2020年08月03日

カセットテープ・ダイアリーズ/BLINDED BY THE LIGHT

 これも公開延期になったひとつ、もとは3月後半予定だったかな? 80年代後半の音楽満載、的なニュアンスだったので観たかった。

  カセットテープ・ダイアリーズP.jpg ブルース・スプリングスティーンのロックに乗せて、僕は明日へ走り出す・・・
  1987年イギリス。移民の少年の人生を変えたのは、彼との出会いだった。実話から生まれた、爽快、感動の青春音楽ストーリー!

 1987年、イギリスのルートン。 ジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)の一家はパキスタン系で、生活は厳しい戒律に縛られ、周囲からは移民に対する一部の偏見と差別にさらされていた。 おさななじみのマット(ディーン=チャールズ・チャップマン)の影響でペット・ショップ・ボーイズなどを聴いていたジャベドは、高校に入ってシーク教徒の同級生ループス(アーロン・ファグラ)からブルース・スプリングスティーンを教えてもらい、人生が変わる衝撃を受ける。

  カセットテープ・ダイアリーズ3.jpg 楽曲が刺さる過程をMTV風に表現。
 ブルース・スプリングスティーンに一気に傾倒していく感じが痛々しくなく見えるのがいい(自分の過去が照らされて「恥ずかしい」と思わなくて済んだ)。 でもそれはジャベドの毎日に極右ネオナチ系白人からの脅迫に近い圧力が潜んでいるからなんだが。 87年でこんな感じなのか・・・と。 そしてジャベドのお父さんもまた、人のことは棚に上げる感じの頑固オヤジで・・・本心では家族のことを思っているのでしょうけど、感情表現が下手すぎる! なので「町を出たい」と願うジャベドの気持ちがよくわかる。

  カセットテープ・ダイアリーズ4.jpg ところどころミュージカル調。
 高校生活!、いかにも青春!、って感じが懐かしくも楽しい。 突然のミュージカル演出にも、その流れに納得していない登場人物がいるのがすごくいい。 ミュージカルな感じって自分の世界に入っちゃっている人を描いているんだな・・・。 エンドロールで知るが、音楽はA・R・ラフマーン(『スラムドッグ・ミリオネア』の音楽の人)だったので納得。 パキスタンの音楽とかも的確だ。

  カセットテープ・ダイアリーズ2.jpg あ、マットの父は『イタリアは呼んでいる』シリーズのロブじゃん!
 ブルース・スプリングスティーンにはあたしは特に聴くきっかけはなかったけど、“The River”や“Hungry Heart”などは聞き覚えあり(『コールドケース』で使われていたからかな)。 名前と歌が一致したのは“Street of Philadelphia”からなので・・・「あぁ、こんなにすごい人なんだ」と改めて知る次第(家に帰ってから配信でベスト盤を聴いたら、ほぼ映画の中で使われていた)。
 原題の“BLINDED BY THE LIGHT”は「光に目が眩む」、ブルース・スプリングスティーンの歌詞から。 映画を観たから意味が分かるけど、『カセットテープ・ダイアリーズ』はいい邦題かも。 正統派の青春成長もので、あたたかい気持ちになるわ。

posted by かしこん at 23:59| 兵庫 ☁| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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