2017年10月21日

10月の半ばに、追加。

 予約していた分が、届きました。

  忘れられた巨人文庫.jpg 忘れられた巨人/カズオ・イシグロ
 帯に「ノーベル文学賞受賞」と大きく。 ほんとに増刷したんだなぁ・・・としみじみ(中に挟んであるチラシは変える気はないらしい。 来月分に載せるのかな)。
 がんばれ、ハヤカワ!
 ちなみにこれはかなりファンタジー展開。 ファースト・カズオ・イシグロには『日の名残り』か『わたしを離さないで』がとっつきやすいかと思います。 もう一歩進みたければ『わたしたちが孤児だったころ』かな。

  隣接界プリースト.jpg 隣接界/クリストファー・プリースト
 クリストファー・プリースト、現時点での日本語翻訳最新刊。 今回、古沢さんが初めて共訳者と組んでいることにびっくり。 読んでて迷子になりそうなプリーストを二人で訳すなんて可能なのか? でもよく見たら各部ごとに設定が変わっていて、「パッチワークのようになっている」。 しかもこれまでのクリストファー・プリーストが扱ってきたモチーフを再構成した内容で、全体としてそんなに複雑ではない模様。
 一度「難解」というイメージを持たれたらそれを覆すのは難しい。 だからプリーストも老境に差し掛かり、読者に対して間口を広げてきたのか? でもあたしは個人的に『双生児』がすごく好きだけど。 最初に読んだのは『魔法』で、途中までいまいちピンとこなかったけど、終盤のどんでん返し(という表現でいいのかどうか)で世界が反転するヨロコビを覚えてしまった。 それ以来<語り/騙り>の魅力にはまってしまった。
 とりあえずこの人は、とても危険な作家です。

 あと、前回の記事から一冊抜けてました。
  太宰治の辞書文庫.jpg 太宰治の辞書/北村薫
 この単行本が新潮社から出たときは、「北村薫、気でも狂ったか」と思った。 <円紫さんと私>シリーズが帰ってきた!、と驚くよりも、そっちのほうにまず驚いたのだ(だってこのシリーズは北村薫のデビュー作『空飛ぶ馬』に始まって、ずっと東京創元社から出ていたのだもの)。
 でも冒頭で、社会人となった<私>が文献を借りに新潮社を訪れるところがあって、「大人の事情か・・・」と納得せざるを得なかった。
 それから、気づいた。 学生ではなくなった<私>でもこのシリーズは続きがあるのか!、と(同じような感慨を、帯で米澤穂信氏が書いてました・・・一緒だ)。
 今回、創元推理文庫に正しく戻ってきたことで、やっとあたしは読む気になりました。 あの頃、<円紫さんと私>シリーズを読んでいたあたしも大学生だった。 <私>にも同じくらいの時間が流れているのだろうか。

 追加で、東京創元社の文庫から新刊2冊。
  穢れた風.jpg 穢れた風/ネレ・ノイハウス
 <刑事オリヴァー&ピア>シリーズ第5弾。
 ドイツ国産ミステリとしては社会派とエンタテイメントがいい具合に融合した作家だと思うので、引き続きシリーズの翻訳をよろしくお願いします。 酒寄さんの訳もあたしは結構好きというか・・・相性がいい感じがするので余計に。

  スチームガール.jpg スチーム・ガール/エリザベス・ベア
 これはちょっと間違えて手に取っちゃった・・・『叛逆航路』の作者の人の最新刊かと思ってしまった(正確には訳者が同じ人なので、あたしの勘違い)。 表紙や主人公の一人称の感じがライトノベルっぽくて、「あれ?」と気づいた。
 でも、主人公(女性)が好きになるのは女性みたいだし、登場人物紹介のところで「性自認は女性」というコメントがあって・・・LGBT的に結構厳密な内容が根底にある?!、と感じて改めて見直した。
 タイトル通り、スチームパンクな世界観を利用しつつ、描きたいのは<ガール>なのかもしれない。
 だとしたら、あたしの好みだ!

ラベル:新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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