2020年05月09日

氷結/ベルナール・ミニエ

 「ほったらかしで読んでないシリーズもの、そろそろ読もう」大作戦。 北アイルランドの<刑事ショーン・ダフィ>シリーズの次は、フランスの<警部セルヴァス>シリーズだ! フレンチミステリはどこかヘンなものが多いが、これはどうなんだろ。

  氷結1.jpg氷結2.jpg この表紙ビジュアルにつられたのよ。
 ピレネー山脈の山間にある標高二千メートルの水力発電所へのゴンドラの壁に、皮をはがされて吊るされた、首のない馬の死体が発見された。 その馬の所有者がフランス政財界の大物エリック・ロンバールであるため、上層部から早急な解決を押し付けられた警部のマルタン・セルヴァスは、憲兵隊大尉のイレーヌ・シーグラーとともに捜査に当たる。 馬とはいえ異常な手口に、セルヴァスは次は人間が標的になるのではと危惧する。 また山間の村の奥には精神異常とされた殺人犯が収容されて施設があり、最悪の連続殺人鬼ジュリアン・ハルトマンが収容されている。 現場から唯一見つかったDNAはハルトマンのものだったが、彼は施設から一歩も出ていないはずで・・・という話。

 やっぱりフレンチミステリというかスリラー、ピエール・ルメートルというよりフランク・ティリエっぽい?(そこまで禍々しくはないけど)
 でも道具立てがでかいわりに活かしきれてない感じ・・・。
 レクター博士みたいなキャラがそういっぱい出てこられても困る。
 ただ動機にかかわる残酷な話を伝聞にとどめ、直接描かないのは評価できるけど・・・有能だと前評判の高いセルヴァス警部のうっかり連発には「ちょっと!」とツッコミを入れたい。 いや、フランス文化圏ではこれらはうっかりには含まれないのか。
 そしてこれは個人的な問題・・・登場人物の名前がわかりにくくて、「これって誰だ!」と一瞬考える。 キャラが描けているというよりは強引に特徴づけている感じ? 場面の切り替えが細かいのでテレビドラマ向きなれど(実際、ドラマ化されているらしい)、ミステリとしては「えっ、そこの説明、さらっと!? 肝心な手口を解明せよ!」って思ってしまうじゃないか。
 どうやらミステリとしては三作目がすごく面白いらしい。 セルヴァス警部はどんどんひどい目に遭うらしい。 警察のシリーズ物ってそういう宿命なの?

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 17:27| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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