、古本屋さんを調べるか、ネットで・・・。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| 兵庫 ☁| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月23日

回収・交換、かぁ・・・

 和田慎二のホラー系傑作選、『血塗られた恐怖』
 『左の目の悪霊』のカラーページに別の作品のカラー原稿が紛れ込んでいた件、版元から正式回答が。

【個人のお客様へ】

お手元に該当書籍がございましたら、交換をさせていただきます。
大変お手数をおかけいたしますが、下記連絡先まで不良本をヤマト運輸の着払いにてお送りください。
なお、交換の書籍のお届けは、2月中旬ごろとなります。あらかじめご了承ください。
この度はご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

(秋田書店 2021.01.19 プレスリリースより)

  和田慎二傑作選4血塗られた恐怖.jpg 回収して交換・・・それはそれで微妙にめんどくさい。
 こちらとしては、「なんでそういうことになったのか」の事情を知りたいというか、その過程に興味があるんだけど。
 自分の今の仕事にもつながりそうだから、気になる!
 詳細を教えてはくれないものだろうか・・・でも原因の追跡調査ができるくらいなら、こんなことにはならないのかもしれないけど。 「原因は、結局誰にもわからない」ということになってしまうのだろうか。

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 04:14| 兵庫 ☔| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月04日

Eテレ “100分 de 萩尾望都”

 Eテレ新春企画、“100分 de 萩尾望都”を見た。
 録画セットしていたんだけれど、「はっ、もう始まっている!」と気づいて途中から(もう結構後半)。 最後まで観て、もう一度最初から観た。
 MCのカズレーザーが「100分で足りますか?(足りませんよね?)」と言っていたのにすごく共感! さすが、カズレーザー、わかってる!
 それでも、題材として出てくる作品、本気で厳選されているのはわかった。

  トーマの心臓
  半神
  イグアナの娘
  バルバラ異界
  ポーの一族

 内容紹介されているところでちょっともう泣きそうだったんだけど(内容的には知らない人には説明不足でしたが、こっちはもう何回も読んでるからさ・・・)、あぁ、萩尾作品を子供の頃から読んでいてよかった、「個であること」を否定したり非難するものに対して本能的にNOと感じられるのはこれらおかげだ(勿論、他にも多くのものから影響は受けているけど)、とあらためて実感。
 自分の判断で行動できない人にならないために、義務教育で萩尾作品を読ませるとかどうなんでしょう。

  バルバラ異界1.jpgバルバラ異界2.jpg 
  バルバラ異界3.jpgバルバラ異界4.jpg 「最も難解」と言われてしまった『バルバラ異界』ですが、あたしはそこまで難解だとは思ってなかった・・・リアルタイムで読んでいたからですかね。 現時点で萩尾SFの集大成的作品。
 あぁ、どれも全部また読み返したくなってきた! もう休みが終わるのに・・・(汗)。

ラベル:マンガ
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2020年12月05日

このミステリーがすごい! 2021年版

 JR三ノ宮駅の中央改札を出たところで、「神戸ルミナリエ 今年は中止です」という告知に気づいた。
 おお、本来なら今頃、ルミナリエが始まる時期?! もうそんななの!
 寒くなってきたし、12月だということは頭ではわかっているのですが、感覚としてはわかっていなかったため、衝撃を受けてしまいました。
 ーーむ、ということは、『このミス』も出るってこと?
 出てました、ちょうど。

  このミス2021年版.jpg 『名探偵コナン』特集あり。
 昔に比べて読むところがない、と最近愚痴りつつも風物詩として買い続けてしまっています。 しかも毎年それなりに下馬評に耳を傾けておくのだが、今年はまったくしていなかったので・・・国内編も海外編もまったく予測がつかない(海外編一位はアンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死』かな、とだけ感じてたけど)。 ちょっとドキドキしてページをめくった。

 えっ、国内編一位、辻真先! 『たかが殺人じゃないか』ですと!
 わーっ、これの出だしをちょっと読んだとき、ふと『完全恋愛』のときの感じを思い出したのよね!(しかし全部はまだ読んでいないのだが) その勘は間違ってなかったか! なんかうれしい!
 そういえば、去年のこのミスで、辻真先と皆川博子の対談が載っていた。 その影響もあるのかな?

