やってきた残り5冊は国内分。
最初に単行本が出たとき、「このタイトル・・・」とちょっと思ってしまった。 それだけタイトルとしてのインパクト大!
今回、あらすじを初めて読みまして・・・「これ、酒見賢一『後宮小説』へのオマージュ? インスパイア?」と感じてしまったのはあたしの年齢故か!
文学で実験的なことをしている方はいっぱいおられますが、ある意味“サヨク的な立場”からここまで正々堂々と実験する人っていまはいとうせいこうぐらいかもしれない・・・、と文学に詳しくないですが、そういう印象をこの人には持っています。
Uボートとオスマン帝国、こういうのを合わせて物語を展開してしまうのが皆川博子らしさ。
文春文庫にしてはカバーの材質がなんだか素晴らしい。 この特別扱いが期待というか、本文の美しさに見合う匣を用意した、という感じでしょうか。
「ビターな青春ミステリ連作」という帯の言葉に惹かれました。 読んだことのない若い作家の方ですが、「ビター」の加減があたしにちょうどいいかもっと新しいかであればいいな、と期待して。
ラベル:新刊