2020年08月26日

ジョーンの秘密/RED JOAN

 ジュディ・デンチが好きだ。 あの佇まいがかっこいいと思う。 ポスターに彼女が大々的に映し出されているからには是非観ようじゃないか!

  ジョーンの秘密P.jpg イギリス史上最も意外なスパイ――実話を基に描く衝撃作。彼女は何を守ろうとしたのか

 2005年5月、自宅でくつろいでいたジョーン・スタンリー(ジュディ・デンチ)は、その日突然MI5にスパイ容疑で逮捕される。 つい先日死亡した外務事務次官のミッチェル卿が残した日記に、かつてジョーンがソ連に情報を流していたことが記されているという。 ジョーンは身に覚えがないと主張、ジョーンの息子で弁護士であるニック(ベン・マイルズ)が聴取に同席する。 だがMI5が提示する情報とは・・・という話。

  ジョーンの秘密1.jpg 保釈後、自宅前で記者会見。
 映画は2005年のジョーンと、ケンブリッジ大学に入学後のジョーン(ソフィー・クックソン)の間を行ったり来たりする。 むしろ若き日のほうがメインではないかというほどの分量で、とはいえ少ない時間で存在感を出しまくるジュディ・デンチの真骨頂でもあった。
 ジョーンはケンブリッジ大学で物理を専攻していることがその手の人々にとっては目的で・・・友達の振りしてぐんぐん近づいてくるソニア(テレーザ・スルヴボーヴァ)が怖くて仕方ない。 何故気づかないのだジョーン! いや、彼女は気づいているのかも、それでも、友達が誰もいないよりもましだと思っているのかも。 若い世代のパートも役者のみなさん、みんないい感じ。

  ジョーンの秘密2.jpg ジョーンは大学卒業後、政府の秘密研究機関に就職。
 といっても研究者としてではなく、秘書(事務職)として・・・書類を作るにせよ専門知識があったほうがいいという上司の判断だけど、そもそも当時女性は研究者になれなかったというのがね・・・それが大きく影響しているような気がする。 その当時(1940年代以降)の服装や小物といった美術部門がすごくいい仕事をしている! こういうところにイギリス映画の底力を感じるわ(超大作でなくとも手を抜かない感)。

  ジョーンの秘密3.jpg 活動家レオ・ガリシュ(トム・ヒューズ)と恋仲に。
 トム・ヒューズ、『女王ヴィクトリア』のときとは全然違ってあやしさ全開、「こんな奴絶対信じられないわ!」というタイプなんだけど、ジョーンにとってはそれもたまらない魅力だったのかな・・・。 とはいえジョーンは彼らと付き合っていても情報を流すことは断固として拒否していた、あることが起こるまでは。 これには日本人として「おおっ!」って思っちゃうけど・・・でもなんか違うと思う・・・スターリン時代のソ連のひどさを当時は知らなかったからとは言うけど(日本でだってかつて北朝鮮が楽園であると信じられていた時代があると聞いたこともある)、あなたの主張には全面的に頷けない。 もやもやとした気持ちが残る。
 事実を基にいた映画化とはいえinspired(触発された)なので、結構フィクションが入っているのだろう。 観た者をもやもやさせるのがこの映画の目的ならば大成功。

posted by かしこん at 23:59| 兵庫 ☀| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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