2019年08月18日

邪魅の雫/京極夏彦

 先日、図書館に呼び出された折、ふと気づいて開架を見たら・・・あったのだ。
 手に取って・・・表紙に見覚えがあるし、開いて最初の絵の説明も見たことがある気がする。 多分読んでるよな・・・でも内容は全然出てこない。 奥付をみると2006年である、10年以上前か・・・忘れているのであろうか。
 とりあえずちょっと読んでみるか、そうすれば思い出せるかも。
 それが二段組800ページ越えの長旅になってしまった(結局、全部読んだ)。

  邪魅の雫 ノベルズ版.jpg 初回同様、今回もノベルズ版を読了。
 昭和28年、夏。 謎の毒殺事件がまったく別々の場所で次々と起こる。 これは連続殺人なのか?
 <百鬼夜行シリーズ>は一応頭の中でタイトルと概要が結びついているのだが、これだけほとんど覚えていないのは事件自体が漠然としていて、「こういう事件」とまとめて言いづらいからかもしれない(いや、他の事件も一言で表現はしづらいんだけど)。 ページをめくっていたら「読んだよね・・・うん、読んだ」と確信は深まれど、その先がどうなるか思い出せない。 この人、死ぬんじゃなかったっけ、ぐらいしか浮かばなかった。 故に最後まで読んでしまった。
 青木くんの出番が多い〜。 益田くんは更に多い。 前作『陰摩羅鬼の瑕』でひどい目に遭った山下さんが心を入れ替えているのが楽しく、またその影響で関口君がちょっとまとも(?)になっているのもうれしい。 というかこういう感想、一回目に読んだときも思ったんだけど。 つまり再読でありながら、初読とほぼ同じ状態だったわけで。
 でも、「これって、今だったら批判されてしまう手だな」とか十数年の差を確実に感じる。 そのかわり江藤や大鷹といったキャラのタイプはより“いま”に通じる気がする。 キャラクターが増えれば増えるほど「え、この人、誰だっけ?」になるけど、自分や近い人に似たものを見出せるようになるような。

  邪魅の雫 文庫版.jpg 一冊にまとまった文庫本の装丁は、今はこんな感じ(あたしが買ってた時と違う)。
 ということは・・・シリーズはじめの頃って二十年近く前なのか・・・(汗)。
 もう一回読んでみるのも悪くないかも。
 あぁ、あの三連作でこっちに引き寄せられてしまった! この夏休みはそんなつもりじゃなかったのに!

ラベル:国内ミステリ
posted by かしこん at 14:25| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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