2019年07月19日

これが作品への影響

 今日は仕事帰りにレイトショー、と思って映画館に来ました。
 そしたら、自動発券機のところにこんな掲示(告知)が・・・。

  20190719京アニ表示.JPG 『劇場版Free!』に関するお知らせ。

> 7/19(金)より最新バージョンとなる予定でした『2020 夏』続報(本編後映像)について、公開を中止させていただきます。何卒ご了解賜れますと幸いです。

 ・・・『Free!』は京都アニメーション制作です。
 多分、<続報>の映像はあるのでしょう。 でも、『2020 夏』の本編のほうがどうなるかわからないから、ということなのかな、と。
 今後公開予定の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のチラシとポスターもなくなっていた。 前来た時はあったのに。
 あぁ、なんでこんなことに。
 ニュースで京アニの建物の構造にも問題がある、みたいな論調があったのも腹が立って。 ガソリンまかれて火を付けられるなんて、爆弾を投げ込まれるのと同じで、設備面で対応できるところなんてないよ。 あたしがいま働いているところでも、入り口にガソリンまかれたら逃げられないなぁ、って思ったし。 あとだしの「こうしていれば」で話を進めようという人たちが多すぎる(でも自分もそういうところがあるかもしれない、と反省する)。 『バックドラフト』や『シカゴ・ファイア』などを見てたら、普通の火事と燃焼促進剤ありの放火は全然違うことがわかるのに!
 ここの映画館では、『Free!』は今日も明日も明後日も、もう満席らしい。
 ファンの人たちは観に行くことが応援する一つの方法だと考えているのだろう。
 わかる。 わかるが故に、せつないよ。

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2019年05月18日

やっぱり、値上げか・・・。

 しばらく前に、TOHOシネマズが映画料金値上げを発表したが・・・業界大手のTOHOが値上げをすれば、他も値上げになるなぁとはわかっていたのだが、109シネマズとMOVIX系列もこの6月1日からほぼすべての料金規定に+100円とすることを発表。 他の全国展開シネコンもそうかもしれないけど、とりあえず自分が行くところを確認しまして。
 やっぱりか・・・ファーストデーもレディースデイも1200円になるのか〜。 レイトショー1300円(ここは据え置き、でも全国的に場所によってはレイトショー制度自体が廃止になったところあり)とそんなに差がなくなってきたじゃないか、いや、レイトショーだって消費税が8%になる前は1200円だったんだけどね。 あ、映画の日である12月1日の1000円は守られます。
 とりあえず、OSシネマズミント神戸・ハーバーランドとシネ・リーブル神戸は変わらないらしい。
 しかし異変を感じたのは、昨日OSシネマズに行ったからなのだが。
 チケットの半券を切らなくなり(表記を見るだけ。 神戸国際松竹では昨年秋ぐらいからそうなっていたが・・・ゴミになるから?、ちぎるのが手間だから?)、ブランケットの貸し出しをやめていた。 あと、予告編などを流すモニターが減っていた。 売店の横で映画と関係ないものを置いて売っていた。 これって経費削減の結果?
 なんだかすごく切なくなってきたわ・・・映画業界の衰退を更に見てしまっているようで。
 もし同じ映画を上映しているなら値上げしていない映画館のほうを優先するだろうけど、上映時間と自分の都合の兼ね合いで高いほうを利用することもあるだろうな・・・それにそのうち、他も値上がりするのかもしれず(1000円から1100円になったときのように)。
 映画を観ることはどんどん「贅沢な趣味」になっていってしまうのだろうか・・・「少数派のための限られた娯楽」になるのだろうか。
 あぁ、むずかしい。

posted by かしこん at 18:53| Comment(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月20日

やっと手元に!

 週末、ようやくゆうパケットが届けられた。
 「ハンコはいりませんから〜」と手渡して去っていった郵便局員さん。 このサイズなら郵便受けに入ったんじゃないのか!(前にも押し込まれていたことあり)。 パッケージには「無理な投函は禁止」と書いてあるけどさぁ・・・。 配達する人の良心によって変わるらしい。 気持ちはありがたいのだが、また届けてもらう手間を考えるとね、もう入れてもらっていいんですけどね・・・。
 というわけで、『ボヘミアン・ラプソディ』のBlu-ray&DVDを手にしたのであった。

  ボヘミアンラプソディ ブルーレイ&DVD.jpg ポストカード3枚と、タワレコ限定しおり2種つき。

 パッケージ見て・・・「あ、日本語吹替版あるんだ!」と驚く。 いや、当然と言えば当然なんですけど、この映画に関しては日本語吹替が想像できないというか、不思議な感じというか、むしろ興味本位でちょっと見てみたいような。
 でもまずは<ライヴ・エイド完全版>から。
 あぁ、“Radio GA GA”短いと思ってはいたけど、一回目のサビのところカットされていたのか! ジム・ビーチがPAの人と手拍子するところでぶつかっちゃってお互い「あ・・・」となるシーンがあって、ここはスクリーンでも観たかったなぁ。
 観客に呼びかけるところもちゃんとあって、ほんとにライヴ・エイドを完コピしていたキャスト・スタッフのみなさんに頭が下がる。 きちんと4人がステージから去るところまで撮ってあったのがうれしかった。
 映画本編で全部使ってもよかったとも思うんだけど・・・怒涛の勢いというか、流れを止めさせないような編集であることも確か。
 そして日本語吹替版ですが・・・外画のキャリアを積んでいる声優さんばかりのキャスティングだったので違和感がないのが素晴らしい(いや、それで普通なんだけど、最近はそれが普通じゃないからね・・・)。 ただ本人の声を聴いてしまっているので、声質が似ていないことには「あれ?」となる(え、今、誰が喋った?、とわからなくなる)。
 映画のキャスティングと同様、クイーンの4人とルーシーの声優は比較的若手で決めたのかな? 脇を固める人たちのほうが声も名前も知っている人たちだった。 レイ・フォスターが咲野俊介、ジム・ハットンが花輪英司だったのが個人的にツボでした。

ラベル:洋楽
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2019年02月25日

第91回 アカデミー賞授賞式

 アカデミー賞授賞式、観た!
 司会者がいないとか事前にいろいろごたごたしましたが・・・WOWOW側も例年より緊張感少なめというか、「そこまでがっつりやらなくてもいいか」的なちょっと緩い雰囲気が出ていたような。 いや、ガチガチに緊張してやられても困るんだけど、なんか一部一生懸命さが空回りというか、日本人ノミニーに気を使ってしまったためにレッドカーペットリポーターの尾崎英二郎さんのペースを乱してしまったような気も。 WOWOWもがんばれ!

