2017年10月17日

10月の半ばは・・・(その2)。

 引き続き、文庫です。

  コナリー罪責の神々1.jpgコナリー罪責の神々2.jpg 罪責の神々 リンカーン弁護士/マイクル・コナリー
 <リンカーン弁護士>シリーズ第5弾。 といってもコナリーの作品にはレギュラーメンバーがおいおいにして総出演なので、「ミッキー・ハラーが主人公」ということで。 訳者の古沢さんによれば、第一作と構成がとても似ているので、「これが<リンカーン弁護士>シリーズの最終作となるのでは?!」と感じられたとのこと(詳細不明)。 更にあとがきには、「出版不況の折、更に売れない翻訳物はシリーズの中断を余儀なくさせられることも多いが、マイクル・コナリーは途切れることなく日本語版が刊行されている稀有な作家であり、今後もそれを続けていくためにも、読者の皆様のご支援をお願いします」という、もうなんだか泣きたくなってしまうほどの必死の叫びが込められているのですよ。
 マイクル・コナリーはもともと扶桑社ミステリー文庫から出てきて、紆余曲折の果てに今は講談社文庫に収まっているという流れも知っていれば余計に、古沢さんの苦悩がしのばれます。
 なんで翻訳小説が売れなくなっているのかなぁ・・・日本の<内向き思想>も関係あるのかしら。
 でも洋画も「字幕読むのが手間だから」と観客動員激減した時期がある(最近、ちょっと盛り返してきたみたいだが油断はできない)。
 トータルでそういうことなのかもな。 でもあたしはできるだけ、買って読み続けます!

  優しい密室新装版.jpg 優しい密室【新装版】/栗本薫
 うわっ、懐かしい! これはあたしが初めて読んだ<伊集院大介もの>だ。 多分小学校5・6年くらい。
 その当時でも女子高モノとして「ちょっと古いか?」という感じがしたのだけれど・・・一周まわって新しく感じるか、それとも古典のような感覚を持ちうるか。
 著者略歴を見たら・・・「2009年逝去、享年56歳」とあってびっくり。
 もう8年近くたったのか! 311後の日本を知らずに逝ったことは、彼女の心の平穏のためにはよかったのかもな、と思ってしまい、あたし自身の著者の死をようやく受け入れてきたことがわかった(でもまだ新しいグインは読めていないが)。
 ・・・そしてその時の彼女の年齢に、自分が着実に近づいていることにも。 ずっと年上のすごい人だと思っていたのに、もしかしたらいつか追い越してしまうのかもしれないじゃないか。 せつないよぉ。

  連城三紀彦女王1.jpg連城三紀彦女王2.jpg 女王/連城三紀彦
 これが連城三紀彦最後の長編になるのかな?
 でもタイトルの<女王>がどうやら卑弥呼を指しているらしいこと、時空を超える何かSF要素が絡んだミステリらしいということで、現代を舞台にしながら古代史のロマンが味わえるっぽい感じにぐらっと来ました(古代史、好きだし、歴史推理・推測物も好き。 高木彬光の『成吉思汗の秘密』『邪馬台国の秘密』、ジョセフィン・テイの『時の娘』などを中学生のとき読みふけっていたから)。

  ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだトム・ストッパード.jpg ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ/トム・ストッパード
 二十年近く前であろうか、これがものすごくあたし好みのキャスティングで上演されて・・・雑誌『シアターガイド』を握りしめ、当時地元にいたあたしは観に行けないことに涙をのんだ。 『ハムレット』の脇役を主役に据えるという非常に演劇的な発想も好き。
 ハヤカワ演劇文庫シリーズは、そういうあたしの個人的な記憶を掘り起こすラインナップを時々放り込んでくるので油断できない。
 近々、上演予定らしく、そのために新しく上演台本が翻訳された模様。 今回のキャスティングもなかなか興味深いが、以前ほどではない・・・WOWOWで放送してくれないかな〜、と期待。

 カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』は、18日発売だと思っていたので、19日発売のクリストファー・プリースト『隣接界』と一緒にネット書店に予約してしまった・・・(分厚い二冊なら宅配便になって届くのが早いと見込んで)。 まさか早まるとは思ってなかったし。
 とりあえず、ゴーリー新作も含め、今回は16冊でした。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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