2017年10月28日

総特集木原敏江 エレガンスの女王

 ずっと、世間的には木原敏江は過小評価されているのではないかと思っていた。
 でも、このような形でムックが出たのは、すごくうれしい!
 あぁ、なんてゴージャス。

  木原敏江エレガンスの女王.jpg やっぱり表紙は『摩利と新吾』なのだな〜。

 あたしが初めて木原作品を読んだのは、小学生のときの『アンジェリク』。 全5巻のプリンセスコミック版は、何度も繰り返し読んだため(そしてその後、妹もはまったため)、ヨレヨレ。 コマ割りからセリフまでほとんど覚えているのに、手元にないからこっちに来てから文庫版を買った。 なのに新装版も買っちゃったくらい、あたしはこの物語に今も夢中である。 子供の頃は「好みのタイプはジョフレ」でしたが、あたしの年齢が上がるにつれ、「フィリップも捨てがたい」と思うようになった(佐々木丸美の『雪の断章』において、ずっと祐也さんが好きだったのに、大人になってから読み返したら「史郎さんも素敵」と感じるのと一緒か)。 でもヴォーフォル公は昔から好きだったな〜(いい人だから)。 LGBTの人に「かしこんさんの理解力と共感力、偏見のないフラットな見方はどこから来るのですか」と聞かれることがあるのですが、それは自分ではわからない。 もしかしたら、ずっと木原作品を(そして萩尾望都や青池保子、竹宮恵子作品も)読んできたから、かな。
 リアルタイムで読み始めたのは『夢の碑』の途中ぐらいからだと思う。 それまでは過去作品を古本屋さんで漁ってました(そして結構泣いていた)。 『摩利と新吾』も完結していたのではないかしら。
 そんなわけでものすごくあたしはこの人の影響を受けている。
 だからちょっと高いけど飛びついて買いました。 ご本人インタビューに、胸をときめかせるたくさんのカラー原稿(あぁ、この絵、綺麗ですごく好きだった・・・とかつい思い出す)。 なにより楽しいのは木原敏江×萩尾望都×青池保子の三者対談!
 そしてつくづく思うのは・・・編集者の存在って大事だなぁ、ということ。 相性の合う編集者と組んだときはすごくいい作品になるし、いまいちな編集者のときは意思疎通もろくにできてなくて構想に対して短すぎる連載期間になってしまうことも。 そんな山谷があってもこれだけの作品を残してきている・・・やっぱりすごい人だと思う。
 収録されている『封印雅歌』『夢占舟』を読んでじぶんでもびっくりするほど泣いてしまった。 多少大判で、新しい印刷で、となると更に胸に迫るのかしら(特に『封印雅歌』はかなりカラー復元バージョンだったし)。
 あたし自身はファンレターとか出さないタイプなので、「読者からの反応が薄くて落ち込んだ」と聞くと大変申し訳ない気持ちになる。 今からでも出したほうがいいかしら・・・。
 現在連載中の『白妖の娘』は現在単行本が2巻まで出てますが、4巻で完結予定とのこと。
 「これが最後の連載」とおっしゃってますが、『杖と翼』のときもそうおっしゃっていたので、そんなことはないと思いたい。 いえ、濃度が濃いから短編でもいいんです、描き続けてください!
 <エレガンスの女王>という称号は初めて聞いたけど・・・まぁ、確かに。 でもそれだけでは言い尽くせていないんだけどね。
 復刻が難しいなら作品の電子書籍化を進めてほしいわ。 『ダイヤモンド・ゴジラーン』とか『無言歌』とかいろいろまた読みたくなってしまった。 読んだらまた泣いちゃうんだけどさ(『アンジェリク』だって数えきれないほど読んでいるにもかかわらず、同じところで泣くからね)。

ラベル:新刊 マンガ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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