2021年02月25日

赤と白とロイヤルブルー/ケイシー・マクイストン

 ブームになってきている『赤と白とロイヤルブルー』読了!
 最初は、独特の文章のテンポにうまくついていけず、?・??・???、となってたけど、「三人称で、現在形、間接表現多し」という基本姿勢を理解したらさくさく読み進めた。 いや、これはできるだけ時間を置かずに、可能ならば一気読み推奨。 恋に落ちた彼らの体感速度を読者も追いかけたほうが絶対楽しい。

  赤と白とロイヤルブルー0212.jpg “RED,WHITE & ROYAL BLUE” RED,WHITE & BLUEはアメリカ星条旗を示す言葉。 これがROYALBLUEになることで、アメリカ国旗と大英帝国国旗を両方表したことになる。 
 「2019年 goodreads ベスト・ロマンス賞第1位、王子との恋を描く全米ベストセラー!」

 アメリカ合衆国初の女性大統領エレン・クレアモント=ディアスの長男アレックスは21歳の大学生。 姉のジューンと副大統領の孫ノーラとは同世代で仲がよく、マスコミから「ホワイトハウスの三人組」と呼ばれている。 ハンサムでユーモアのセンスあふれるアレックスは国中の人気者で、のちのち本人も上院議員選に打って出ようと思っている。 そんなアレックスにとって、数年前のリオデジャネイロオリンピックで初対面したイギリスの第二王子ヘンリーの印象は最悪で、それ以来アレックスはヘンリーに対して敵愾心に似たものを抱いている。
 ヘンリーの兄フィリップの結婚式に参列することになったアレックスはヘンリーとのちょっとした行き違いで二人そろってウエディングケーキに倒れ込んでしまい、大失態を写真に撮られる。 二人の不仲説を否定したい王宮・ホワイトハウス側の利害が一致し、二人は親友として振る舞うよう要請され、一緒にいるスケジュールが組まれる。 物理駅にも心理的にも距離が近くなり、二人はお互いをあらためて知りはじめ・・・いつしか恋に落ちるように。

 冒頭から、アレックスのヘンリーへの敵愾心は「それって、相手が気になってることですよね?」。 好きな子についきつく、冷たく当たってしまうかのような。 まぁ、アレックスも若いから・・・というか、この話、アレックスからの一人称で描いても何の問題もない気がするんだけど、あえてそうしてるのは(「プリンス・オブ・ウェールズ」の使い方の間違いも含めて)、「この物語はおとぎ話ですよ(もしくは、パラレルワールド設定ですよ)。 そして、この物語を自分の身近なものとして取り組んでください、それで、誰かの気持ちが楽になったり救われるのであれば」という作者の切実な思いを感じる。 こういう社会に変わることで個人の幸福度が上がるはずというメッセージ。
 あぁ、言いたいことはいっぱいあるのだが・・・なんだろう、あるシーンで「ぶわっ!」と厚い涙が目から浮き上がった。 晴れた日に、レインボーフラッグスを掲げてみんなでパレードしたくなるような幸福感、この先の未来を信じたくなるような、同じような夢を願っている人たちとの連帯感。 そしてヤマタツの『いつか晴れた日に』を口ずさみなりたくなる感じ。
 あぁ、これが「多幸感あふれる読後感」か・・・。
 まだちょっと整理できないのでまた書くかもしれません。 でもこれを広めていくのは、ガイブン読みの宿命!

ラベル:ロマンス
posted by かしこん at 03:16| 兵庫 ☀| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。