2019年12月29日

ザ・プロフェッサー/ロバート・ベイリー

 年明けに続編が出るということなので・・・未読本の山から探し出す。 あ、出たのはまだ今年でしたか。 というか一年しないで続編が出るとは、最近の翻訳ものとしては珍しいんじゃないか、意外と評判よかったのか、と思う。
 ジャンルとしては“リーガルスリラー”というやつでしょうか。

  ザ・プロフェッサー 文庫.jpg 帯によれば「胸アツ法廷エンタメ」だそうです。
 フットボールの全米チャンピオンの歴史のあるアラバマ大学のロースクールで、卒業後弁護士となったが恩師の依頼で母校の教授となり、法学者として米国有数の存在となったトム。 ある日、若き日の恋人が突然現れて、娘一家をトラックとの交通事故で亡くしたので「事故の真相を知りたい、法廷に出る手伝いをしてほしい」と頼まれる。 しかしトム自身が大学内での派閥争いに巻き込まれ、教え子で新人弁護士のリックに訴訟を託す・・・という話。

 訴訟大国アメリカならではの話。 ミステリ要素はほぼなく、だいたい「こうなるよね」という予測通りの展開。 しかしあまりにもひどすぎるので、「ちゃんと解決してくれよ」という気持ちになってしまう。
 交通事故は2009年という設定だし、教授を陥れるのにYouTubeが使われているし、まぁまぁ現在設定なのだが、トラックの管理会社の社長があまりにあくどすぎて「これ、60〜80年代か!」とツッコミを入れたくなること多々・・・だからこそラストで爽快さを与えることになるんでしょうが。
 作者はこれがデビュー作だそうで、「ここの場面、こんなにいらないんじゃ」とか「ここ、置いてけぼりだぞ!」と感じるところ結構あり・・・法廷ものとしてマイクル・コナリーの<リンカーン弁護士>シリーズと比較してしまっていました。 主軸がハッピーエンドだからこそ、脇役の不幸が気になります。
 それとトムが大学を追われようとする騒動の意味がわからない(なんで彼が追いつめられるのか根拠が不明。 ただ彼を追い出したい人がいるだけ?)。 シリーズの伏線なんですか?!
 個人的に、読んでいてトムのイメージはドラマ『BULL』のドクター・ブルだった。 なので作中、トムが老いぼれ呼ばわりされているのがぴんと来なくて・・・トムは68歳、いまどきは人にもよるがあまり「老いぼれ」って感じしないのはあたしがトシだから?(先日の『クリスマスの約束』では70越えても曇りのない小田さんの歌声にどよめきましたし)。
 ま、これで次回作『白と黒のはざま』も手にできるぞ!

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 16:20| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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