2018年06月22日

<クリフトン年代記>第4部〜第6部/ジェフリー・アーチャー

 <クリフトン年代記>をガンガン読み進んでしまっています。
 このあたりから、プロローグとして前作のエピローグを再収録。 間が空いても思い出せる工夫がより(でも続けて読む身としては、同じ部分をすぐに繰り返し読むことに・・・)。

  クリフトン年代記4−1.jpegクリフトン年代記4−2.jpeg 追風に帆を上げよ<クリフトン年代記 第4部>
 1957年から1964年までの出来事。 主にバリントン海運の命運にかかわる波乱多し。
 第3部から引きずる悪役問題はまだ片付かず(それどころか攻撃の手はまだ緩まない)、絶妙な流れで新たなる味方が登場する。 あぁ、この人はきっと最後まで味方でいてくれるだろうなぁ、セバスティアンが愚かな真似を仕出かさない限り、と思えるよろこび。 ビジネスの世界にもきちんと筋を通す人物がいるのはうれしいものだ(ロス・ブキャナンとかね!)。 卑怯者がいっぱい出てくれば出てくるほど、そういう人たちのかっこよさが引き立ちます。 ご本人たちはそれを当たり前だと思っているだろうからなおさら。
 それにしてもハリー・クリフトンはどんどん完全無欠の人になっていくようだ・・・。

  クリフトン5−1.jpgクリフトン5−2.jpg 剣より強し<クリフトン年代記 第5部>
 1970年の出来事。 この一年はより波乱だったというか、数年間のペースだったものを一年間に詰め込んだというか。
 イギリスペンクラブの会長であるハリー・クリフトンに命懸けの任務が。 勿論、これを成し遂げるために必要なものをハリーが持っている、という根拠のためにこれまでの話はあったのか、と思えるほどにハリー大活躍、なれど、彼が潜入する状況が興味深いのであって、ホリー本人が面白いというわけじゃない。 人としてあるべき姿とか、誰もが敬服する人格者になってしまったら、その人自身は物語は起こせないんだな、と思い知る。 だからまわりを動かしていくしかないんだ。
 そのおかげかヴァージニアの章まで出てきた・・・こいつの打たれ強さというか悪運の強さというか、自分の望む暮らしを手にするための生き抜くエネルギー、すごすぎる。

  クリフトン6−1機は熟せり.jpgクリフトン6−2機は熟せり.jpg 機は熟せり<クリフトン年代記 第6部>
 1970年から1978年まで。 ハリーの母メイジーが久し振りに再登場したり、ジャイルズの選挙があるからグリフ・ハスキンズの出番が増えたりと懐かしい人々が戻ってくるのがうれしい。 若き日のマーガレット・サッチャーが登場したりと“イギリス現代史”的側面も濃くなってくるけれど、長くからの登場人物のほうが親しみが。 しかし、わざわざ衝撃を起こさせるために登場させたのかという人物に対しては、ものがなしい気持ちになる・・・なにやってるんだ、セバスティアン! 更にジャイルズもやらかす・・・この二人はトラブルメーカー設定なのか。
 ずっと近くにはいるのに、物語の主流には登場しないグレイス(ジャイルズ、エマの妹。 家柄や財産に背を向け、自分の進むべき道を着実に歩んでいる人)がものすごくかっこよく思える。 彼女もまたハリーと同じ種類の人間ではないのかなぁ。
 でも物語はどんどん駆け足になっていく感じが・・・ジェフリー・アーチャー、飽きてきたのか。

 過去を描いてはいるが現代視点が入っているので、コンプライアンス的に正しい感じになっているのが面白いような物足りないような。 理解できない他文化のこともあえて追求しないのも、その文化を否定しないー尊重するためとも思えるし。 ひどいいじめをするやつ・偏見を持つものは悪人として分類されるし。 ハリーとエマに育てられたセバスティアンは、人間に対して偏見がまったくなく大人になったのはいいんだけど、やることに思慮が足りないんだよねぇ。
 ついに第7部が最終章なんですが、まとまるんですか! これ以上に駆け足になるんじゃないでしょうね!

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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