2020年08月19日

T−34 レジェンド・オブ・ウォー【最強ディレクターズカット版】/T-34

 もともと『T−34』は2019年の秋に日本公開だったが、「戦車アクションってどうかなぁ」と悩み、結果的に見なかった(時間的にタイミングが合わなかったこともあり)。 しかし今年に入り、『T−34』は『ダイナミック完全版』が出現し、その後『最強ディレクターズカット版』が現れた。 えっ、結局どれを観たらいいの? 何が違うの?
 調べたらもともとの上映時間113分、『ダイナミック完全版』は139分、『最強ディレクターズカット版』は191分!
 どうせ観るなら、いちばん長いやつでしょ!、ということで予備知識一切なしで三時間越えの映画を観ることに。

  T−34ディレクターズカット P.jpg 伝説の戦い、ここに終結。 完全版を超える、迫力の3時間を体感せよ!

 1942年、第二次世界大戦中のソ連赤軍対ナチスドイツの戦いで。 ソ連の士官イヴシュキン(アレクサンドル・ペトロフ)は初めての前線だったが、戦車戦の確かな知識でチームを率いて見事な戦いぶりを見せる。 が、ナチスの物量作戦に敗れ、捕虜となり強制収容所に送られる。 先の戦闘でイヴシュキンと直接戦ったナチスドイツのイェーガー(ヴィツェンツ・キーファー)は、その功によりSSの大将に取り立てられる。 ナチスの戦車戦のレベルを上げるため、イェーガーはイヴシュキンら戦車乗りの捕虜を集めて模擬戦を行うことにする。 ソ連の戦車T−34には実弾を与えないという条件で・・・という話。
 いやー、これがまた、ものすごく面白かった!

  T−34ディレクターズカット 2.jpg T−34と戦車乗りのみなさん。
 手前の人がイヴシュキン。 専門の軍事学校を出たエリート、という感じか。 ちょっと四角い顔、童顔ぽさがあるので、レオナルド・ディカプリオやブラッド・ピットと同じ香りがする・・・ロシアの大スターなのかしら、と思ったり。 同じ戦車に乗り操縦を担当するステパン・ヴァシリョノク(ヴィクトル・ドブロンラヴォフ)もアメリカのドラマとかで見たことありそうな顔・・・世界各地にいい俳優がいるとわかるのは大変うれしい。
 で、映画は冒頭から飛ばしていて、最初の30分で「クライマックスか!」というすさまじさ。 戦車から砲弾が発射された瞬間からスローモーションになり、砲弾の動きをしっかり見せてくれる。 どう軌跡を描き、どこに衝突してどうダメージを与えるか、スピードに緩急をつけて最大限の衝撃をこちらに与える。 戦車内のリアルな狭さ、主砲を狙いに向けるまでの焦りと時間。 なるほど、これは熱くなる!

  T−34ディレクターズカット 1.jpg 戦車ものってあまり意識したことがなかったけど。
 『フューリー』ぐらいしか観たことがなかったかも。 『T−34』は実話ではないので、物語的には少年マンガ的な荒唐無稽さと王道が混ざったものになっているけど、圧倒的なのはそのディテール。 前線に向かう戦車の外側に骨付き肉が干されていたり、森の上空を飛ぶセスナが高度をギリギリまで下げたときにタイヤが木の枝を折り取ったり、砲弾が戦車本体をかすめたときに発生するものすごい金属音が乗員たちに脳震盪を起こさせるほどだと何度も描写する。 そして戦争の悲惨さもまた。

  T−34ディレクターズカット 3.jpg イェーガーがいかにもの悪役ではないところもポイント。
 ロシア製作の映画ならナチスは完全に悪役だろうけど、イェーガーはイヴシュキンのライバルという立ち位置(ファーストネームもクラウスとニコライ=どっちも語源はニクラウス)。 だから少年マンガっぽいのかな! イェーガーはSSにいるけど、もともとは国防軍上がりだというのも「国のために戦う」というイヴシュキンたちと動機は同じに思えるし。 アーニャ(イリーナ・スタルシェンバウム)という美しい女性の存在もあることだし。

  T−34ディレクターズカット 4.jpg 強制収容所にて。
 序盤の颯爽たるイヴシュキンに比べると、捕虜になり何度も脱走を企ててひどく拷問された彼はまるで別人。 それがステパンと再会したことで、T−34を前にしたことでまたあの感じを取り戻していくのが・・・胸アツです。 男の友情だよ!
 白鳥の湖を踊るT−34、戦車ってすごいな!
 3時間、見事な走り抜け方です・・・いや、これでも結構カットしたシーンがあるんだろうなと推測できるほど。 逆に、どうやって113分におさめたのか知りたくなる! 通常版→完全版→DC版、と観たくなる人の気持ち、わかる!

  T−34ディレクターズカット 5.jpg T−34だけでなく、ナチスドイツのパンターも本物を使っているらしい!
 だから戦車の重量が見る側に伝わるのか。 爆発はVFX感が露骨だけど、戦車には一切感じないもの。 ロシアからたまにこういうアクション大作が出てくるよなぁ。 ほんと、観てよかった。 エンディングにも胸アツです。
 あー、面白かった!!!
 結局、バージョン違いが日本公開されたのも、「上映するものがない」という自粛期間以降の流れのおかげだったわけで。 禍転じて福となすとはまさにこのことです。

posted by かしこん at 12:03| 兵庫 ☀| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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