2019年10月17日

シンクロ・ダンディーズ!/SWIMMING WITH MEN

 スウェーデンの実話をもとにした映画2本、フランス版は先日観た『シンク・オア・スイム』だったが、満を持してイギリス版登場!

  シンクロ・ダンディーズP.jpg はだか一貫、花咲かす!
  さえない日々に二度目の青春を輝かす、抱腹絶倒のスポ根ブリティッシュ・コメディ!

 すっかり妻との折り合いが悪くなり、息子とも意思疎通ができなくなった(はっきり言えばバカにされている)会計士のエリック(ロブ・ブライドン)は、ひたすら泳ぐことで現実逃避をしていた。 妻は図書館廃止反対の代表に選ばれ、充実した日々を送っていて(しかもその仲間には彼女に色目を使う男性がいるような)、自分が役立たずだと感じているためだ。 すっかりなじみとなった公営プールで、中年男性ばかりで構成されたアーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスウィミング)チームと顔みしりになったエリックは「数字に強い」という特性を生かしメンバーの練習の仕方にアドバイス。 それがもっともだと身をもって知ったルーク(ルパート・グレイブス)らメンバーたちは、エリックに加わってもらうように説得する。 断り切れないエリックは、次第に練習に楽しさを見出していく。
 そしていつしか、イギリス代表チームの一員として世界選手権に出場することになって・・・という話。

  シンクロ・ダンディーズ1.jpg 『シンク・オア・スイム』より練習過程は多め。
 だからエリックがアーティスティックスウィミングにはまっていく過程は丹念に追っていたような気がする。
 しかしこのチームには<鉄の掟>があって・・・個人的な悩みや弱音ははかないとか、プライバシーに踏み込まないとか、プールの中の出来事はプールだけの秘密、とか。 出会ったその日から個人的な悩みを吐露しまくった『シンク・オア・スイム』と全然違う! これって国民性なのか?
 また元祖ご本家(モデルとなったスウェーデンチームの今のキャプテン−本人)が出演したり、彼らへの「負けてたまるか」の気持ちでメンバーが一致団結するとか、フランス版とは違う展開多し。  群像劇としては少し弱め、エリックがほぼ主役で、他の人たちのバックボーンはあまり語られないのがちょっと物足りない。

  シンクロ・ダンディーズ2.jpg その分、プールのシーンが多めになっております。
 チーム最高齢のテッド(ジム・カーター)は『ダウントン・アビー』のカーソンさんで、ルーク(ルパート・グレイブス)はBBCの『シャーロック』でのレストレード警部、なによりエリックは『イタリアが呼んでいる』のロブなのでその3人の親しみ具合というか、安定感は抜群なれども、それ以外の人たちが掘り下げられてない・・・まぁ、水の中に入っちゃえば誰が誰かよくわからなくなっちゃうけどさ。

  シンクロ・ダンディーズ4.jpg ルパート・グレイブス、ちょっとかっこいい役!
 レストレード警部ではカッコ悪めではあるが、本作では意外と“いい男”パート担当。 家を出て来たエリック(被害妄想から本人は追い出されたと思っている)を自分のところに泊めたりとか、なし崩しになっていく<鉄の掟>に対しても「いいじゃないか」的すべてを受け入れる・更に新しいチャレンジを恐れない人物で。 彼のキュートさがこの作品の収穫かな!(とはいえルークは離婚歴があり、子供たちに会えないという孤独を抱えた本質的にはダメ男なのだが)

  シンクロ・ダンディーズ3.jpg 非公式世界選手権にて。
 音楽の盛り上がりが個人的にいまいち・・・時代設定を現在に持ってきたから? みんなが知ってる!、という曲を使っていないため盛り上がり切れませんでしたが、水中での技など大胆に表現・描写! そこはダイナミック!
 同じ題材でもこんなに変わるのか・・・国民性というか、その国での今のトレンドが見えるようで面白い!
 イギリスでは奥様によろこんでもらうことがいちばん大事なのね、と実感するも、フランス版の個人主義故のお互いを尊重する関係のほうが今のあたしは好きだなぁ。 ということで個人的には『シンク・オア・スイム』に軍配!

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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