 海外編一位は、『その裁きは死』。 やっぱりね!
 三年連続一位となったことへのアンソニー・ホロヴィッツのヨロコビのコメントを読んで・・・書いていることはほぼ去年の内容と同じなのですが、三年連続になったこと・さらにこのコロナ禍のさなかにその知らせが届いたことでヨロコビ度合いが強まっており・・・読んで、涙がほろほろとこぼれてしまいました。

 えっ、エイドリアン・マッキンティの『ザ・チェーン 連鎖誘拐』って今年なの?!、などなど、まだパラパラ読みの状態ですが驚きが沢山転がっております。 今年の1月下旬ぐらいを境目に、それ以前はずっと前のことに感じてしまっているらしく。 まさにあたしの“ビフォア・コロナ”と“ウィズ・コロナ”の分岐点。
 家の「次読むつもり」コーナーに積まれている『指差す標識の事例』・『カメレオンの影』・『時計仕掛けの歪んだ罠』・『壊れた世界の者たちよ』などなどの選択は間違ってなかったな、と思ってニヤリ(いや、だったら早く読め。 そもそも次読む本コーナーに十冊以上積まれているのがおかしいのだ)。
 年末年始で読みたいなぁ、できるだけ。

ラベル:このミス
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2020年05月17日

祝・『ホット・ゾーン』、復刊!

 早川書房からリチャード・プレストンの『ホット・ゾーン』が復刻されます! しかも文庫で!
 めでたい! 名著復活!
 というか・・・これが絶版になっているとは知らなかったですよ。 COVID-19が騒ぎ始めたとき、ウイルスパニック小説を読んでれば感染拡大の過程から収束までシミュレートできるから過度に恐れなくなるよ、と仕事場の人やらに伝えていたのですが、そのときは「ウイルスのノンフィクションといえば『ホット・ゾーン』でしょ、逆に本命過ぎて薦める必要もないわ」と思っていたのです。 でも念のため、と思って調べたら結構前に絶版になってんのよね! 2014年にエボラ出血熱がまた流行して緊急出版されたみたいだけどそれも絶版になってんのよ。
 これは現代の古典だよ! いつでも読めるようにしておかないでどうする!
 早川書房もそう思ってたんでしょうね。 COVID-19きっかけで準備始めてたのなら5月22日発売なんて間に合わないもん(当初は5月1日発売だったが、休業要請・自粛のあおりでちょっと延期)。 ハヤカワノンフィクション文庫に収録し、長く残していこうという意志を示してくれて、ありがとうございます!

 で、発売前のプロモーションとして、第一章を全文公開!
 興味のある方は、是非!
↓↓  第一章全文公開はこちら

 読んだ人の感想がツイッターで出まくっている・・・みなさん「怖い」・「怖くて眠れない」・「眠ったらヤバイ夢見そう」的な。
 そうそう、あたしは最初の単行本を比較的リアルタイムで読んだんです。 第一章、マジコワいんです。 コワかったです。 スティーヴン・キングが「本書の第一章は、私が生まれてこのかた読んだ最も恐ろしいものの一つである」という当時の帯の言葉に、声を出せずにただ小刻みに頷くだけで精一杯。 この体験により、「キングが推薦してるから」とその後あたしがいろいろな本を買うことになるきっかけ(結構騙される確率が高くなってきたので信用度は急降下だが)。
 コワいよね、ふふ、と「すでに読んだことのある者」として余裕をかましてアクセスし、目を通しました。 途中から、「ぐおっ」っとなりました。 余裕などなかった、“新鮮な動脈血”という単語に一気にフラッシュバック。 コロナ禍の視点で見て更にヤバい。
 あぁ、これきっかけで若い人たちにちゃんと読んでもらえればいいなぁ。

posted by かしこん at 03:55| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月07日

『エピデミック』、電子書籍化!

 おっと、川端裕人の『エピデミック』が電子書籍化されているぞ!
 取り扱い開始日が2020年3月7日、って、今日じゃん!
 エピデミックとは、ある特定の地域で感染爆発が起こること。 これが世界規模で起こるとパンデミックになる。
 1月の終わりあたりから、「あぁ、『エピデミック』、読んで」と言ってきましたが、悲しいことに絶版(あまぞんマーケットプレイスでは文庫版に2万円以上の値がついている・・・)。 あたしは単行本を持っているはずですが、行方不明。
 困ったなぁ、と思っていたところに。

  エピデミック20200307電子版.png ブックウォーカーって電子書籍専門?
 復刊を考えていた人たちがこのタイミングで動いた!、とか?
 オリジナルは角川書店だったのだけど・・・カドカワは電子版にしなかったのかな?(数ページの試し読みはできるようになっているが)、と思って調べたら、ブックウォーカーはカドカワグループのデジタル戦略子会社だった・・・。

 ちなみに、この電子版のあらすじは

> 死に至る重症の肺炎を引き起こす謎の感染症が突如東京からほど近い海辺の町に発生。感染拡大により医療だけでなく行政、市民生活がきしみ、崩れかける中、フィールド疫学者たちがエピデミックに立ち向かう。

