2020年08月02日

P分署捜査班 集結/マウリツィオ・デ・ジョバンニ

 何冊かを並行で読んでいるが、たまたま分厚いものばかりなのでなかなか進まない(どれか一冊に集中すればいいのに)。 あとから手を付けたこっちが薄いので先に読み終わってしまった。 薄いのでカバンに入れて持ち運びやすいということもあり。

  集結 P分署捜査班.jpg イタリアの警察小説、シリーズ第一作目。
 ナポリ、ピッツォファルコーネ署は捜査班の大半が不祥事を起こしたことで空中分解直前。 パルマ署長は早急に人員を補充、集められたのは「能力はあるが、はみ出し者」ばかり。 彼らは着任してすぐに起こった殺人事件を捜査し始める・・・。

 ミステリとしては大変こじんまりしているのですが、「21世紀の<87分署>」を名乗るだけあってキャラ紹介がきっちりしている。 能力が最も高そうなロヤコーノ、キレるとすぐ暴力をふるうロマーノ、スピード狂で偏見丸出しのアラゴーナ、などなど。 副署長のピザネッリもカギを握るキャラになりそう。 短い章立ての中、事件の合間にキャラクターの個性をはっきり抱かせるのでニヤニヤしちゃう。 「この人、誰だっけ?」は群像劇にはありがちなんだけど、いったん覚えてしまうと早くて、警察小説のシリーズ物ってそうなるまでに2・3作が必要なことが多いんだけど、それをこれは一作目でやってしまっている! この人たち、この先どうなるの?!、って感情移入ではなく思わせてくれている。 誰かが「辻真先脚本のアニメシリーズの一話目みたい」と言っていたが、まさにそんな感じ、きっちり設計図がひかれてる。
 事件は地味なんだけど、シリーズとして読むこと前提なのでOK。 むしろこの先に大ごとになりそうな気配は十分。 二作目の邦訳は決まっているようなので、楽しみ!

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 17:20| 兵庫 ☁| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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