2017年04月25日

今日は5冊。

 気がつけばもう4月も終わりが近い。
 なんでこういろいろとあっという間なのであろうか。

  魔都(創元推理文庫版).jpg 魔都/久生十蘭
 『魔都』が創元推理文庫初収録! なんかめでたい!
 朝日文庫版で実は持っているのだが・・・表紙が光ってる感じとか、なんとなく久生十蘭にふさわしくないと思っていたのよ(意見には個人差があります)。 でもなんかこれで、おさまるべきところにおさまった感じ! 装丁もレトロモダンな雰囲気ですごくいいし!
 ・・・こういうことをしているから、お金が残らない&本が増えるのよね。

  蝿の王新訳版.jpg 蝿の王【新訳版】/ウィリアム・ゴールディング
 『蝿の王』といえば新潮文庫のイメージが強かったので、新訳版がハヤカワ出たことにちょっと驚き。 でも最近、ハヤカワも新古典というか、スタンダードな名作の新訳を出すことに力を入れているから、そのせいかな。 それとも、SFと純文学の境目が曖昧になってきたことのあらわれか、かつてはエンタメと目されたものが時代とともに文学になってきたということなのか。
 ともあれ、半世紀ぶりの新訳ということなので・・・さぞ読みやすくなっていることでしょう。
 とはいえ、<暗黒版・『十五少年漂流記』>のイメージは変わらないと思うのだけれど。

  タイタニア4文庫.jpg タイタニア 4 烈風篇/田中芳樹
 やっと文庫化。 ノベルズ版で数年前に完結したけど、文庫で持っているあたしとしては文庫を待つしかなかった。 最終巻の5巻は来月発売だそうです。
 表紙は1〜3巻同様、アニメからのもの。 アニメが終わってから何年たつんだよ・・・終わっていない作品をアニメ化しちゃった石黒監督の苦労を考えてあげてよ・・・(『銀河英雄伝説』のあと、『タイタニア』のアニメ化に踏み切った石黒監督の心境は文庫版1巻の解説に詳しい)、と悲しくなる。 石黒昇監督も今はもういない。
 4巻のはじめに、石黒監督への献辞が掲げられている。
 ・・・遅い、遅いんだよ!(涙)
 あぁ、NHK−BSでアニメ版、再放送してくれないかな・・・。

  美食探偵明智五郎3.jpg 美食探偵 明智五郎 3/東村アキコ
 『東京タラレバ娘』の8巻にはがっかりさせられましたが(でも雑誌で最終回を迎えたそうなので・・・ページ合わせのための巻だったのかな、という気がしないでもない。 9巻で完結、ということでしょう)、これは面白い!
 動機とかトリックとか特に新しいものはないのですが・・・絵的表現。 今回の犯人の身の処し方のシーンには、直接描かれていないだけに「うおーっ!」と思いました。
 あとは結局人間関係なのですが、人間的には欠点だらけの明智五郎探偵の、探偵故の才能の隙をつかれたかのような痛恨のミスのためにこの巻のページをすべて費やされたということに、この次の展開に期待が高まります。

  8時間睡眠のウソ.jpg 8時間睡眠のウソ。/川端裕人・三島和夫
 これのはじまりはNBOで川端裕人が<研究室に行ってみた>という最先端科学を訪ねる連載で三島先生に出会い、その後、“眠り”に的を絞った新しい連載が始まり、多分それをまとめて加筆したもの。 連載は全部読めてなかった気がするし、眠りはあたしには大事な題材である。 図書館でもいいかと思ったけど、持っておこうと思いました(というか、あの連載が本になっていたことを知らなかったよ・・・)。
 つい、文学系のコーナーばっかり行っちゃいますが(理系の方も行くんだけど、ほんとに専門書系になっちゃうから)、こういう新書系ジャンルというか、親しみやすく書かれた入口書みたいなもののチェックも必要ですな。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久しぶりなのであちこち顔出させていただいてます、すみません。
スルーしてくださいね。

「魔都」表紙は大好きな影山徹さん装画なのです。
褒めていただいて嬉しいです〜! (身内じゃないですが。)
「リラ荘事件」「アルカトラズ幻想」等もですが、非常にムードたっぷりの、
作品にふさわしい装画を描かれる方だなあと思います。
一番好きなのは「パヴァーヌ」です。

「バーナード嬢」の影響で、もともと少しだけあったSF熱が少しだけ再燃して、
影山さんの装画だから集めた本たちを順番に読まなきