2019年02月03日

みかづき/森絵都

 NHKのドラマが始まる前には読もうと思っていたのだが・・・始まってしまった(とはいえ、そのドラマは録画しているだけでまだ観ていないのだが)。 まぁ、読み始めればどうせサクッと読めてしまうはずなのでのんきに構えてしまっていた。 実際、読み始めたらほぼ一気読みだったのだが。

  みかづき.jpg 表紙、なんか勝手に地面は雪だと思っていたら、違ったよ!

 千葉県、用務員として小学校に勤務している大島吾郎は、勉強で困っている子供たちに放課後教えるようになる。 それを知ったある児童の母・赤坂千明に強引に誘われ、学習塾の立ち上げにかかわることに。 その後の大島家三代と教育とのかかわりを描く大河小説。

 物語は昭和36年から始まり、ゆとり教育その後まで続く。 そこそこページ数はあるのだが、なにしろ三代にわたる物語であるが故に章と章の間が結構時間が飛んでしまい、「その間のことは?!」といまいち物足りなさがある・・・吾郎・千明についてはそれなりにページが割かれているが、その次は孫の一郎に行ってしまい、吾郎の子供たち(3人いるのに)はいまひとつ脇役扱いなのがちょっと。
 それぞれを均等に書いたら朝ドラ一年やっても足りないくらいの量になってしまうからかもしれないけど、塾業界の変遷を主題に据えるなら主人公が次々変わってもいいわけで、一族の話でもあるのだからもっと読みたかった。
 たとえば、聡明なよい子として育った蕗子が母に絶縁状をたたきつけ、その後いかにしてその母と同居することになるのか、蕗子視点で読みたかった。 視点人物以外のことが気になる。
 ということはそれだけ、入り込んでしまったということでしょう。 家庭の貧困さのための教育格差のあたりはちょっと泣いてしまう。 あたしは軽い登校拒否から読書によりのめり込み、本を読んでた貯金があったので義務教育はあまり苦労しなくてすんだから、結果オーライだったのだなぁ。 今の子たちは大変だ、2020年は入試改革だそうだし。
 あたし自身は塾にお世話になったことがなく、むしろ学生の時から働く場所のひとつだったので、塾の歴史は興味深かったです。 塾の理想的な形を模索すれば理想的な学校になっちゃうところとかね。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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