2020年09月12日

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー/BOOKSMART

 これもまた去年のハリウッド・エクスプレスで紹介されていた映画。 オリヴィア・ワイルド初長編監督作品ということで・・・役者だけでなく映画制作もやるんだ、と興味を覚えて。

  ブックスマートP.jpg 最高な私たちをまだ誰も知らない

 高校生のエイミー(ケイトリン・デヴァー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)は一流大学への進学を決め、明日の卒業式を控えている。 しかし遊び放題で内心バカにしていた同級生たちもレベルの高い大学や企業に進路を決めていて愕然とする。 勉強しかしていないのに高校生活が終わってしまうことを悔い、学校の人気者ニック(メイソン・グッティング)が留守の叔母さんの家で開く卒業パーティーに殴り込み、青春を一晩で取り返そうと誓う・・・という話。
 BOOKSMART=紙の上では秀才、ガリベンの意。 話の進み具合がとてもパンク。 

  ブックスマート1.jpg 学校でいけていない人たちなのかと思ったら。
 モリーは生徒会長をやっていたし、エイミーは夏休みにアフリカでボランティアをしたりと日本の地味な高校生とはレベルが違うんですけど(自分の高校時代を思い返しても何一つ重ならない)。 しかもトイレが男女兼用(性別の区別がない)だったりと、もしかしてこの高校のレベルが無茶苦茶高いのでは?、と思わされ。

  ブックスマート3.jpg ま、こんなことをしてたやつらには負けたくないよね。
 特にこれといったエピソード満載ではないのに、ひとりひとりのキャラが立っているので、「こういう人、いるよね〜」とニヤニヤしてしまう。 ちょっと大袈裟にはしてあるけど、ステレオタイプではない個性。 エイミーもモリーもただの真面目キャラじゃないので(むしろ、結構ずれているところあり)、観客としてはどの視点で見るかによって変わってくるけれど、「どれも自分ではない」というのも他者を理解しようとするためには必要かも。 誰しも一面だけでは判断しきれないものを持っているから。

  ブックスマート4.jpg 演劇オタなこの人たちの話も観てみたい。
 いまどきらしく、LGBTQは当たり前視点が心地よい。 彼がカラオケで熱唱するのがアラニス・モリセットだなんて、胸が熱くなっちゃったわ(2019年に高校を卒業する人たちもアラニスを聴くのかと)。 いや、この話が2019年卒業とされたことに意味がある。 あんなバカ騒ぎ的パーティーができる最後の年かもしれないから。

  ブックスマート5.jpg 超お金持ちの息子ジャレッド(スカイラー・ギソンド)も愛すべきキャラ。 神出鬼没のジジ(ビリー・ロード)も面白すぎ。
 青春成長もののジャンルとしては特に新しくはないのだけど、現在的フラット視点で女子を主人公にしているところが推しポイント。 逆に、ごりごりマチズモな人には理解・共感ポイントがないかも。 若い人たちの未来には希望があふれていると(あふれていないといけないと)思います。
 帰って来てからアラニス・モリセットの『jugged little pill』をフルで聴き直しちゃった(映画に使われているのは“You Oughta Know”)、名盤!

posted by かしこん at 19:44| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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