2019年12月26日

これも「よくあること」なのか

 仕事場での忘年会があった。
 そこで、目を疑うものを見た。 そこそこいい年の役職についている男性が、若い女性に言い寄っている。
 明らかにセクハラ案件なんですけど!

 まわりはなんとも思わないのか? 様子をうかがうが、参加人数が多い大規模な会のせいもあるのか(部署が違って知らない人もいる)、気づいている人はいない感じ。 逆にあたしはなんで気づいたのかってことになるが、その男性(A氏としよう)の振舞いが会の中盤からどうもあやしかったというか、警告アラームが鳴る感じがしていたのだ。 で、解散となり上着の受け渡しとか挨拶とかしている場になって、その若い女性(Bさんとしよう)にA氏がまとわりついているのが目に入ったのだ。
 Bさんとは一緒に仕事をしたことがあり、悩み事とか聞いたこともあり、あたしとはまぁ親しい位置にいるので・・・気がついたのかもしれない。 A氏とは今のところは接点がないので印象はなかった、存在は知っていた程度。
 誰も何もしようとする気配がないので、あたしはBさんの近くにぴたりと張りつき、A氏の言うこと全部聞こえてますよの気を放つ。 そしてA氏ににっこりと笑顔を向ける。
 「え・・・あ・・・このあと、約束してるの?」、とおろおろし出すA氏。
 「そうなんです、女子で」とすかさず答えるBさん。 助け舟にすぐ気づくあたり、やっぱりイヤだったんだ。
 「じゃあ、お先に」と言いながらも、更に何か言いたげにすぐには帰らないA氏。 「おつかれさまでした。 よいお年を」とBさんよりも外側に立ち、あたしは礼儀正しく会釈。 それでようやくあきらめたらしい。
 「大丈夫だった? ごめん、もうちょっと早く来ればよかったね、セクハラでしょ」とあたしが言えば、
 「えっ、こんな短い間で気づいたんですか!」と驚くBさん。 「このあと二人っきりで飲みに行こうよってずっと言ってきてて・・・」。
 A氏の姿が見えなくなって、他の知り合い女子たちが合流し、「みんなでお茶行こう! デザート食べよう!」という話になってきたので、なんか10人くらいでパフェを食べに行ってしまった。
 でも、それでBさんも安心したらしい。 ほっとしたのか、「さっきはありがとうございました。 すごく、怖かったです」とあたしにだけ聞こえる声で呟いた。
 怖い、そう、当事者は怖いのだ。 でもそれが周囲には伝わらない。 逆に見えたとしても重大さには気づきにくい(あたしも最初はあまりにもベタすぎてコントかと思った)。 のちに被害を訴えた人に周囲が協力的な証言がしきれないのは「そんなことがあるはずがない」という正常性バイアスのせい。
 断ればいいじゃない、と言うかもしれない。 しかしBさんはまだ若い平社員。 対してA氏はBさんの直接の上司ではないが、Bさんの上司C氏と利害関係にある(A氏の機嫌を損ねたらC氏に迷惑が及ぶかも、とBさんは感じてしまいはっきり言えなかった)。 勿論そんなことは関係ないのだが(役職に権限があるのであって、その人個人にあるのではない)、Bさんはそういうことを考えて気にしてしまう人なのだ。 つまりBさんは自分の好みとかではなく、社内の力関係を慮り、はっきり断れなかった。
 そういう力関係が存在しているのに、「二人っきりで飲みに行こう」と誘うバカがどこにいる!
 セクハラには常にパワハラが含まれているのだ。
 あたしは愕然とする。 世の中にはこんな奴がまだいるのか。 あぁ、だから被害を訴え出る女性に「そっちにも隙があったんじゃないのか、別の下心があったんじゃないのか」などと非難が飛ぶのか。 交通事故に遭った人に、通り魔にあった人に「お前にも隙がある」とか言う? ハラスメントは人権侵害なんだよ。
 ・・・あぁ、もやもやする。 想像力のないA氏のような意識を変えたい。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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