2017年12月11日

時のみぞ知る<クリフトン年代記1>/ジェフリー・アーチャー

 『ケインとアベル』を超える!>と言われたこの作品、めでたく完結ということで第一部から読み始める。
 ジェフリー・アーチャーには待たされるのがイヤなのである!(それはつまり、絶対次に引っ張る終わり方をしているのがわかるから、ということでもあるのだが)
そんなわけで第一部、あっという間に読み終えた。
 そしてやっぱり「おいっ!」という終わり方だった・・・すぐ第二部に入るしかないよ、こりゃ。 待たされた・待った人はえらいです。

  クリフトン1時のみぞ知る1.jpgクリフトン1時のみぞ知る2.jpg 読み終えて表紙を見ると・・・その情景がよくわかる。

 どうやら主人公はハリー・クリフトン。 労働者階級の家に生まれ、父親は自分が生まれる前に死んだようで、裕福とはまったくいえない暮らしだが、聖歌隊ですぐれたボーイソプラノ能力を見い出され、周囲の人々の力を借りて上のレベルの学校に通うことになる・・・というビルディングストーリーの気配は、『チェルシー・テラスへの道』みたい。
 しかしクリフトン一家に関わるバリントン家(ここはお金持ちで貴族の血筋あり)の存在・対比が『ケインとアベル』っぽいんでしょうね。 ケインに対するアベルがハリーにとってはジャイルズ・バリントンのようなんだけど、ハリーとバリントンが上巻の段階で出会っちゃうことにびっくりだ! 内容におけるケインとアベルの比重が1:1だとしたら、ハリーとジャイルズは今のところ7:3くらい・・・愛憎入り混じるというよりも、親友の関係なのではないでしょうか(今後変わるかもしれないが・・・そうなるならすごい怖い展開になっちゃう)。
 で、出てくる人数、増えてます。 戦争(第二次世界大戦)もからみます。 お家騒動も勃発しそう。 投獄問題もあり、と、これまでのジェフリー・アーチャー全部入れ、みたいな雰囲気濃厚。
 でも、それが面白い。
 最終的にはいい人が報われ、悪いやつは破滅するんでしょ、とわかってはいるのだが、いい人がどん底ぎりぎりまで落とされていく過程にはハラハラしてしまうし、その苦境をどうやって乗り切るのかにもドキドキするし、近くにいた人の意外な救いの手に心打たれ、ダメなやつの悪知恵にものすごく腹が立つ。
 ある意味、子供のときに読む『世界名作劇場』みたいな感じ?
 もしくは『水戸黄門』のよう、とも言えるかも。 おおよその展開は想像つくけど、やってたら見ちゃって、結局最後まで見るという。
 でもそれは、多分しあわせなことなのだ。 こんなにも没頭できる物語があることは。
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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