2017年12月14日

探偵はBARにいる 3

 シリーズ第3弾、舞台は再び冬ということで、それだけ観たさに。
 いや、大泉さんは好きですけどね、むしろサブを支える方々に会いに行く・・・みたいな気持ち。
 観るまで気づかなかったんですけど、今回はオリジナルストーリーだったんですね。 1・2作にあった昭和っぽい猥雑な雰囲気、なくなってたし。 好みもありましょうが、前2作のテイストが『探偵はBARにいる』の基本的な世界観だったんだな、と気づかされました。

  探偵はBARにいる3−P.jpg 命を燃やすものは、あるか?

 高田(松田龍平)がある日、自分の後輩を連れてきて探偵(大泉洋)に引き合わせる。 恋人の大学生・麗子(前田敦子)が行方不明になっているから、探してほしいという頼みごとのような依頼だった。 あまり乗り気ではない探偵だが、高田の顔を立てて引き受けることに。 やる気なさげに調査を進めていくと、麗子が所属していたらしいモデル事務所に辿り着く。 そこの美人オーナー・マリ(北川景子)は「私たちも麗子のことを心配している」というが、事務所のバックには新興の暴力団がついていて・・・という話。
 雪で真っ白な道に倒れこむ死体、流れ出て雪を染めていく鮮血、というビジュアルを真上から撮るアングルは、ありきたりかもしれないけれど『ファーゴ』『シンプル・プラン』などを連想させてあたしは個人的に好きでした。 でもこのシリーズこんな話ばっかりだと、「北海道には怖い人ばっかり」って印象にならないかな〜、と思ったり(あくまでイメージです)。

  探偵はBARにいる3−1.jpg 二人のパートナーシップはこれまで以上に強いものとして描かれますが・・・。
 今回、監督は変わったけれど、脚本はこれまで通り古沢良太。 でも、観てる間何度も「え、確かそうだったよね?」と確認したくなった(エンドロールで「あ、やっぱりそうだった」と安心したけども)。 つまりはそれくらい、なんか微妙に違うのだ。 これが原作から離れたオリジナルストーリーだということなのか、全体的に違う方向に切ることにした意図した変化なのか。
 だったらあまり成功しているとはいいがたいかな・・・探偵さんがひどい目に遭うお約束のシーンもあるし、松重豊・マギー・篠井英介・田口トモロヲといったレギュラーメンバーにもちゃんと見せ場があるのに(特に田口トモロヲ、おいしい!)、やっぱりそういうことだけではないらしい。
 なんだろう、時代かなぁ。 出来事は昭和なんだけど、いまは昭和ではないから、BGMなどで雰囲気を出そうとすればするほどズレが目立つというか。 前二作でもそれは同じなんだけど、テレビ地上波ではそのまま放送できない部分があったから、<マチの裏側>を描いているという意味で多少時代遅れな古い因習的な部分があるのは仕方ないと思えていた(そういう部分が好きとか嫌いとかは別にして)。 でも本作にはそういう部分がないんですよね・・・このままノーカットで地上波放送できるんじゃないの?、というか。

  探偵はBARにいる3−3.jpg そりゃ、北川景子は大変美しく撮れているんですけれど。
 あとすいません、何度も「あぁ、探偵さん、老けたなぁ」って思ってしまった・・・。
 常々、「高田くん、厚着というか、重ね着しすぎじゃない?」と感じていたんだけれど・・・空手の達人という設定故、あまりひょろひょろに見えてはいけない(それなりに体格いい感じに見せたい)からなのかな、と。 メガネも顔ギリギリなのもそうかな、と。 それと、北海道出身の人じゃないから、寒さ対策として重ね着しか思いつかないってのも高田くんっぽい。 と、今更ながらに高田くんのキュートさに気づかされました。 というか、今作はとりわけ「高田くんをキュートに見せる」ことに努力していたように思う。

  探偵はBARにいる3−5.jpg <シリーズ屈指の危険な相手>ということでしたが・・・。
 リリー・フランキー、これまでもやばい人の役やってるからあまり意外性がないし、危険といっても他人に共感を持てないサディストってだけで(自分の近くにそんな人がいたらすごくイヤだし危険ではありますが)、知能犯としてはまだまだのレベルだし、松重さんの役の人を怒らせたほうが絶対怖いって!
 <『探偵』史上最も切ない幕切れ>とか、そういう予告コピーも、「いやいや、一作目のほうが切なかったと思うなぁ」と素直に頷けないことばかりで。
 結局、いちばん面白かったのは、エンドロール後のおまけ映像(?)だったという。
 このための高田くん推しだったのね、と納得。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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