 さて、授賞式。
 司会者がいないので、オープニングアクト<クイーン+アダム・ランバート>が前振りもなくいきなり出てくる。 “We Will Rock You”と“WE Are The Champions”をメドレーしかも短縮版ながら熱演・熱唱。 ブライアン・メイ、いつもの格好だ・・・でもかっこいい! レプリカだろうけどレッド・スペシャル弾いてる! そしてアダム・ランバートに「Welcome to the Oscars!」と言わせていた・・・司会が言うべきことをいろんな人に分散させる作戦のようだ。 曲の最中、あたしの見たところいちばんノリノリだったのはハビエル・バルデム。 なんかリアクションして!、と言いたくなったのはクリスチャン・ベイル。

助演女優賞
レジーナ・キング (『ビール・ストリートの恋人たち』)
 なんで今年は裾の長すぎるドレスの流行に戻ってしまったのか。 それともたまたま受賞者たちがそういうドレスを着てしまったのか、ステージに上がるのが大変な人が何人も・・・レジーナ・キングもそんな一人で、「スリットの場所はそこでいいの? なんか見えてしまいそうですよ!」とドキドキした(立ち上がろうとして足の位置を色々変えていたときに)。 あと、右腕に<ビンゴ>とまさにカタカナでタトゥーが入っているように見えたんですけど・・・日本の放送席から誰もツッコミがなかったのはそういうこと結構当たり前にあるから?

長編ドキュメンタリー賞
『フリー・ソロ(原題)』

メイク・ヘアスタイリング賞
『バイス』

衣装デザイン賞
『ブラックパンサー』
 映画自体は個人的にはそこまで感銘を受けなっかったんだけど・・・確かに衣装はすごかった。 やはりあたしは日本人、アフリカ系の方々が求めているものがわからなかった、ということなのでしょう。 文化って難しい、しかもアイデンティティにかかわってくることなら余計に。 受賞者の<肝っ玉母さん>的なキャラクターがとてもよかった。

美術賞
『ブラックパンサー』

撮影賞
『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン)
 なんだかアルフォンソ・キュアロン監督、監督賞をとったときに言うようなスピーチになってた。 ルベツキさんへの感謝は忘れずだが、他に言うチャンスがあるかどうかわからないと思ったのだろうか。

音響編集賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
 これは獲れる!、と思っていたけど・・・実際に受賞となるとヨロコビもひとしお。 スーツ・タキシード姿に着替えたブライアン・メイとロジャー・テイラーをみんなが詣でるのは忘れない。 スタッフチームのクイーンへの敬意、本物です。

録音賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
 あ、この人、メイキング映像で<ライヴ・エイド>の観客の歌声を一人ひとり録音して、それを調整して大群衆の歓声を作っていた人だ! チームの連帯感がほんとに強いと感じる。 それもこれも、フレディとクイーンの音楽という譲れないものがあったからなんだろう。
 映画のライヴシーン、普通にライブをやったものをそのまま収録しただけでは観客は熱狂しない。 ライヴ会場で、「こういう風に聴こえたらいいな」という理想を体現してくれた。 だから繰り返し足を運んでしまうのかも。

外国語映画賞
『ROMA/ローマ』:メキシコ
 ま、大本命ですから。 でも今回のノミネーション作品5作はどれもすごい作品で、それぞれが違う年に公開されていたら、例年なら全部が獲れてもおかしくないくらいのハイレベルだとか。 日本公開を楽しみにしたいです。

編集賞
『ボヘミアン・ラプソディ』
 やっぱり編集賞も! 一回目を観たとき「説明不足」と感じたことも、二回目以降、細かくカットを割られたそのシーンに多くの意味と説明がいっぱい込められている!、と気づいたら次々いろんなことが腑に落ちた。 詰め込みすぎかもしれないけれど、中だるみしている暇もなく135分走り抜ける勢い、これはやはり編集の力なのでしょう。 映画的に大事な部門、3つも『ボヘミアン・ラプソディ』が獲りましたよ! もう今回は『ボヘミアン・ラプソディ』の年だといってもいいのでは!

助演男優賞
マハーシャラ・アリ (『グリーンブック』)
 こういう席で見るマハーシャラ・アリは、映画で観るときと雰囲気が全然違うんだよね・・・といつも思うんだけど、彼はムスリムらしい。 だからそういう服装なのね! 「パートナーであるヴィゴに感謝を」と言ったとき、客席のヴィゴ・モーテンセンが右手で胸を二回たたき、「わかってる、僕も一緒だ」的ジェスチャーで応えていて・・・ヴィゴ、ほんとにかっこいい!
 この二人がキャスティングできたことで、ほぼ『グリーンブック』の成功は見えていたのではないだろうか。

長編アニメ映画賞
『スパイダーマン:スパイダーバース』
 まったく新しい表現を使っている・・・と噂のこれ、日本語吹替版の予告を観たけど、ちゃんとした(?)声優さんを使っている印象・・・普通にこういうことができるのに(親子で観に来る映画だからかなぁ、大人だけでも来そうだけど)、なんで吹替演技に不安の残る人をキャスティングするという悪習はなくならないんだろうか・・・。