となっており、角川文庫版でのあらすじはこんな感じ。

> 首都圏通勤圏内、農業と漁業の町、崎浜。常春の集落で、重症化するインフルエンザ患者が多発? 現場に入った国立集団感染予防管理センター実地疫学隊隊員・島袋ケイトは、ただならぬ気配を感じた。重症患者が急増、死者が出ても、特定されない感染源。恐怖に陥った人々は、住民を感染地区に閉じこめ封鎖を始めた。ケイトは娘を母に預け、感染源を断つため集団感染のただ中に向かう! 緊迫の10日間を描く、アウトブレイク小説。

 なんか電子版、やる気ないな!
 ディーン・R・クーンツの作品が<予言の書>とか呼ばれて話題になっているのに(勿論予言ではないし、歴史が繰り返すように現実にインスパイアされたフィクションが現実と重なってしまうことはよくある)、このタイミングで盛り上げたらいいのに。 小松左京『復活の日』ほど壮大ではないけど、リアル感はこっちのほうがあるし、今こそ読むべき書だよ!

posted by かしこん at 16:48| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月31日

いきなり届いた!

 金曜日、仕事から帰ってきて郵便受けに手を入れると・・・これが。

  20190830摩利と新吾全プレ1.JPG ・・・何故、河出書房新社から?
 以前、メルマガ登録したときにブックカバーが送られてきたことがあったかと。 いや、あれは筑摩書房だったか。 どっちにせよ、何年も前のことである。 なにもしてないけどなぁ、と思ったとき、宛名ラベルに印刷された一行に気づく。
 『摩利と新吾のミニ&レアブック』在中
 あぁ、そういえば、帯のクーポンを切ってハガキを出したのだった、締め切りギリギリに!

  20190830摩利と新吾全プレ2.JPG 中身はこんな感じ。
 いや、まぁ、ありがたいんですけど、こういうのって保管に困るよね・・・と感じてしまう今日此頃。 文庫本とほぼ同じ大きさなれど、厚みがないので背表紙の分だけ小さいので本棚に並べるのも微妙なところ(でもそうやって置くしかないかなぁ)。
 「たいへん多くのご応募をいただき」と書いてありましたが・・・あたしはこういうのを出すのをすっかり忘れてしまうタイプなので、今回はやばかったです。

  20190830摩利と新吾全プレ3.JPG 反対側。 どちらが裏で表なのか。
 右・左・どちらから読んでもいい構造になっているのだけれど。
 カラーイラスト集と、雑誌『ララ』掲載時の作者メッセージなどが載っております。
 ちなみに宝塚で1980年〜1981年にやった『アンジェリクU』、フィリップの役は麻実れいだったと今更知った! それはさぞ素敵だっただろう、観てみたい!

ラベル:マンガ
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2019年06月13日

『あさぎ色の伝説』が、復刻!

 家に帰ってからPCを立ち上げ、メールを確認したら・・・久し振りに復刊ドットコムからお知らせが。

> 和田慎二版新撰組である『あさぎ色の伝説』を2冊にまとめ、2ヵ月連続で刊行決定です!

 マジで! マジですか!!!
 やったーーーーっ!!!

 版元はこれまで<書籍扱いコミックス>として『亜里沙とマリア』など和田慎二傑作選を出してきた秋田書店。 8月と9月に一冊ずつ出るようです。
 しかも、

> 4色カラーはもちろん、2色ページも再現。また、秘蔵のカット、鉛筆描きのネームや下絵なども多数掲載。さらに恒例となった和田慎二を愛する作家さんによるコメントカットやインタビュー記事も掲載いたします。さらにデビュー前、学生時代の未公開作品もバシッと収録した豪華本です!!

 とのこと。
 まぁ、例によっていいお値段ではあるのですが(予価:各2700円)、『あさぎ色の伝説』はコミックスが出た時期も飛び飛びだったり、途中から出版社が変わったりと「どれがいちばん正しい形なのか」がわかりにくい作品だった(『忍者飛翔』は時系列がわかりにくいけど・・・)。
 なので、こういう形でまとまって出てくれるのはありがたい!
 だから、引き続き単独作の中編傑作選もお願いしますよ。 『呪われた孤島』、また読みたい!

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 02:58| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月30日

今日のkindleの日替わりセール、すごく悩む。

 アマゾンの<kindle日替わりセール>を覗くのがなんとなくの日課になっている。
 <月替わりセール>も見ますが、一か月に1・2回ですね(一回見て、どうしようかな、と思ったやつを二回目で見てどうするか決める)。 キンドル本体を買い始めた時期、年末年始・夏休みなどに特定の出版社がいきなり始めるセールに出くわしたりすると「うおぉ!」とすごく買ってしまうこともあったけど、最近はすっかり落ち着いてきました。 セールとして出てくる本も、何回も前に出てますよね、と見覚えあるものも増えてきたし。
 しかし本日の<日替わりセール>には、あの『クリスマスに少女は還る』が!
 しかも、電子版の表紙が紙書籍のものと違う!

