2020年08月09日

銀河鉄道999【HDリマスター版】/Garaxy Express 999

 映画館の中でもわりと家族向けのシネコンは上映作品に苦心している。 いわゆる大作が軒並み延期、8月7日公開の『ドラえもん のびたの新恐竜』を皮切りに夏休み作品がじわじわ公開されるけど、それまでは。 なのでそれぞれの映画館が懐かしい作品のリマスター版を公開しているのだが、「子供の頃TVなどで見たけど、内容はあまり覚えてない名作」が呼び込まれているので、こちらとしても「わっ、映画館で観てみたい!」と思ってしまうじゃないか。
 そんなわけでOSシネマズ神戸ハーバーランドへ。 映画に行くには自分の体調も万全じゃないといけないので神経をとがらせます。

  20200730銀河鉄道999HDリマスター版P.JPG 今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車がゆく。

 未来の地球では、機会の身体を手に入れた富裕層と生身の身体のままの貧困層の人間を迫害・搾取している。 スラム街で暮らす星野鉄郎(野沢雅子)は機械の身体を手に入れられるアンドロメダ星に行くことを、行く手段である銀河鉄道999を憧れのまなざしで見ていた。 鉄郎の母はかつて機械伯爵(柴田秀勝)の人間狩りで殺されたため、復讐を心に誓っていたのだ。 ある日メーテル(池田昌子)と名乗る女性と出会った鉄郎は、アンドロメダまで自分と同行すれば銀河鉄道のパスをあげると言われ・・・という話。

 冒頭の銀河系の絵、何度も見たことある懐かしさを覚える。
 あの長いテレビシリーズをどうまとめるのだろう・・・と思っていたら、各停車駅でのエピソードはばっさり切られ、鉄郎と機械伯爵絡みの話に集約されていた。 つぎはぎ感はないので、テレビシリーズ再編集ではなくて新しく作ったのだろうか。 だとしたらすごい労力!
 でもそのためにロードムービー感は薄くなった。 長い旅路、という感覚がゼロで(次の停車駅にすぐついてしまう)、ちょっと物足りない。 車掌(肝付兼太)の見せ場もなく、そもそもメーテルの内面が全然わからない。 機械が支配するこの宇宙ってどういう政治体制なのかとかもさっぱりわからないし矛盾もあるんですけど!
 しかし最後になってわかった。 これは「青春の痛みと喪失、成長に伴う代償」の物語なのだ。
 だからSF的な理屈や合理性はどうでもいい、メーテルがどんな人なのかも知らなくていい。 決して手に入らぬ幻を追いかけることはやめて、手に入るものを求める人生を歩むことを自分で選ぶ。
 だから主題歌がゴダイゴになったのか。 テレビシリーズと劇場版はまったく違う話だから。
 とはいえ、後半のここぞ、という場面で ♪汽車は闇をぬけて光の海へ♪ というささきいさおの歌があたしの頭の中に流れてきたことは事実です。 家に帰って来てからYouTubeでささきいさおメドレーとか見ちゃったよ・・・昔のアニメの音楽の質の高さ、直球のメッセージはすごいぜ。
 そして声優のみなさまの聞き覚えのありっぷりがすごい。 藤田淑子、麻上洋子、小原乃梨子、田島令子、来宮良子、納谷悟朗、富山敬、井上真樹夫だもの・・・みなさん声が若いけど(1979年公開・・・って41年前なの!)、ベースの声は変わってない、特に野沢雅子!
 なんだかテレビシリーズも見たくなっちゃったぞ。 古い作品を見直すことの意味にもはまりそう。

posted by かしこん at 15:08| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。