2019年04月19日

ハロウィン/HALLOWEEN

 ジェイミー・リー・カーティスを初めて知ったのは、金曜ロードショウで観た『大逆転』だろう。 「なんてかっこいいんだ!」と思いましたね・・・美人だけどむしろハンサムと呼びたい顔立ち、背が高くて動きがきれい。 おかげでその後、レンタルビデオで『ブルースチール』とか追いかけ、オリジナルの『ハロウィン』も観たのだった。 しかもジョン・カーペンターだったんだよね。
 しかしそれ以来観ていないので(『13日の金曜日』シリーズはテレビで繰り返し放送してたけど、『ハロウィン』の記憶がない)、あまり覚えていないんだけど・・・ま、いいか、と思ってレイトショーに行ってしまう。 映画館がすごく混んでる!、とビビるが、その客の目当ては『名探偵コナン』だった・・・。

  ハロウィンP.jpg 恐怖が、忍び寄る。

 あの恐怖の夜から40年たつイリノイ州ハドンフィールド。 唯一の生存者であるローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)はまた大量殺人鬼“ブギーマン”が戻ってくるのではないかと家を改造し武器を揃え、訓練を怠らなかった。 強すぎるPTSDのせいだろうが、町の人々はローリーを変わり者として扱い、娘のカレン(ジュディ・グリア)は母親とはほぼ絶縁状態。 孫娘のアリソン(アンディ・マティチャック)は母と祖母の関係を修復したいと思っているが・・・。
 “ブギーマン”こと殺人鬼マイケル・マイヤーズは精神科病棟に収容されているが、別の施設に送られることが決まった。 移送されるのはハロウィン前日、当然のようにマイケル・マイヤーズは逃走し・・・という話。
 2018年設定なのだが、70〜80年代の空気が濃厚。 スマホは出てくるけれど、それ以外は80年代といっても通用しそうな雰囲気。

  ハロウィン3.jpg 「あ、こいつ、死ぬな」と感じるキャラは大体死ぬ。
 カット割りが多くてスピーディーな最近のホラーに比べたら、この映画は長回しが多めでちょっとゆったりした流れなので昔の映画の雰囲気っぽいのかな? オープニングクレジットの文字の形とか、音楽なんかもレトロっぽくて(一作目と同様ジョン・カーペンターらが担当)、全体的にノスタルジック。 でも女子高生がタピオカドリンクを飲んでいたり、警官たちの話題でバインミーが出てきたりと食べ物で現代性をアピール。
 そして殺され方はより残酷で、今っぽく(直接描写は少ないのだが、感じさせるものがおそろしい)。

  ハロウィン2.jpg 年をとってもやはりかっこよくて美しいローリー。
 『ハロウィン』にはいろいろ続編があるが、それまでのことはすべてなかったことにして、今作が1作目の純粋な続き、という設定に。 それ故に苦しみ続けているローリーの気持ちがぐさぐさと突き刺さる(誰にも理解してもらえないから余計に)。 やつがまた襲ってきたら次は仕留められるように、という思いがこじれにこじれて、「むしろやつがまた襲ってくれば、この手で殺してやれるのに」となっていっているのがやたらリアルだ。 そうなれば、誰か別の被害者が出ることになるのに、その意味にローリーは気づいていないのか気づかない振りをしているのか。
 が、ブギーマンVS.ローリーは宿命づけられたもの。

  ハロウィン4.jpg ピントブレ気味なところがよりイヤな感じを引き立てる。
 マイケル・マイヤーズの顔は全編を通じてはっきり映らない。 マスクをかぶり、“ブギーマン”となった顔は映る。 そこには個人としてのマイケル・マイヤーズは存在せず、“ブギーマン”の憑代としてのみ生きているかのように。
 何故そうなのか理解したい、とのめり込みすぎる精神科医や、正義感(?)振りかざしてやりすぎるジャーナリストなど類型的な人物も多いのだけれど、まぁそういうことを追求する映画ではないから。 「ともに戦うことで家族のきずなを」というこれまた昔ながらの題材を、女性に体現させたのが21世紀って感じですかね。
 多くを語ることなくラストシーンを締めくくったのが、「それからどうなったの!」という気持ちを起こさせるものの静謐で美しいエンディング。
 まぁ、これで続編を作ろうと思えば作れる・・・ということなのかなぁ。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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