 作品賞ノミネート作品を紹介するコーナー、『ウェインズ・ワールド』の二人が『ボヘミアン・ラプソディ』の紹介をした! これはほんとに遊び心というか、愛情を感じたわ〜。 まぁ、他の映画もその映画に思い入れのある人が紹介している感じがして、よかった。 ただ紹介映像フッテージが例年より短めな気が・・・授賞式全体の時間を短縮させたい気持ちがこういうところにも表れているのかも。 若干、余韻がないような感じがあったかなぁ。

短編アニメ映画賞
『Bao』

短編ドキュメンタリー賞
『ピリオド 羽ばたく女性たち』
 これもNetflix。 でも受賞者が「発表の場を与えてくれてありがとう」と言っていたので、最初からNetflixのために作ったわけではないようだ(『ROMA/ローマ』も普通に作ったが、ハリウッドがどこもお金を出さず、Netflixが引き受けたのだという。 単にハリウッドの見る目がないだけでは?)。

視覚効果賞
『ファースト・マン』
 おぉ、あの地味レトロ感がCG・VFXてんこ盛りよりも評価されたんだ! ノーCG・ミニチュア使う手仕事感がノスタルジーをかきたてるのか。 実際、フィルム撮影で60年代の雰囲気すごく出てたしな・・・これで『ファースト・マン』にもうちょっと注目が集まってくれるとうれしいな!

 “Shallow”をレディ・ガガとブラッドリー・クーパーが歌った。 『アリー/スター誕生』の世界観通りに、カメラはステージ側にいて、ピアノ越しに客席が映る感じになっているのは面白かった。 ただブラッドリー・クーパー、最近歌っていなかったのか、生ではちょっと声を出すのがきつい感じ、さすがレディ・ガガ本業は歌手です!、を見せつけられた・・・けど、ガガのでっかいイエローダイヤについ目が行ってしまうよ・・・それ、ティファニーのカタログにしか載ってないやつでは?!(まぁ、他のノミニーの方も、ジュエリーブランドのカタログに載っているような大目玉の作品をバンバンつけていらっしゃいましたけどね)
 町山さんが「エロいなー。 レディ・ガガが婚約解消したの、ブラッドリー・クーパーのせいでは」的なことを言い、カビラさんに「それを言うのは・・・」とたしなめられていた。 町山さん、ゲスなコメント目立ちましたが、去年はギレルモ・デル・トロ監督が気にかかっていたからおとなしめだったけど、今年は単にいつも通りに戻っただけだ!、と気づく。

短編実写映画賞
『スキン(原題)』

脚本賞
『グリーンブック』

脚色賞
『ブラック・クランズマン』
 えっ、スパイク・リーって初受賞なの?! 『マルコムX』で獲っていると思ってた・・・。
 封筒を開いて名前を見つけたサミュエル・L・ジャクソンが「やった!」とよろこび、スパイク・リーはそんな彼にコアラのように抱き着き、よろこびあう姿。 それを見て、涙を流すジョーダン・ピール。 そういうのを見ちゃうと、ついこっちももらい泣き。
 「“Do The Right Thing”だよ!」とはしゃぐスパイク・リーはとてもお茶目で、『ブラック・クランズマン』観たい気持ちが強まる。

作曲賞
『ブラックパンサー』

歌曲賞
“Shallow” (『アリー/スター誕生』)
 レディ・ガガはすごいと思うのですが、「どんなにくじけてもあきらめずに努力し続けることがすべてです」というような正しい姿、それができない・苦手な人間はその正しさ故に黙るしかなくなるよなぁ、と思ってしまう。

 毎年恒例のメモリアム、これもなんだか時間が短くなってるし紹介されている人も少ない・・・高畑勲だけではなく橋本忍も出てきたのは日本人としてびっくりですが、絶対漏れている人がいると思う・・・。

主演男優賞
ラミ・マレック (『ボヘミアン・ラプソディ』)
 授賞式が近づくにつれ「本命」と呼ばれるようになってきましたが、はっきりわかるまではやはりドキドキですよ。 でもラミくんが名前を呼ばれ、ステージに上がる途中でちょっと後戻りし、後方のブライアン・メイに手を振った仕草がチャーミングだった。 「僕は(フレディ役の)第一候補ではなかったかもしれないけど、結果的にはよかったということですよね」のコメントがキュートで、自分がエジプト系移民一世であると語るくだりは胸がきゅんとなります。 スピーチは考えていたかもしれないけど、紙を見ずにそのときの気持ちと語ってくれたほうが見ているほうは感動するし、記憶に残ります。

主演女優賞
オリヴィア・コールマン (『女王陛下のお気に入り』)
 名前が呼ばれた瞬間、「ええっ! うっそー!」という顔で頭を椅子の背に打ちつけそうになっていたところからもうキュートで(両脇にいた夫とエマ・ストーンに支えられ)。
 いささかぶっちゃけすぎのスピーチ、飾らないご本人の人柄が出すぎちゃって笑っちゃうけどあたしはちょっと泣いてしまったよ。
 イギリスのドラマ『ブロードチャーチ』のミラー刑事がここまで来るなんて、あたしの中では『ホミサイド』のメリッサ・レオが主演女優賞にノミネートされた以来の衝撃です! いや、彼女がすごい演技派であることはわかっていますよ、『思秋期』とかイギリスのインディペンデント系映画でも結果出してるし! でも、『ブロードチャーチ』をアメリカでリメイクするとなった時に彼女はキャストから外されたんですよ!(もうひとりの主演デヴィッド・テナントはそのまま出演)。 アメリカはオリヴィア・コールマンにひどいことした・・・と思っていただけに、この結果はとてもうれしいです。
 そんな彼女に「あなたがとると思ってた(あなたにとってほしかった)」と言われたグレン・クローズ、あわてて手を振って「そんなことないわよ」的な笑顔で応えていて、それもよかった。

監督賞
アルフォンソ・キュアロン (『ROMA/ローマ』)
 本日3回目の登壇。 「何回呼ばれても飽きないね」と言っていましたが、喋ることがなくなったのかメモを出し、「あ、これを言うのを忘れていた」とメキシコのことをいつも以上に言っていた。 トランプのメキシコの国境に壁を作る計画、現地では相当の危機感があるのだろうか・・・と感じずにはいられない。
 でもギレルモ・デル・トロ監督とがしっとハグしあう姿は見ていてハッピーな気持ちになる。
 あぁ、Netflix、入ろうかしら・・・。

