2018年12月12日

恋のしずく

 大杉漣さんのおっかけと化したあたしは、出番は少ないがまだ公開されていない映画を求めて近隣を探索。 遅ればせながら兵庫県では塚口サンサン劇場にて上映することを知る。 塚口サンサン劇場・・・名前は知っていたけど行ったことがない。 というかそこ、二番館じゃなかったんだ! 調べてみると、新作もやるし「それ、いつのですか」という作品もやるし、4スクリーンでなかなか攻めたセレクション。 おぉ、地元の某シネマディクトを思い出させるものが! この映画館、面白いぞ、という気持ちに。

  恋のしずくP.jpg 一生、忘れられないもの、みつけました。

 東京農業大学の学生・橘詩織(川栄李奈)はその舌で成分を認識できるため、様々なワインを飲みまくり、ソムリエを目指している。 当然大学の実習先の希望もワイナリー、のちのちはフランス留学も視野に入れている。 ところが実習先は広島県西条の日本酒蔵に決まってしまう。 日本酒嫌いな詩織はどうにか実習先を変更してもらおうとするが無理、今回は実習を受けないことも考えるが、そうなると単位が取れずに留学へのエントリーもできないことがわかる。 渋々、実習先となる乃神酒造を訪れるのだが・・・という話。
 地方発の映画らしい隙がありまくりの脚本にはときどき口があんぐりしそうになるが、それが味と思うしかないのか? 日本映画の製作本数が増えているのはいいことなのかどうなのか、ちょっと考えちゃうなぁ。

  恋のしずく3.jpg 西条は蔵の多い町。
 地方発であるが故のロケーションの妙味はあるでしょうが・・・しかし、「もっときれいな風景を入れたい!」と思ってしまうんですかね。 あたしは広島、詳しくないんですが、「おや、この風景、『この世界の片隅で』と『弧狼の血』で観たものと同じような。 呉市か?」というカットがありました・・・それ、結果的に西条にとってプラスになるのかな?
 美しさ優先の風景なのか、海の場所から考えると西条の位置はどこ? 詩織の決断の意味をどうとらえたらいいの?、と本筋にかかわってしまうミステイクが存在する気がするよ・・・大丈夫なのかしら。
 まぁ、ここは川栄李奈初主演作、ということで温かい目で見守ろう、ということなのか。 彼女はがんばっていましたよ、でも細かいところはまわりがちゃんと気を配ってあげなきゃ!
 相手役の人、誰かに似ているような顔立ちだがよくわからない・・・と思ってたら、小野塚勇人という劇団EXCILEの人だということで。 もはやダンスグループのEXCILEと劇団の区別がつかないあたし。 蔵元(大杉漣)とその息子役ということで、父子の葛藤やらわだかまりなんかも当然描かれるわけで。

  恋のしずく2.jpg 蔵元、出番少なかったぜ!
 とはいえ漣さん、心臓の病気で仕事引退・自宅療養中っぽいよぼよぼ感というか力のない感じ、よく出てたなぁ。 と評価しちゃえるあたしはやはり漣さんが死んだとはほんとに思ってないのでは?、と感じるのであった。
 まぁそんな漣さんとか、杜氏役の小市慢太郎、蔵元の長女・宮地真緒などが脇を締めているので観られた、というところがありますよ。
 ほんとにツッコミどころ満載なんだもの・・・物語に没頭できないぜ。

  恋のしずく1.jpg 日本酒の仕込みの様子も。
 日本酒のつくり方的HowTo部分もありながら、全部を見せることはできないのか結構中途半端・・・。 過去にいろいろ苦労したけれどやっぱり新しい酒を造ろう!、というのはいいのだが、その苦労をどう乗り越えたのか・どう工夫したのかまったくわからないまま完成してる(その間に登場人物のごたごたで話はそっちに行っちゃったけどさ)のは納得がいかない・・・。
 詩織の<日本酒嫌い>の理由ももうちょっとひねられなかったのかなぁ。 それがひっくり返る瞬間、をもっと印象付けられたと思うのに。
 納得がいかないところはほんとにいっぱいあって・・・それでもなにか力技で飲み込まされちゃうこともあるんだけど、この映画はそこまでの力がない。 いい場面もあるだけに、「地方発の映画だからこんなもんか」というのがつくる側にとっても観客にとってもいちばんよくない! 予算等の制約があろうとも、その制約の中でアイディアをひねる、それがものづくりの基本ですね、と思わされますね。

 ここで『恐怖の報酬【完全版】』のチラシを見つけ・・・アートビレッジセンターで公開することを知る。 お、観に行きたいなぁ!
 初めての映画館で知る情報があると、来てよかったな!、と思えてうれしい。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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