2018年07月25日

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち/SMETTO QUANDO VOGLIO:MASTERCLASS

 イタリア映画のコメディっていいよね!、というわけで。 ポスターの雰囲気から『オーシャンズ11』&『100万ドルを取り返せ!』かなぁ、という印象だったのですが・・・まさか三部作の2作目だったとは。
 そういうの、ありなの?!

  いつだってやめられるP.jpg イタリアン・コメディの金字塔。
  不遇な天才たちが仕掛ける予測不能の敗者復活戦。

 空前のユーロ危機により、大学への助成金が激減したイタリアでは多くの大学教授がリストラにあった。 神経生物学者のピエトロ(エドアルド・レオ)もその一人で、家族を養うため・研究資金を作るため同じような仲間たちと一緒に合法ドラッグの製造・販売で一攫千金を狙うものの、逮捕されて主犯のピエトロは刑務所に送られる。
 そんな中、彼らが始めた<スマートドラッグ>(素材そのものは現状では合法だが、成分を特定され指定されれば以後は違法にできる)に別の人たちが参入し、ローマで蔓延。 管轄の担当警部パレオ・コレッティ(グレタ・スカラーノ)は対応に苦労していた。 ほぼいたちごっこな現状を変えるには劇薬投入しかない、とばかりにピエトロに「過去の犯罪歴を消してやるからすべてのスマートドラッグ摘発に協力しろ」と持ち掛ける。 自分一人では無理だ、仲間たちも同じように過去の記録を抹消してくれたら全員で協力する、とピエトロらは市場に出回るすべてのスマートドラッグを手に入れることになる・・・という話。

  いつだってやめられる1.jpg 刑務所の面会室でピエトロの奥さん(臨月間近)からお説教。
 実は、逮捕されるまでの話が『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』という映画になっていて、これはその続編だったのだ(“VIVA イタリア”のチラシで『7人の危ない教授たち』があることは知ってたんだけど、これをリメイクしたのが『10人の怒れる教授たち』だと思っていた)。 どうりで序盤の勢いはすごいがなんでこうなったのかの説明はさらっとしすぎだな〜、と思うわけだよ。 でも観ているときはそんなこと知らないので、「すごい力技だな〜」と(まぁ、話が通じないわけでもないので)。 仲間たちの再会・新しいメンバー増える、の過程でわかってくることもあるし。

  いつだってやめられる4.jpg イタリアで女性で警部って、結構すごいことだよね。
 まぁ、そんなわけで勢いで突っ走ります。 メンバーの得手不得手で出番の多さ少なさがあるのでキャラクターの区別がちょっと難しいですが、専門バカな感じが会話を聞いていて面白い(どうして自分の専門のことになると嬉々としたり意地になったりするのだろう・・・)。 一応みなさん犯罪者ではあるのですが、浮世離れしたいかにも学者っぽいところもあるので、どこか一本抜けててなんだかにくめない。 警部もそんな気持ちで彼らと付き合っていたのだろうか。

  いつだってやめられる5.jpg フルメンバー、こちら。 実は一人は教授ではなく弁護士。
 なんだかんだいってインテリのみなさんがカラダを張ってアクションしちゃうところも見どころ、というか笑いどころというか。 ベタなところもあれば斬新なところもあり、コメディとしてのレベルは高い。 ローマが舞台であることもちゃんと利用してるし(『ダ・ヴィンチ・コード』のラングトン教授のように歴史学者は秘密の抜け道を知っているとか、でも遺跡の一部が崩壊したら茫然自失になっちゃうとか。 で、仲間は「あれはあとの時代のレプリカだ、気にするな!」となぐさめたりする)。
 普段運動していない人たちが精いっぱいがんばる姿というものは、万国共通で微笑ましくも笑えるものなのか。

  いつだってやめられる3.jpg 手前右側の人、矢島健一さんを思い出させる。
 だからイタリアでも実力派バイプレイヤーのみなさんが集まっている映画なんじゃないかと勝手に思っているのだが(観ていけばいくほど、それぞれのキャラが濃いのがわかってくるから)。
 また、ここぞ、という場面でオアシスやカサビアンの曲が流れてワクワクさせられてしまったのも好印象。 個人的に、ラテンのノリって好きさ!
 でも話は終わっていないのよ! その続きがダイジェストっぽく流されてエンディング。 そこで初めて「続編があるのか!」と気づき、もしやこの前の話もあるのでは、と思い至ったのだった。 まぁそのダイジェストでどんな感じになるかは大雑把に想像できるけどさ・・・三部作の2本目だけを何にも言わずに公開するという配給会社の度胸がまずすごいと思うわ。 まぁこの一本でも十分面白いけど、話を広げるだけ広げておいてたたまないのかよ! せめて完結編も公開してもらわないことには収まりがつかないんだけど!

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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