作品賞
『グリーンブック』
 『ROMA/ローマ』じゃないんだ! 脚色賞の盛り上がりから『ブラック・クランズマン』でもないんだ!
 でも、最近崩れがちだった「脚本賞か脚色賞をとった作品が作品賞」のルール(?)に戻ったともいえるかな。 まぁ無難なところに落ち着いた、ともいえるか。 外国語映画賞と作品賞のダブル受賞はこれまでの歴史にないことだし、配信系映画にもまだ作品賞をやる時期ではないというハリウッドの意志がはたらいた、ということなのかしら。

 結果的に無難、ノミネートされた映画にまんべんなく賞がいったような印象。 最多受賞が『ボヘミアン・ラプソディ』の4部門、というのが票がばらけた事実を物語りつつ、とはいえいちばん愛された映画は『ボヘミアン・ラプソディ』だったのでは?!、という気持ちにもさせられる。 今年の勝者は、『ボヘミアン・ラプソディ』だ!、とみんなで言っちゃおう!
 あぁ、受賞記念にまた観に行ってしまおうかしら・・・。

ラベル:アカデミー賞
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2019年01月23日

第91回アカデミー賞 ノミネーション

 そういえばノミネート発表もうすぐだよな、と何日か前に思い出したのに、肝心のその日を失念。
 ネットニュースに出ているのを見て、WOWOWの特設サイトまで飛んで行った。
 おっと、今回はこんな感じなんですね!

◇作品賞◇
  『ブラックパンサー』
  『ブラック・クランズマン』
  『ボヘミアン・ラプソディ』
  『女王陛下のお気に入り』
  『グリーンブック』
  『ROMA/ローマ』
  『アリー/スター誕生』
  『バイス』
 今年は8作品ということで・・・『ファースト・マン』は入らなかったんですね!
 予告などを見た感じでは『グリーンブック』がイチオシ、二番手は『女王陛下のお気に入り』というのがあたしの期待&予想で、『ブラック・クランズマン』と『バイス』は観たい。 『ROMA/ローマ』はNetflixで配信中だそうですが・・・観れない。
 『ブラックパンサー』はWOWOWで観たけど、あんまり・・・黒人パワーみたいなものを評価した、みたいな感じだったら微妙だな。
 『ボヘミアン・ラプソディ』は大好きですが、作品賞はとらなくていい!

◇監督賞◇
スパイク・リー (『ブラック・クランズマン』)
パヴェウ・パヴリコフスキ (『COLD WAR あの歌、2つの心』)
ヨルゴス・ランティモス (『女王陛下のお気に入り』)
アルフォンソ・キュアロン (『ROMA/ローマ』)
アダム・マッケイ (『バイス』)
 おお、ギリシアの奇才ヨルゴス・ランティモスがついにノミネート! すごい!
 あ、そういえば「固い」と言われてたブラッドリー・クーパーがいないじゃないか!

◇主演男優賞◇
クリスチャン・ベイル (『バイス』)
ブラッドリー・クーパー (『アリー/スター誕生』)
ウィレム・デフォー (『永遠の門 ゴッホの見た未来』)
ラミ・マレック (『ボヘミアン・ラプソディ』)
ヴィゴ・モーテンセン (『グリーンブック』)
 おぉ、ラミ・マレックきたよ! ゴールデングローブからの流れで本命・対抗ぐらいの位置にいるのでは? でもあたしとしては、ウィレム・デフォーとヴィゴ・モーテンセンにもそろそろとっていただきたいのですよね〜。 困るわ〜。

◇主演女優賞◇
ヤリッツァ・アパリシオ (『ROMA/ローマ』)
グレン・クローズ (『天才作家の妻 40年目の真実』)
オリヴィア・コールマン (『女王陛下のお気に入り』)
レディー・ガガ (『アリー/スター誕生』)
メリッサ・マッカーシー (『キャン・ユー・エヴァー・フォーギヴ・ミー?(原題)』)
 ここはグレン・クローズとオリヴィア・コールマンの一騎打ちという噂ですが・・・確かにそうかもしれない。

◇助演男優賞◇
マハーシャラ・アリ (『グリーンブック』)
アダム・ドライヴァー (『ブラック・クランズマン』)
サム・エリオット (『アリー/スター誕生』)
リチャード・E・グラント (『キャン・ユー・エヴァー・フォーギヴ・ミー?(原題)』
サム・ロックウェル (『バイス』)
 えっ、サム・ロックウェル去年もらったじゃん。 でも『バイス』でのブッシュ大統領(子)、瓜二つとかではないのだが、妙に雰囲気とか似てたのは確かに(一部フッテージを観ての感想)。 マハーシャラ・アリも最近とってるし、これもフッテージ観ていい感じだったアダム・ドライヴァーを押したいところだが、サム・エリオットかなぁという気もする(実際、よかったし)。 ここと主題歌賞でアリーは終わりで!

