2019年03月23日

シンプル・フェイバー/A SIMPLE FAVOR

 これもだいぶ前の<ハリウッド・エクスプレス>で紹介されたのを見て「面白そう」だと思っていた。 ようやく日本公開なんだ〜、しかも本国では結構ヒットしてたのに、こっちではミニシアター扱いなのね・・・主演女優二人とも有名なのに。 しかしやはり『ゴシップ・ガール』のブレイク・ライブリーのせいか、思いのほか若い女性客で混んでいました! シネ・リーブル神戸のいちばん小さいスクリーンだったから余計にそう感じたのかしら。

  シンプル・フェイバーP.jpg 消えた女、消せない秘密。

 舞台はニューヨーク郊外のある静かな町。 息子を小学校に通わせているステファニー(アナ・ケンドリック)は夫を事故で亡くしてその保険金でギリギリの生活をしているシングルマザーで、料理や育児をテーマにした動画ブロガーでもある。 学校行事にも積極的に参加するステファニーだが、ある日、息子と同じクラスの友だちのママに初めて会う。 それがニューヨークのファッション業界で働くエミリー(ブレイク・ライブリー)だった。 現在スランプ中とはいえ過去にベストセラーを出している作家ショーン(ヘンリー・ゴールディング)が夫で、豪華な邸宅に住み、ブランド品に囲まれていながらもミステリアスでアンニュイなエミリーと、ステファニーはまったく正反対ながら惹かれ、お互いの秘密を話し合うほど親しくなっていった。
 いつものように、放課後子供たちが一緒に遊ぶのをおもりする役目を引き受けるステファニー。 しかしいつになってもエミリーは迎えに来ず、いろいろ探すが見つからず、ショーンは警察にエミリーの失踪届を出す。 親友の行方が心配で、ステファニーは自力でエミリーを探し出そうとするが、彼女には秘密ばかりで・・・という話。

  シンプル・フェイバー2.jpg 正確もファッションも正反対の二人。
 アナ・ケンドリックが小学生の子供を持つママとは・・・『トワイライト〜初恋』では女子高生だったのに。 でももともと優等生っぽく見えるためか、真面目過ぎてこじらせちゃったちょっとヤバいやつとかやるとすごくはまる人で、このステファニーもその延長線上にあるキャラ。 いろいろやってくれそう!、というこちらの期待以上に真剣で、それでいてぶっ飛んだところを見せてくれる。
 一方、ブレイク・ライブリーも「いつの間にこの人、こんなに貫禄があるようになっちゃったのか」というくらいどしんと構えていてふてぶてしくて。
 若くてうまい女優二人の完全対決、それがこの映画の見どころすべてで、その魅力も十分!

  シンプル・フェイバー1.jpg “A SIMPLE FAVOR”=<ちょっとしたお願い>
 「ちょっと子供預かってくれる?」というのがそのお願いでしたが・・・それを頼めるようになる関係性や背景を考えると、「ちょっとしたお願い」(原作の邦題は『ささやかな頼み』)って人に言えなくなるし、言われるのもなんか怖いな・・・と考えてしまう。
 「学校の卒業アルバム用のスナップショット写真に」とエミリーを撮ったステファニー、「その写真、消去しないと殺すわよ」と言われたり(ブランド広報の仕事をしてるから権利問題があるのね、と早合点して納得してくれるステファニー)。 ファッションアイテムとして見せているけれど手袋を日常的にしていたり、絶対写真や個人を特定させるものは残さない意識を最初から感じさせるエミリーは、観客にとっても危険な存在。
 ジャンルとしてはサスペンスなのだが、かなりオフビートなコメディの味わいも。 でも、ただのシュールなサスペンスコメディで終わらないのは、ふたりの<女の友情>をきっちり描いているから。 表面的な関係じゃなく、美しいだけでもない、打算も入り混じりつつも相手を相手として尊重するしたたかな関係。 「女はコワい」といわれてしまうかもしれないけど、そういうのも含めての<女>ですから。
 スピーディーな展開とカット割り、お互いが影響し合うように変化していく服装、鮮やかでパンクな色使いと音楽の使い方も楽しい!
 シネコンで大規模公開してもいい内容だし、ヒットできると思うんだけどな・・・。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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