2019年12月19日

戦後最大の偽書事件 「東日流外三郡誌」/斉藤光政

 集英社文庫の<ふゆイチ>の書棚にて発見。  今年の3月発行とあるが・・・あれ、見た記憶がない。
 “東日流外三郡誌”についてはうっすら概略は感じ取っていたけれど、詳細は全然知らなかった。 これ一冊で大体わかるならそれでいいか、と思って。

  戦後最大の偽書事件東日流外三郡誌.jpg 表紙イラストは安彦良和!
 青森県五所川原市のある農家の屋根裏から発見されたとされる『東日流外三郡誌』は<超古代史ブーム>の一翼を担う。 しかし1992年に著作権侵害による訴訟をきっかけに真偽論争が本格化、地元紙東奧日報の記者である著者が繰り返し取材して偽書である論拠を積み重ねていく。 「偽書であることの証拠・説明」ではなく、「何故偽書が生まれたのか」に重きを置いて書かれたもの。

 わぁ、全然知らなかったなぁ!
 単行本・初回文庫版に加筆・修正したということで、なかなかのページ数、繰り返しの記述もあって前半は散らかっている感があるが後半へのたたみかけが素晴らしい。
 東北人のコンプレックス、わかるけど、あたしはそこまでじゃない。 和田喜八郎世代よりはルサンチマンから自由になっているということか、三内丸山遺跡の発見が鬱屈を晴らしてくれたのか。 今は関西に住んでいるためこっちでの東北のスルーされ具合などわかるから、客観的に見られているのかもしれないけれど、故郷や住んでいる場所に人は誇りを持ちたいものなのだ。
 けれど、だまそうとする人の存在だけでは人はだまされない。 それを擁護し、広めようとする人がいるから偽物が本物のように見えてしまう。 いわゆる陰謀論の誕生とも一致するのが・・・あぁ、専門家という肩書を持っていても信用できるかできないかがあるってこと。
 オカルトに興味はあるけど事実だとは受け止めていない、そういう立場が大事だわ・・・。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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