2017年07月24日

ハンティング/カリン・スローター

 <GBI特別捜査官ウィル・トレント>シリーズ第3弾。
 実はここから日本の版元が変わってて、2作目の前に3作目が出版されるという悲劇が。 結果的に、急いで先に2作目を読んでおいてよかったです。 レギュラーメンバーの人間関係がすごいことになってるから! 解説でも1・2作目が他者から出ていることに言及してないんだけど、それってどうなの? なんか不親切じゃない? そりゃ、作者名で検索かければわかることではあるけれど。

  ハンティング1.jpgハンティング2.jpg 版元が変わって装丁度合いも変わりました。

 田舎道を運転していた老夫婦が、突然飛び出してきた鹿をはねてしまう。 が、鹿だと思ったそれは、全裸のうえ拷問されたような跡もあり、さらに深手を負った女性だった。 早速ERに運び込まれた被害者だが、近くで監禁されていて逃げてきたに違いないと感じたウィルは、捜索の結果、森の奥で監禁部屋らしきものを発見し、更にもう一人の女性の遺体を発見する。
 有力な手掛かりがなく捜査が難航する中、被害者と外見が似たタイプの女性が行方不明になったことが明らかに。 同一犯の犯行なのか、どうすれば犯行を止めることができるのか・・・という話。
 いやー、グロさはどんどんパワーアップしてます。
 しかしなんというか・・・被害者たちをここまで“同情できない雰囲気”のまま描いちゃうってすごいというか、勇気あるなぁと思ってしまいました。 彼女たちには彼女たちの事情があるんだけど、それがわかっていても心を閉ざしまくる相手に対しては共感しにくい、という個人としての本質がつきつけられて、「あぁ、あたしって偽善者」とか読んでて思わされてちょっと落ち込む。
 サラ・リントンという医師が今回からレギュラーに加わります。 というか、もともと彼女が検死官をしていたシリーズが別にあって、いろいろあって過去の傷を背負って流れついたのがジョージア州の総合病院だったという。 彼女の過去はチラ見え(以上かも)ですが、相当な目に遭った様子。 なんで悲惨な過去を持った人物ばかりが集まってくるのか、もはや事件そのものよりもそっちの方が気になってくる(ある意味、シリーズものとして正しい形)。
 犯人はなかなか盲点の位置に配置してあって、そのへんはやはりうまいなぁ。
 とはいえ、事件を解決するたびにウィルはひどい目にあっている・・・しかも、プライベートでもアンジーと結婚しちゃったんだよね! なのに相変わらず振り回されてて、ウィルには平穏というものが訪れないのか、そもそも彼が<平穏>という状態を知らないからこうなっているのではないかと、ほんと彼の人生がとても心配です。
 まっとうにウィルを心配してサポートしていた仕事のパートナー・フェイスにも個人的な大問題が二つも降りかかるし・・・誰ひとりまともな状態じゃないってのがすごい。 いろいろ悲惨すぎて続きが気になって仕方ない。
 あぁ、これって海外ドラマを複数シーズン見続けちゃう理由と一緒だ・・・。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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