2019年06月14日

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ/GODZILLA:KING OF THE MONSTERS

 ハリウッドのゴジラは首が短いんだよな・・・と思いつつ、キングギドラにラドンも登場するといわれると、つい観たくなっちゃいますよね。 でもポスタービジュアルのモスラがちょっとコワすぎるんですけど、と感じつつ。

  ゴジラ キングオブモンスターズP.jpg 王の覚醒

 あの戦いから5年後、世界は怪獣の殲滅か共存かを模索している。 未確認生物特務機関<モナーク>が世界各地に散らばる「目覚めそうな怪獣たち」をひそかに観察しているのだが、ある日テロ組織が急襲、怪獣とコンタクトするための装置と開発者のエマ・ラッセル博士(ヴェラ・ファーミガ)と娘のマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)が誘拐される。
 そんな中、モスラ、ラドン、ギドラが目覚め、ゴジラがやってくる・・・という話。

  ゴジラ キングオブモンスターズP2.jpg 主要怪獣揃い踏み。
 結果として、キングギドラが美しくて、しびれた! 映画の中では「ギドラ」と呼ばれてますけど、あたしはキングギドラと呼ぶよ! 三つの頭がそれぞれ会話するところなんかかわいいし! 横顔は水墨画に出てくる龍のようでビジュアル的にも違和感なし。

  ゴジラ キングオブモンスターズP4.jpg ラドン、顔がほぼカラス。 モスラは胴体がハチみたい・・・。
 ラドンの扱いはトータルではひどいけど、途中の海上でのバトルはすごい見せ場だし、モスラのけなげ度合いは胸に刺さる(鱗粉が毒になる描写はなかったかな・・・)。 怪獣たちのシルエットがとにかく美しいのです。
 なによりも、アレンジが施されつつもオリジナルのゴジラとモスラのテーマ曲が使われている!、というところがもう直球です。
 クイーンの曲もそうだけど、自分の内部に気づかぬうちに蓄積されていたものを不意に目の前に示されると、感情が引き上げられてしまうのでしょうか。 それが音楽の効果なのかもしれないけれど・・・音楽ってすごいと改めて感じる。 エンドロール途中では「これ、オリジナルスコアじゃないの?」と伊福部昭サウンドが。 一瞬、『シンゴジラ』のラストが浮かんじゃいましたよ。

  ゴジラ キングオブモンスターズ2.jpg 思いのほか渡辺謙の出番多し!
 サリー・ホーキンス、何故・・・『シェイプ・オブ・ウォーター』からの怪獣つながり?
 話の筋はあってないようなもので、怪獣たちが集まるまでの繋ぎになればいい的な昔ながらのゴジラっぽさがあり、苦笑してしまうところだ(でもキャストは見覚えのある人たち多くて、荒唐無稽な話こそ実力派を揃えないとダメという基本に忠実)。 「人間には生き残る価値はあるのか(食物連鎖の頂点にいていいのか)」という問いかけも、シリーズ通して常にあるテーマだし。
 だが、こんなにも怪獣を神聖化した作品は今までにあっただろうか。
 既存の宗教はすべて人が作ったもので、怪獣こそがまさに神なのだ、という表現、思わず「大丈夫ですか!」と心配になるほど。 多神教派の日本人としては違和感ないんだけど、絶対唯一神を信仰する人たちにはすごい非難されそうでドキドキした(特にキリスト教)、考えすぎかしら。 芹沢博士(渡辺謙)も前作では添え物的扱いだったけど、その伏線を回収するかのように大活躍。 「あぁ、だから博士はゴジラを愛し信ずるのか」と納得のいく展開なれど、前作を観ていなければわからないよ・・・。
 オキシジェン・デストロイヤーも出てくるけど名前だけ。 モスラは中国由来なの?!(東南アジアの小島じゃないの?)、などツッコミどころはあるのだが、怪獣たちへのリスペクトを持った人たちがつくったんだと感じるので、まぁそれはそれでいいか、と。
 音楽に騙されている感がなきにしもあらずだが・・・。

  ゴジラ キングオブモンスターズ1.jpg 青・緑・黄が入り乱れる。
 主役は怪獣たちですよ、の思い切りが気持ちいい。 人間ドラマを求めるのはばかばかしい。 怪獣が暴れている最中に足元付近に人間がいるのはおかしいとか気になりますけど、お約束なのかなぁ。 こんなにいるならもっと怪獣たちを見せてほしい! ゴジラの顔があまり好きではないんだけど、生物としての動きの自然さは追及されているような気がする(ただ、そういう自然さをあたしが求めているわけではない)。
 とはいえ、日本独自のものだった怪獣文化が、こんなにも世界に広がっていると実感する日が来るとは。
 熱いリスペクトに、こちらの胸も熱くなりました。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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