2020年08月31日

昨日がなければ明日もない/宮部みゆき

 図書館からお呼び出しを受ける。 結構長い間待っていた本の順番が来たそうだ。
 まだまだ予約の列は長いだろうからできるだけ早く返さなければ。 でも読み始めたらすぐ読み終わってしまうんだろうなぁ、いつものことだが。 シリーズ物は続きをすぐ待ってしまうから困る、面白いほどに次を待つ時間が長く感じるから。
 そんな宮部みゆきの<杉村三郎シリーズ>、『誰か』・『名もなき毒』・『ペテロの葬列』・『希望荘』に次ぐ第5弾。

  昨日がなければ明日もない 宮部みゆき.jpg 私立探偵開業後としては2作目。
 連作中短編集、『絶対零度』・『華燭』・『昨日がなければ明日もない』収録。
 杉村探偵事務所にやってくる人々は普通に善良な方々か、かなり困った方々かにわけられる。 杉村さんがかかわることになる事件も、結果的に微笑ましいものもあるけれど、大変後味のよくないものもある。 本作では読後最悪・ほどほど・最悪の順。 でもこのシリーズは後味の悪さがウリなので・・・。
 それにしても、『絶対零度』と『昨日がなければ明日もない』の後味の悪さはちょっと種類が違う。 『絶対零度』はもっと突き詰めれば長編になる内容だけど、そうするとあまりにひどすぎる内容になってしまうからだろうか。 今のままでも十分胸が悪くなりますが、もやもやしてしまう気持ちを晴らしてほしいと思ってしまうのも、“厄介な被害者感情”なのかもしれません。 自戒します。
 『昨日がなければ明日もない』は・・・家族から逃げるという選択肢をもっとみんな考えるべき! そして「家族の後始末は当然家族で」と無責任に考えることもやめるべき。 一連の事件は2012年ぐらいが想定されているのであれですが、今は令和だから! しかしそんな風に割り切ることのできない人が苦しむのもまた家族という呪縛故。 あたしは人でなしなので、必要とあらば家族の縁は切りたいと思います。
 杉村さんの探偵としての成長と、でもやっぱり失うことのない人のよさ(それはときに探偵の足を引っ張ることになる)を見ることが、シリーズ物としてのたのしみでもあるけれど、もっとしっかりしてよ杉村さん!、とも思ってしまったり。
 あぁ、結局、一日で読んでしまった・・・次は何年待つのやら。

ラベル:国内ミステリ
posted by かしこん at 01:17| 兵庫 ☀| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。