2018年01月17日

スキン・コレクター/ジェフリー・ディーヴァー

 周回遅れのジェフリー・ディーヴァー、でもそろそろさすがにほっときすぎかな、と思い、まずは<リンカーン・ライム>ものの続きから。
 懐かしの『ボーン・コレクター』から、結局なんだかんだでずっとハードカバーで読んでいるのですよね。
 『ボーン・コレクター』を読んでからわりとすぐに映画が公開されたので、リンカーン・ライムのイメージは今でもちょっとデンゼル・ワシントン・・・違うとはわかっているのですがね。 でもアメリア・サックスは早い段階でアンジェリーナ・ジョリーではなくなったのに・・・不思議です。

  スキンコレクター.jpg とはいえ、やはりハードカバーは重い。 でも途中で読むのをやめられないので、通勤電車にも持ち込んだ。 カバンの中でかさばるし重いけど、気にしてられない。

 かつての有能な鑑識官、現在はニューヨーク市警と顧問契約をしている犯罪科学捜査官のリンカーン・ライム。 彼と彼が選り抜いたチームはこれまでにいくつもの難事件を解決してきた。 ある日、スキンアート(タトゥー)に毒物を彫り込まれた遺体が発見される。 被害者から発見された微細証拠によれば、犯人は“ボーン・コレクター事件”とリンカーン・ライムについて学んでいるらしい。 あの事件とこの犯人は何か関係があるのか?
 そして、<ウォッチメイカー>事件の犯人が獄中死したとの連絡が入る。 火葬場に彼の共犯者は現れるのか?
 と、シリーズ作品らしい、過去の事件について言及されるサービス作品でした。 とはいえ、シリーズを一通り読んでいることが前提なので読者を選ぶけど(でも、シリーズものをここから読む人はいまい)。
 ウォッチメイカーについては、『ウォッチメイカー』以降何作品かに顔を出しているのでそれほど特別感はありませんが、<ボーン・コレクター>が出てくるのはすごく懐かしい感じが。 時間の経過とリンカーンの変化が改めて感じられます。
 で、どんでん返しの達人と呼ばれるジェフリー・ディーヴァーですよ、「ウォッチメイカーが獄中死」と聞かされて「そうですか」とすんなりと受け入れる読者がいるだろうか! この20年近く、読者もまたすれっからしになっているわけで、さりげなく書かれているようでいて「これって絶対伏線でしょ!」と見抜く力もついてしまっています。
 『ボーン・コレクター』のときのような先の読めないジェットコースター感はもう得られないけれど(でも多分、シリーズを読み続けている人の中には同じような衝撃を求めている人もいるんだろうな、とは思う)、ある意味安定した面白さなんですよね。 それをマンネリととる人もいるだろうけどさ。
 だけど、今回みたいな驚きはいらないから!
 チームのメンバーに本気の生命の危機、とかほんとにやめてほしいわ。 <スキン・コレクター>事件の解明よりも、あの人が死にそう、というほうがずっとハラハラドキドキで。 それはずるい手だわ!
 おかげで事件の真実がわかるところはちょっと笑ってしまいそうになったんだけど、でも今回も十分に楽しめました。
 『CSI』も『メンタリスト』も終わったからかテレビドラマへの悪口(?)は出てこなくなり、やっぱりちょこっと日本ネタが出てきたりと、そういうリアルタイム感(翻訳による時差はあれど、最小限)もまた面白く。
 さ、次はキャサリン・ダンスシリーズの『煽動者』だな!

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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