◇助演女優賞◇
エイミー・アダムス (『バイス』)
マリーナ・デ・タビラ (『ROMA/ローマ』)
レジーナ・キング (『ビール・ストリートの恋人たち』)
エマ・ストーン (『女王陛下のお気に入り』)
レイチェル・ワイズ (『女王陛下のお気に入り』)
 また激戦区のこちら、映画どれも観れていないのに好きな人がごそっといるのは困るわ〜。

◇外国語映画賞◇
『カペナウム(原題)』:レバノン
『COLD WAR あの歌、2つの心』:ポーランド
『ネヴァー・ルック・アウェイ(原題)』:ドイツ
『ROMA/ローマ』:メキシコ
『万引き家族』:日本
 日本国内での報道は『万引き家族』一色になることでしょうが、ここは『ROMA/ローマ』一択です。

◇脚本賞◇
『女王陛下のお気に入り』
『ファースト・リフォームド(原題)』
『グリーンブック』
『ROMA/ローマ』
『バイス』

◇脚色賞◇
『バスターのバラード』
『ブラック・クランズマン』
『キャン・ユー・エヴァー・フォーギヴ・ミー?(原題)』
『ビール・ストリートの恋人たち』
『アリー/スター誕生』

◇撮影賞◇
『COLD WAR あの歌、2つの心』
『女王陛下のお気に入り』
『ネヴァー・ルック・アウェイ(原題)』
『ROMA/ローマ』
『アリー/スター誕生』

◇編集賞◇
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『女王陛下のお気に入り』
『グリーンブック』
『バイス』
 編集賞は『ボヘミアン・ラプソディ』がとっていいんじゃないでしょうか。

◇美術賞◇
『ブラックパンサー』
『女王陛下のお気に入り』
『ファースト・マン』
『メリー・ポピンズ リターンズ』
『ROMA/ローマ』

◇衣装デザイン賞◇
『バスターのバラード』
『ブラックパンサー』
『女王陛下のお気に入り』
『メリー・ポピンズ リターンズ』
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
 『バスターのバラード』ってどういう映画? まったく思い当たるものがない。 それとも原題で知っているなにかなんだろうか。 衣装デザイン賞はコスチュームプレイものが評価されがちですよね(メイク・ヘアデザインも)。

◇メイク・ヘアスタイリング賞◇
『ボーダー(原題)』
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
『バイス』

◇作曲賞◇
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
『ビール・ストリートの恋人たち』
『犬ヶ島』
『メリー・ポピンズ リターンズ』

◇歌曲賞◇
“All The Stars”(『ブラックパンサー』)
“I'll Fight” (『RBG(原題)』)
“The Place Where Lost Things Go” (『メリー・ポピンズ リターンズ』)
“Shallow” (『アリー/スター誕生』)
“When a Cowboy Trades His Spurs for Wings” (『バスターのバラード』)

◇録音賞◇
『ブラックパンサー』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『ROMA/ローマ』
『アリー/スター誕生』

◇音響編集賞◇
『ブラックパンサー』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『クワイエット・プレイス』
『ROMA/ローマ』
 あー、音響編集も『ボヘミアン・ラプソディ』でいいんじゃないですか!

◇視覚効果賞◇
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『プーと大人になった僕』
『ファースト・マン』
『レディ・プレイヤー1』
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

◇長編アニメ映画賞◇
『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
『スパイダーマン:スパイダーバース』
 ここも『未来のミライ』で盛り上がるのでしょうが、多分『インクレディブル・ファミリー』。 『スパイダーマン:スパイダーバース』は『ヴェノム』のあとのおまけ映像がこれだったのね。 シュールさでは『犬ヶ島』のほうが群を抜いて独自性あるし。

◇長編ドキュメンタリー賞◇
『フリー・ソロ(原題)』
『ヘイル・カウンティ(原題)』
『マインディング・ザ・ギャップ(原題)』
『オブ・ファーザーズ・アンド・サンズ(原題)』
『RBG(原題)』

◇短編ドキュメンタリー賞◇
『ブラック・シープ(原題)』
『エンド・ゲーム:最期のあり方』
『ライフボート(原題)』
『ア・ナイト・アット・ザ・ガーデン(原題)』
『ピリオド.エンド・オブ・センテンス(原題)』
 ドキュメンタリー映画は忘れた頃に公開されたりするからな・・・近いうちにWOWOWでやるノミネート作品紹介番組を観ておかねば!

◇短編アニメ映画賞◇
『アニマル・ビヘイヴィア(原題)』
『Bao』
『Late Afternoon』
『One Small Step』
『ウィークエンズ(原題)』

◇短編実写映画賞◇
『ディテインメント(原題)』
『野獣』
『マルグリット』
『マザー(原題)』
『スキン(原題)』
 短編だと更に公開される機会がないので・・・これもいつかやるであろう特集を待つ。 このあたりに日本人が絡むとぐっと公開・放送率は高まるのだが。

 アカデミー賞授賞式は、日本時間2月25日(月)の午前中から!
 今年もあたしは朝から同時通訳での放送から見る予定! ブランチとお茶とお茶菓子の準備だ!

ラベル:アカデミー賞
posted by かしこん at 05:35| Comment(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月02日

2018年の映画を振り返る

 すみません、ここ2年程「この一年観た映画」の振り返りをさぼっていました・・・。
 順番を決めるのが苦手なのです。 でもきちんと振り返りをしないと、記憶や印象が曖昧になるのも確かで。
 それに2018年は、頭一つぐっと抜けた作品が2つあったから!

  グレイテスト・ショーマンP.jpgボヘミアン・ラプソディP.jpg
 『グレイテスト・ショーマン』『ボヘミアン・ラプソディ』
 いやー、この2本にはほんとに(いい意味で)心揺さぶられました。 プラス方向の感動。 そして音楽の力をあらためて感じさせてもらった、ということで(『グレイテスト・ショーマン』のおかげであたしのミュージカル苦手感も薄まってるし)。
 で、それ以外の映画は全然ダメかというと、勿論そんなことはなくて。
 いろんな意味で盛り上がった作品を順不同で列挙。

 『ボルグ/マッケンロー』
 『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』
 『ウインド・リバー』
 『ファントム・スレッド』
 『ワンダーストラック』
 『ロープ/戦場の生命線』
 『ラブレス』
 『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
 『ダンガル きっと、つよくなる』
 『女は二度、決断する』
 『ピーターラビット』
 『ワンダー 君は太陽』
 『M:I/フォールアウト』