  クリスマスに少女は還る 電子版表紙.jpg なんか、復刻後の<キャシー・マロリーシリーズ>と雰囲気を合わせてきた!
 これはこれでいいじゃないですか・・・。
 しかし、あたしは紙書籍を持っている。

  クリスマスに少女は還る.jpg 紙書籍の表紙はこっち、今も変わっていないと思う。
 勿論、内容は同じなのだが・・・心を鷲掴みにされた物語なので、バックアップとして電子版を持っているのもいいかもしれない。
 基本、最近のあたしはkindleを寝る前か旅行に出る時しか使っていないので、いつでも読める懐かしくも重要な物語をkindleに入れておくのは、本体一個だけで動くときに読み物のバリエーションを増やすためである。
 でもあたしが持っているのはkindle Paperwhiteの第2世代と第8世代。 せっかくの新しい表紙もカラーでは見れないのだが・・・。
 ¥599。 紙の半額以下である・・・厚さと出版社の事情を考えれば今のところ最安値なんだろうなぁ。
 どうしよう。 今日の23時59分まで悩むか。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 04:03| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

早川書房、おめでとう!!

 家に帰ってきてシャワーを浴び、髪をタオルでガシガシと乾かしながら、「あー、ヨーグルト食べようか」と思ったとき。
 なんとなくふと思いついて、タブレットのスイッチを入れた。
 <速報>として、「ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏」の文字。
 「へーっ!、すごーい」と思わず声が出てしまった。
 ここしばらくノーベル文学賞受賞者は知らない人か読んだことがない人がずっと続いていたので・・・(ボブ・ディランは除く)。
 自分が知っている、読んだこともある作家で、しかも自分としては好印象の相手。 なんかすごい。 これが同時代感?
 まだご本人若いから、候補に挙がっているとは思ってなかったから余計びっくりだった。

 で、同時に思ったことは、「早川書房、おめでとう!!」である。
 現在、カズオ・イシグロの著作の版元はすべて早川書房なのです。
 その時点でツイッターのトレンドワード上位に<早川書房>が入っていたので、思わずクリック。
 そこには「早川書房、おめでとう!!」的なコメントがごそっと続いており・・・(うち半分ぐらいは、そのあとに「カズオ・イシグロ特需で儲けが出たら、中断してる『〇×』(人によって違うが、翻訳物のSF)の続きを出してね」と書いていたりして、ここの出版社事情に詳しい人たちの存在を教えてくれる)、なんだか読んでてジーンとしてしまっていた。
 勿論、<早川書房>という出版社のことを知らない人もいて、知らない人がいるということにショックを受けている人もいて、TVニュースで早川書房の社長がインタビュー受けていたことを教えてもらい、帰宅途中だった営業部員がニュースを知って自主的に会社に戻り、鳴り止まない電話に対応して結構動揺してたこととか(「入社して初めて5桁の注文を受けた」とか・・・)、これまでにない大騒ぎの早川書房の様子を垣間見ました。 ツイッターは多少更新されているけれど、HPのニュース欄にもフェイスブックも更新されていない。 注文殺到の電話に全社一丸となって対応したことがうかがえる。
 しかもタイミングがいい。 10月19日にカズオ・イシグロの新刊『忘れられた巨人』が文庫になる。
 でも、ハヤカワ的には映画『ブレードランナー』続編の公開に合わせてフィリップ・K・ディックまつりを開催中なんだよね〜。
 確かに<特需>はあるだろうけど、大量の増刷はハヤカワの契約印刷所に可能だろうか・・・今月前半の新刊がだいたい刷り上がっているタイミングとはいえ。 カズオ・イシグロの著作はそれほど多くないうえどれも絶版になっていないし、すべて電子書籍化されている。 大きい本屋さんならそれなりの在庫を抱えているだろう。 あまり早川書房の人たちに負荷のかからない方法で、この時期を乗り切ってほしい。
 早川書房の知名度が上がるのはすごくうれしいことだし、主にSFとミステリの翻訳書中心の専門出版社の老舗でありながら、しばらく前から科学ノンフィクションにも力を入れているし、SF・ミステリ要素はあるけどより文学性の高い作品も発掘してきている(その結果がこれ)。 なにより今はあまり売れない翻訳物に力を入れてるんです!、という会社の姿勢がもっと広まってほしい。
 なんか、「カズオ・イシグロおめでとう」なんだけど、それが「早川書房おめでとう」になっちゃっているあたりに、一部SF・ミステリジャンルを愛する人たちの早川書房への愛を感じ取って(勿論その気持ち、あたしも同じなんだけど)、とにかくうれしいのです。
 だから逆に、「カズオ・イシグロ、ありがとう!!」みたいな気持ち。

ラベル:海外文学
posted by かしこん at 03:01| Comment(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする