2018年08月14日

ミッション・インポッシブル フォールアウト/MISSION:IMPOSSIBLE FALLOUT

 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に続く今年の夏の大作といえばこれ!
 勿論、2D・字幕版にて鑑賞(イーサン・ハントを吹き替えている森川さんは「裏表のないハンサム声」ではまり役だが、WOWOWで見るならまだしも映画館なら字幕です)。

  MI:フォールアウトP.jpg 究極の不可能へ

 ベルファストのある場所で、イーサン・ハント(トム・クルーズ)の元に秘密指令が届く。 盗まれたプルトニウムを使って三都市を標的にした同時多発テロが計画されているので、それを阻止しろという。 まずは裏ルートで運ばれているプルトニウムを途中の取引に割り込んで奪取しようとするが、<シンジケート>の生き残りたちに襲われて失敗する。 なんとかテロ計画の主翼を担う人物の名前は判明したものの、その人物のことは誰も知らない・・・IMFチームはいつものように、無茶な任務に取り組む、という話。
 なんと、今回は『M:i/ローグ・ネイション』の完全なる続編、というか続きの話!
 なのでオープニングからガチに本筋。 「5秒後に自動的に消滅」する指令の内容も情報量たくさん!
 『ローグ・ネイション』、観ていない人はちょっとわかりにくい? でも内容的にスピード感あるしアクション満載なので細かいところ気にしなくても楽しめる! 細かいところを気にしても前作からのつながりがちゃんとしているのでそこそこ満足、という、まさに「夏の娯楽大作」にふさわしい作品でございますよ。

  MI:フォールアウト1.jpg 今回は主にこのチーム編成で。
 個人的にはジェレミー・レナーが今回出ていないのが残念なのですが(なんか『アベンジャーズ』の契約の絡みで撮影時期に参加できなかったらしい)、ベンジー(サイモン・ペッグ)の成長ぶりが見られたのはうれしく楽しい(勿論、お笑い担当ぶりも健在)。 ルーサー(ヴィング・レイムス)もより表に出てきた感じで(とはいえ「おう、なんでもおれに任せると言ってろよ」的にぼやきたくなる気持ちもわかる)、チーム感が強まってます! イルサ(レベッカ・ファーガソン)の立ち位置はまだ微妙なところですが。

  MI:フォールアウト4.jpg それもこれもCIAからお目付け役が派遣されてきたから?
 CIA長官スローン(アンジェラ・バセット)の指示を受け、イーサン・ハントに張り付くことになったCIAエージェントのオーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)は任務の遂行そのものよりもすぐそこにある仲間の危機を救ってしまうイーサンの姿勢を甘い、エージェント失格と言い放つ、結構イヤなやつ。 でも普通のスパイの観念的にはそのほうが正しいんでしょうけど・・・、とあたしもまたこれまで「イーサンってこんだけのキャリアを持ちながら人間を信用しすぎよね」と思ったり言ったりしているのに、いざそう言うやつがあらわれたらなんかムカついてしまう不思議。 イーサンのキャラを受容しているのだわ!
 それは現IMF長官ハンリー(アレック・ボールドウィン)も同じで、「君の甘さはわかっているが、それを私は弱さだとは思わない」と言っちゃうかっこよさ! 今回は長官の見せ場も多くて、アレック・ボールドウィンもかつてアクション映画に出ていたことを思い出しましたよ。 でも、イーサンに理解を見せるIMF長官ってすぐいなくなるんだよね・・・なにこれ、フラグ?

  MI:フォールアウト3.jpg パリ市内でバイク&カーチェイスとか無茶すぎ。
 これまでのシリーズも全部、世界各地の名所でリアル撮影しているのはよく知られるところですが、凱旋門の周囲でカーチェイスとかいったいどうやって撮影したのか。 パリ市全面協力でも交通規制できる時間は限られているだろうし、一発撮りなのか!、と思うと撮影チームのみなさまの事前準備やチームワークといったものに感嘆するしかない。
 カーチェイスを売りにした映画は多いので「イマドキ、カーチェイスぐらいでは」と思ってしまう部分もあれど、ほんとにカラダ張ってます的リアルは観ている側にも伝わる。 バイクで事故ったら大変なことになる、と、バイク乗ったことのないあたしも納得。
 おまけにスカイダイビングもしちゃうし、ヘリコプターも自分で操縦しちゃったそうだし、アクションにかけるトム・クルーズの気概にたじたじ。

  MI:フォールアウト5.jpg ロンドンでもビルからビルに飛び移りまくり。
 この着地で足首骨折したらしい・・・無理すんな、トム・クルーズ。
 いや、多分本人は無理とか無茶してるとは思っていない。 前作を超えよう!、とかは思っているだろうけど。
 だけど、そうやっているトム・クルーズを撮影している人もいるわけで、カメラの人もスカイダイビングすることになるわけだし。 トム・クルーズががんばればがんばるほどスタッフの負荷も高まるわけで、「そのうちだれか死ぬんじゃないか」と心配になる。
 いやいや、その心配はトム・クルーズに対しても。 かつてのジャッキー・チェンみたいに骨折とかで済んでいればいいけど(いや、ジャッキー・チェンもかなりやばい怪我したことあったはず)、撮影中にいつか死ぬんじゃないか。 そう感じてしまうほどに鬼気迫るなにかがある。 それはイーサンの顔がちょっと四角くなった(老けた? ボトックス?)と感じてしまったせいかもしれないし、身長の割に厚すぎる胸板にまたもバランスの悪さを感じてしまったからかもしれないし。

  MI:フォールアウト2.jpg 崖登りは『M:iU』のオープニングで訓練してたから、それが活きてますね。
 とにかくひたすら「いや、絶対死ぬって」な場面多数。 完全無欠ではなく血も流すし、頭殴られたらちょっとふらふらするし、なかなか相手をすんなり倒せないなど微妙なリアリティを醸し出してはいるけれども、「回復が早すぎます!」。 まさかベンジーまで肉弾戦に参加するとは思わなかった・・・。
 前作の悪役であったソロモン・レーン(ショーン・ハリス)が今回もラスボスであるなど、続き物であることを明確にさせた今作はアクションだけでなく頭脳戦の方も強化。 ネタばらしはあとだしじゃんけん的ではあるものの、納得のいく範囲。 監督・脚本のクリストファー・マッカリーが『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家であると知り、「なるほど!」。 時間も空間も組み込んだ多層化した複数視点のストーリーにユーモアをまぶす余裕、さすがです。
 そこにイーサンの<甘さ>の理由を彼の生きざまとともに振り返り、その人間性を愛するが故に仲間でいたりあえて離れたりの選択が。
 「スパイなのにそんなに目立ってどうする」とか、「地元の警察or情報機関に協力を求めれば一発では?」というようなツッコミは野暮である。 エージェントは一歩間違えればならず者、が前作のテーマならば、本作はさらに一歩進んで、仲間がいるからあやうくなりそうな信条もぶれずにいられる、という方向に。
 そう、チーム感こそ『スパイ大作戦』〜『新・スパイ大作戦』の大きな柱。
 次作がどうなるかはわかりませんが、チーム色をもっと強めて帰ってきてほしい。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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