 あぁ、あたしの雑多な好みがもろに出ている・・・。
 『ボルグ/マッケンロー』のように「なんとなく知ってる実話ベースもの」って記憶も刺激されるし、「実はそうだったんだ!」という驚きもあって“熱狂”が引き起こされやすい(『ボヘミアン・ラプソディ』もその路線かも・・・)。 でもこの映画はほんとに盛り上がったわ、テニスにもまた手を出すようになっちゃったし。
 『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』はシリーズものだから前作の繋がりで盛り上がるということもあるけど、『ウインド・リバー』もすごくよかったので(打ちのめされますけど)、どっちの脚本も書いてるテイラー・シェリダンが好きなのかな。
 ホラー映画、去年もたくさんありましたが、いちばんホラーを感じたのは『ファントム・スレッド』・・・。 『ラブレス』も『女は二度、決断する』も怖かった。 怖いのは怨霊や謎の生命体よりも人間です。
 そんな中、人間のよさを感じた『ワンダーストラック』・『ダンガル』・『ワンダー 君は太陽』には心を温めていただきましたよ。
 更に新しい価値観を教えてもらった『ロープ/戦場の生命線』と『ザ・スクエア 思いやりの聖域』も地味ながら忘れがたい。
 『ピーターラビット』は自分でも意外ですが、面白かった! 実写化作品いろいろあったけど、いちばんの成功では。
 力技具合では、やはり『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』をはずせない。 トム・クルーズの心意気、今後も観るよ!
 そんなわけでアメリカ・ヨーロッパ・ロシア・インドと幅広く観られたこともよかった。 充実した一年でした。
 あ、でも謎解きメインのミステリ映画は少なかったかも・・・個人的には『サーチ』と『ザ・アウトロー』、『告白小説、その結末』ぐらいしか。 ミステリは小説のほうに当たりが多かっただけに(小説のほうが強いジャンルではありますけど)、映画にもがんばっていただきたい。

 邦画では、
  教誨師P.jpg
 『教誨師』
 『日日是好日』
 『生きてるだけで、愛』
 を、トップ3にしようかな。 あ、『カメラを止めるな!』もありましたね。 世間一般的にも映画が話題の一年だったなぁ。
 70〜80年代作品のリマスター版、というのも今後も続くジャンルになるかも。
 今年はどんな作品に出会えるか、楽しみです。

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2018年05月27日

『グレイテスト・ショーマン』、来た!

 実は『グレイテスト・ショーマン』のDVDを予約していた。
 アマゾンと迷ったが、ポイントが残っていたのでタワーレコードに。 「予約でポイント12倍」だというし。
 でも様々なバージョンがあり、どれを買うか迷っているうちに「発送は発売日以降」になってしまった(発売日は5月23日で、予約したのは5月10日前後だったのだが)。
 まぁそのうち届くであろう、とのんびり構えていたが、仕事場の人はアマゾンに予約して早々に22日にゲットしていたと聞くと微妙な気持ちに。
 しかし本日、届きました。

  グレイテスト・ショーマンブルーレイ&DVD.jpg 結局、<ブルーレイ+DVDの初回限定版>にした。
 だって、映像特典はブルーレイにしか入っていないっていうんだもの・・・。
 ゆうパケットでポスト投函だったので、朝早々に来ていたことに気づかず(発送連絡から、今日届くことはわかっていたが)。
 公式ソングブック(サントラの倍のサイズの歌詞カードに、作詞作曲コンビのコメント付き)も入っています。
 また、タワレコ特典として、A5クリアファイル(海外版ポスターとサントラのジャケットが使われている)と、カードタイプのカレンダーが。

  グレイテスト・ショーマンタワレコ特典.jpg 5種類のうちどれかが。 あたしのには真ん中下の、セピアトーンのやつ。 カレンダーはこの5月からのスタートになっていて、変則的ではあれど実用的。

 そんなわけでさっそく本編を観、特典映像も観る。
 “ミュージックボックス”では歌のシーンだけを繋いだものに歌詞が出て一緒に歌える!
 また一曲ずつ「どうやってできていったのか」解説が入る部分が時間的にも内容的にも特典の比重が高く、見ごたえあり!
 唯一の吹替曲“NEVER ENOUGH”は、歌い手の方がまず歌ったものをジェニー・リンド役のレベッカ・ファーガソンが聴き、演技プランをとり混ぜながらレベッカ・ファーガソンが歌い、それを聞いた歌手の方がレベッカ・ファーガソンの歌い方のクセ(ブレスの取り方とか、どこで切るかとか)に寄せてもう一度歌い、それに合わせてレベッカ・ファーガソンが歌い演技する、という二往復作業が行われていて、その丁寧さと手間をいとわぬ姿勢に驚嘆!
 多分、日本映画で歌の吹き替えシーンをやるとしたら、「歌に合わせて演技する」か「演技に合わせて歌う」かの一往復で終わってしまうだろう。 アメリカのショービジネスの底力(お金かかってる、だけではないところ)を痛感しました。
 撮影までの長きにわたるワークショップ(それは映画を製作できるかどうかわからない時期も含め)で培われたチームワーク、それが映画に全部反映されているからこんなにも心をひきつけられてしまうのかもしれない。
 特典映像の量が多いのでまだ全部観れてないが・・・見てしまったらずっと見てしまいそうである(実際、今日はそうだった。 明日仕事だから途中でやめた)。 翌日休みだったら、全部観ちゃうだろうな。 しかも繰り返し。

ラベル:洋楽
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2018年03月06日

第90回アカデミー賞受賞結果まとめ

 受賞結果を書いていなかった。 今は覚えていても、後日になったら詳細は忘れているだろう、ということでまとめておく。

作品賞
 『シェイプ・オブ・ウォーター』
監督賞
 ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)
主演男優賞
 ゲイリー・オールドマン
  (『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)
主演女優賞
 フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)
助演男優賞
 サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)
助演女優賞
 アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)
外国語映画賞
 『ナチュラルウーマン』(製作国:チリ)
脚色賞
 『君の名前で僕を呼んで』
脚本賞
 『ゲット・アウト』
撮影賞
 『ブレードランナー2049』
編集賞
 『ダンケルク』
美術賞
 『シェイプ・オブ・ウォーター』
衣装デザイン賞
 『ファントム・スレッド』
メイク・ヘアスタイリング賞
 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
作曲賞
 『シェイプ・オブ・ウォーター』
歌曲賞
 “Remember Me”(『リメンバー・ミー』)
録音賞
 『ダンケルク』
音響編集賞
 『ダンケルク』
視覚効果賞
 『ブレードランナー2049』
長編アニメ映画賞
 『リメンバー・ミー』
長編ドキュメンタリー賞
 『イカロス』
短編ドキュメンタリー賞
 『ヘヴン・イズ・ア・トラフィック・ジャム・オン・ザ・405(原題)』
短編アニメ映画賞
 『ディア・バスケットボール』
短編実写映画賞
 『ザ・サイレント・チャイルド(原題)』

