2020年07月13日

エジソンズ・ゲーム/THE CURRENT WAR:DIRECTOR'S CUT

 ベネディクト・カンバーバッチとマイケル・シャノン共演というだけで観たい。 もともと4月10日公開予定だった・・・3か月遅れた。 まぁ、大作じゃないから順番に公開されるってことでもあるんだけど。

  エジソンズゲームP.jpg 未来を照らすのは、誰だ。
  勝つためならルールは無用。究極のビジネスバトル。

 1891年、白熱電球による明かりを公表した発明家のトーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は伝統の事業化を始める。 その際、送電には直流が適していると考えていたが、実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は遠くまで送電するには交流のほうが安価で適していると考えた。 直流と交流、どちらが世界に選ばれるのか。 エジソンは交流の危険性を訴えるが・・・という話。
 “メンロー・パークの魔術師”など、聞き覚えのある言葉に「おおっ」となり、電気のビジュアルには『プレステージ』(クリストファー・ノーランの)を思い出させる。 あれにもニコラ・テスラが出てきたしね。
 電灯のない時代の暗闇、これがこの映画の価値か。

  エジソンズゲーム3.jpg ベネディクト・カンバーバッチ、いい男感ゼロ。
 あえて封印ということなのか、エジソンを偉人として描かない方針なのか、この映画のエジソンは自分の発明に固執する偏屈な人物(実際もそれに近かったのかもしれない)。 仕事中心、愛情はあるけど家族は後回しという古い日本人的な感じがちょっと懐かしく思えるほど。 それにしてもベネディクト・カンバーバッチ、こんなに背が低かった?、とずっと気になって仕方なかった(なんか映像いじってますか)。

  エジソンズゲーム2.jpg いかにも悪役っぽい見掛けながら、紳士的なウェスティングハウス。
 実業家として目指しているものは非常に今日的。 ウェスティングハウスとエジソン、それぞれの妻のタイプも対照的で、時代というか運命的なものを感じさせますね。 実はビジネスは結構どうでもよくて(直流と交流の違いも説明しないから)、エジソンとウェスティングハウスというまったく違う二人の対比を描いたもの。 マイケル・シャノンが渋くてカッコいい! エジソンをディナーに招待したのにすっぽかされる場面は傷心過ぎる!

  エジソンズゲーム5.jpg 不遇なニコラ・テスラ(ニコラス・ホルト)はこの映画でもやはり不遇だった。
 投資家JPモルガン(マシュー・マクファディン)の存在が、モノづくりより投資のほうが儲けられる時代の到来を告げていてなんだか悲しくなる。 でも邦題『エジソンズ・ゲーム』自体も『イミテーション・ゲーム』に乗っかった安易さでJPモルガン的ではないかとまた悲しくなる・・・。

  エジソンズゲーム1.jpg 身長差、おかしくない?
 エジソンの秘書サミュエル・インサル(トム・ホランド)の誠実さが救い・・・。
 ウェスティングハウスとエジソンが協力し合って電気の普及に努めていたら、もっと良いものができたのでは。 つい、そう思ってしまいますよ。
 しかしタイトルに何故『DIRECTOR'S CUT』が入っているのだろう、と不思議だったけど・・・この映画にはバージョンが3つあり、これは108分のインターナショナル版とのこと。 初号は2017年トロント映画祭で公開されたけど、当時のプロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインに編集に口出しされ監督の納得のいくものではなかったらしい。 その後、ワインスタインがセクハラで失脚し、スコセッシがバックアップしてやっと監督自身の編集ができた・・・ということらしい。 映画ってほんとに時間がかかるのね(トム・ホランドはこの撮影中いくつのとき?)、プロデューサーと監督が同じ方向を向いてないと最悪・・・と実感。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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