2020年04月27日

レイトショー/マイクル・コナリー

 読みかけの本、読んでない本がたくさんあるので、次に何を読むか悩む。 未読本の山を整理するたびに「あぁ、これ」と気づくのであるが、そういうのが次々出てくるのでどれを先にするか考える。 で、本を選んでいる時間が増える・・・いやいや、それも楽しいんだけどさ、何か読みながら考えるとするか。
 そんなわけで手に取ったのが、割とあっさり読み終われそうなこちら。 ハリー・ボッシュシリーズは『燃える部屋』で止まっているのだが、こっちはレネイ・バラードを主役にすえる新シリーズなので気にしなくていい。

  レイトショー1 マイクル・コナリー.jpgレイトショー2 マイクル・コナリー.jpg とはいえ、ボッシュシリーズと同じ世界観。
 ロス市警ハリウッド分署深夜勤担当刑事のレネイ・バラードは三十代・女性・独身、ハワイ出身。 レイトショーとは警察内隠語で深夜勤を指す。 夜中に通報を受けて駆け付けても、本格的な捜査は昼勤務の刑事たちに回さなければいけないジレンマと戦いながら、バラードは被害者たちのためにベストを尽くそうとする。 ここにも、刑事という職務と使命に忠実な者がいる、という話。

 殺人課や重罪犯罪課など専門分野を持つところとは違い、深夜勤は「呼び出されたらとにかく出向く」。 その結果が殺人なら殺人課に回され、深夜勤の仕事は初動捜査で終わってしまう。 最後まで事件を追いたいと願う者にとってはストレスのたまりそうな職場だが・・・バラードは上司のセクハラを訴えたことで深夜勤に飛ばされたという<ロス市警の闇>のとばっちりを食らった人。 それでもコツコツと手掛かりを追う・・・自分が事件からはずされても。 もう、ハリー・ボッシュと同じものを持ってるじゃん。 ひどい目にも遭ってるし。
 しかもロス市警の引退した刑事をモデルに『ボッシュ』というドラマが放送されている・・・のちのち、バラードはボッシュと同じ作品に登場しているそうで、コナリー世界にまた一人強力キャラクターが誕生、ということで。 被害者となる弱い立場の者たちにより共感するため、女性刑事の登場は必然なのであろうけれど・・・本作は会話文があまりに直訳っぽくて気になった(女性ならば語尾を「〜だわ」・「〜ね」としろ、ということではない)。
 バラードの元相棒が「ローラは元気か」と声をかけたときには、「まさか、娘か!」とハラハラしたのだが、ローラは犬であった。 女性主役もしくは戦う女性にシングルマザーという属性がないとダメみたいな一時の勢いに、あたしは疲れを感じていたのねと気づいた瞬間であったよ・・・。
 上巻中盤からはラストまで一気読みしました。 なるほど、こりゃレネイ・バラードの行く末を知りたくなる。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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