 技術系の賞は『ダンケルク』と『ブレードランナー2049』とで分け合ったような形か。
 受賞者がA4ぐらいの白い紙をばさっと広げてスピーチする中、辻一弘さんは手のひらサイズの二つ折りカード(外側は紺の厚紙)を開いて読む(なので字が小さかったのか「メガネをかけていなかった」と笑いをとってしまう)という奥ゆかしさが、「あぁ、日本人だなぁ」と思ってしまいました。 ほんとはなにも読まないでスピーチするのがかっこいいんだけど、言い忘れることがあってはならない、ということなんでしょうなぁ。
 最終的に作品賞を競った(のであろう)『シェイプ・オブ・ウォーター』と『スリー・ビルボード』が授賞式前に日本公開されていたから個人的には盛り上がりに拍車がかかりました。 『ゲット・アウト』も(『ベイビー・ドライバー』も)ノミネートされたことで全国で再上映・拡大公開されたことはめでたい。 日本国内で「洋画衰退」と言われる中、ビッグバジェット映画以外が広まり、面白いと思ってもらえる機会が増えるのは文化的多様性の面でも大事かと。
 作品賞でノミネートされた作品すべてがGWあたりまでにすべて日本公開予定が立っている、というのもうれしいことで。
 個人的にすごく観たい『イカロス』はすでにネットフリックス配信中だそうで・・・入ろうかどうかすごく悩んでしまう(ドラマ『マインドハンター』も観たいしねぇ。 視聴料を払うのと、観たい作品のDVD買うのとどっちがいいんだろう)。
 勿論、アカデミー賞は完璧ではないし、候補にあがらなくてもいい作品はある。 ただのお祭りだし、ただ今後の傾向を占う流れが読み取れるってだけのこと。 アメリカ本国では授賞式の視聴率は低かったようですが、「弱者の視点に立とう・他国の文化に敬意を払おう」という流れをもしかしたらアメリカ国民の多くは受け入れようとしていないということなのかもしれず、だからこそトランプ政権が誕生してしまったんだよなぁ、ということも見えてくるわけで。
 アメリカのことなのに、実はアカデミー賞はアメリカではない、ということも覚えておかなくては。

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2018年03月05日

第90回アカデミー賞授賞式

 休みをとった!、とはいえ、衛星生中継の都合上、WOWOWは放送を朝8時半スタート・・・休みだからってゆっくりできない! そしてアメリカでのCMタイムがWOWOWオリジナル放送部分なので、お手洗いにも行けない。 番組表では15時まで放送時間を押さえてあるし、だいたいそれよりは早く終わるのだが14時はまわるのは間違いないわけで、一部仕事より厳しい部分も。
 と、こっちはいろいろ身構えて臨むのに、なんか今年、WOWOWは人選を誤ったな!
 もう、スタジオはジョン・カビラと町山さんだけでいいよ、レッドカーペットは尾崎さんだけでいいよ、と思ってしまった今年(いや、過去にも思ったことあるけどね)。
 で、授賞式ですが・・・昨年の大失敗を受け、封筒が巨大化してラインストーンで部門ががっちり表記された。 それをプレゼンターが観客・カメラ側にしっかり向けているので、「こう変わりましたよ」とあえて見せているのだろう。 そういう「ネタをなんでも楽しむ方向にしよう」とするアメリカ人のエンタテイメント精神は素晴らしいと思う。 司会のジミー・キンメルも#Me Tooや#Time's Up、更に銃犯罪被害などを受けて去年よりぐっと真面目なところは真面目だったし(マット・デイモンいじりはちゃっかり忘れなかったので、「あぁ、そうか、この二人はアメリカでは敵対関係設定だったな」と思い出す)。
 で、結果的にはだいたい予想通りなれど、多少の番狂わせ(?)はあった、といういつもの感じでしたかね。
 脚本賞の『ゲット・アウト』は、あたしは行けるかと思ってたけど(『スリー・ビルボード』観る前だったこともあり)、実際とったらどよめきが起こってましたね! トランプ政権への非難や怒りがまだ続いてるということなのか。 でも、「マイノリティにも同じ機会を」と言いながら、「世界各地で正義のために戦う軍人さんのために祈りを」とも同時に表明できちゃうところがアメリカだなぁと感じる。
 メモリアルでは鈴木清順監督のほかに中島春雄さん(ゴジラ初代のスーツアクター)も追悼されていて、「日本よりちゃんとしてる!」と胸が詰まりました。
 “This Is Me”が主題歌賞をとれなかったのは残念だった・・・。 二年連続は避けたかったのかな。 『リメンバー・ミー』はきっと日本でもヒットするだろう(ディズニーアニメはミュージカルだからちょっと、と思うあたしもこれは面白そうかもと感じるくらいだし)。
 長編ドキュメンタリー賞の『イカロス』のあらすじを町山さんが説明してたけど、めちゃくちゃ面白そうだった。 ぜひ日本でも公開してほしい。 『疑惑のチャンピオン』は公開されているのだから、その関連派生作品として。 外国語映画賞はチリの『ナチュラル・ウーマン』だったけど、他の候補作も日本公開が決まっているのがとてもうれしい(シネ・リーブル神戸で『ラブレス』とかチラシもらってきたばかりだよ)。 アカデミー賞がある意味他の映画の見本市みたいになってしまっているのが、いいことなのかどうなのかわからないけれど、ハリウッド偏重にならずに他の国の文化を知れるからないよりはいいのだろう。 あたしもおかげで、よくわからない言語の映画でもあまり抵抗なくなってるし。
 でも、なんだかんだで『シェイプ・オブ・ウォーター』とギレルモ・デル・トロ監督の日!
 町山さんが泣いちゃってたのにびっくりした。 怪獣・ホラー・SFといった特定ジャンルを偏愛する人たちはメジャージャンルに対して迫害されてきたという過去があるんだろうな・・・あたしも『羊たちの沈黙』が作品賞をとったときには「時代が変わる!」って思ってはしゃいだもんなぁ、年上の町山さんたちにとっては「報われるための日々」が長かったんだろう。 あたしもそのジャンル好きですが、「わからない人にはわかってもらわなくてもいい」と思っている部分があるから・・・思い入れがそこまでじゃない、ということでしょう。
 だからおめでとう!
 たとえその理由が「時代の要請」だとしても、結果を出したほうが勝ち。 過去には毒にも薬にもならない作品を選んだり、結局キャリアを大事にしない役者を選んだりした後悔からか、前向きにチャレンジングである人・賞をゴールにせずに更に活躍しそうな人・ずっと走り続けている人をノミネートする方向が続いているのはいい傾向だし、これから続こうとしている人たちの目標として存在できるのは素晴らしい。

