2020年02月04日

見事な紅梅

 うっかりしていたが、二月である。
 そういえばこっちでは二月(場合によっては一月のうちに)、梅が咲くのではないか。
 梅が咲いた三日後に桜が咲く、という感覚がずっと身体に残っているのか、咲くのは4月という印象で。
 しかし仕事場への道端で、濃いピンクが目に留まる。

  20200204見事な紅梅.JPG 日陰でもこの通り。
 北東北では白梅がほとんどなイメージ、こんな間近で紅梅を見るとなんだか不思議な気持ち。 紅梅とは実際はもっと赤が強いやつが多いことは知っているのだが、「梅といえば白い」なあたしにとってはこれで十分赤い(写真よりも、直接見たほうが赤く感じたし)。
 「もう、梅、咲いてますね」と仕事場で話したら、おじいちゃん(あだ名)が、「そういえば、“紅白歌合戦”とかの“紅白”って、梅のことちゃうか?」と言い出す。
 「あぁ、白梅と紅梅ってことですか?」
 「せや。 この歳になって、初めて梅の花をじっくり見た気がするわ。 その対比が美しくてやなぁ」
 と、梅をモチーフにした俳句や短歌をいくつか詠んだことを告げる。 手帳に書いているらしい。
 それはちょっといい話だが(さすがおじいちゃん)、ちゃちゃっとググったあたしは残念なことを知らせる。
 「紅白の由来ですが、諸説ありますが有力なのは<源平合戦>みたいですよ。 源氏の旗印が白、平家が赤だそうです」
 「えっ、源氏が白なの? 平家が負けたんやから“白旗”なんじゃないの?」
 「・・・降参を示す白旗はヨーロッパあたりから来てるんじゃないですかね」
 「せやか・・・。 紅白は梅のことじゃないか、と三人ぐらいにゆうてもうたわ」
 そのあまりに残念そうな様子に、会話が聞こえていた机が近いお二人も思わず笑ってしまう。 まぁ、誰かに喋るとしたら裏をとってからにするでしょう(実際あたしはすぐ調べるし、おじいちゃんの思い付きは当たっていることもあるが見当違いのことも多いので)。
 しかしそういう思い付きを口に出す彼の存在は、みんなに愛されている。 おかげであたしは「紅白幕は戦後、業者が仕掛けてはやらせたもの、略式」などなど紅白に関する知識を知ることができた。 仕事が込み合っていなければ、おじいちゃんと話ができるのは意外に楽しい。 あたしの祖父はあたしが生まれる前に亡くなっているので、「おじいちゃんがいたらこんな感じなのかな」みたいなことを、たまに思ったりする。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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