 放送終了後、せっかく休みだし、と思って『ビッグ・シック』か『聖なる鹿殺し』でも観に行こうかな、ついでに外食しちゃおっかななどと目論んでいたのだが・・・雨がまた降ってきて、更に尋常じゃない風の音がしてきたので、めんどくさがりやのあたしは外出を取りやめました・・・だって電車止まるかもしれないもん。
 そして、これを書いている。

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2018年03月02日

今回は忘れず、第41回日本アカデミー賞授賞式を見たが

 すっかり最近忘れがちだった、日本アカデミー賞授賞式を、今年はなんとか忘れずに見る。
 とはいえ、ぎりぎりやばいところだったんですよね・・・というか、ノミネート自体いつ発表?、みたいな。 またしてもぴあからの「授賞式のチケット一般販売」のお知らせで気づくというか。
 で、ノミネート調べて・・・「なんだこりゃ」というか・・・日本アカデミー賞は大手三社の談合です、という根強い噂(ここまできたら噂ではないんだろうなぁ)を裏付けるような結果で。
 実際、あたし自身も対象の映画全部観てはいないのですが、過去のここでの記述を見直したら、よかったと思ったのは『愚行録』『22年目の告白〜私が殺人犯です〜』だけ。 あと、『三度目の殺人』の役所広司だけ。 『武曲』と『あぁ、荒野』と『彼女がその名を知らない鳥たち』は観たかったけど見逃しました。
 『愚行録』が無視されるのはありえないでしょ! 公開規模が小さいとこうなってしまうのか、とんでもなく後味が悪いからか。 それとも小出恵介が出てるから?!
 『22年目の告白』は結構ヒットしたから無視できなかったということかしら(ワーナーブラザーズ配給ですが)。 まぁ、あたしが今回授賞式観ようと思った原動力は、藤原竜也のコメント聴きたいからだったんですけどね。
 というか、日本映画の製作本数が増えて大手三社だけではまかなえていない(小規模公開作品の裾野が広がっている・大規模公開も他が参入している)現状で、大手三社から作品賞・監督賞を出そうとするから無理がある。 役者の方々もその縛りのせいなのか、ノミネートの層が薄い。 そもそも、普通に続編がノミネートされてること自体が異常であると感じないのか? 観客もなめられたもんである。
 それでも、最終的に役者の方々がとるべき人がとっている、ということに多少の救いはあるのだが。 というか、『三度目の殺人』においては役所広司は主演だろ・・・福山雅治がノミネートされなかったのは、『タイタニック』のときのディカプリオを思い出させるものがありますね。
 それにしても相変わらずスタッフの方々へのリスペクトが薄い・・・今回は比較的賞がばらけたから、より詳しく紹介してほしかったのに。
 だけど『8年越しの花嫁』や『デスティニー』が今回の対象作品になっていたことに驚いた。 12月公開作品は次年度回しだと思っていたのだが、規約が変わったのだろうか?(正確には11月何日までに公開されたもの、とかだった記憶が)
 作品賞は・・・ノミネートの中では『三度目の殺人』だろうな、とは思ったけど、個人的には消極的消去法のような選び方でした。
 アメリカのアカデミー賞も保守的だとかいろいろ問題はあるけど、彼らはその問題を自覚している。 しかし日本アカデミー賞は、所詮狭い身内のお祭り感覚で問題意識すら持っていないように見えるのが問題なのだ。
 是枝監督も以前は日本アカデミー賞をもらって喜ぶような人ではなかったと思っていたのに、すっかり変わってしまったなぁ。 変わってしまったから『海街diary』を実写化しようという無茶なことを実行に移せるのだろう。
 となると、あたしの好きな監督には日本アカデミー賞には出てもらわないほうがいい、ということになるのか。
 石川慶監督、今度WOWOWで演出した『イノセント・デイズ』が放送されるので(しかも妻夫木聡主演だ!)、楽しみです。
 入江悠監督にも、好きなように映画をつくってもらいたい。
 授賞式もショウとして成り立ってないよな・・・せっかくのスピーチも録画だからカットされてたり、そのくせ作品紹介はネタバレギリギリまでやるし(時には完全ネタバレもあり)。
 『桐島、部活やめるってよ』の年は「さすがに流れを無視できなくなって変わったか」と思ったけど、あの年だけだったな。
 来年は吉永小百合が当然のようにノミネートされるんだろう(堺雅人につられて観に行ってしまいそうなあたしもあたしだが)。 小規模公開映画、がんばって観に行こう、と決意する夜。
 普段見ないけど、そのあとの『アナザースカイ』大杉漣の回が観られたのが、いちばんの収穫だった。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする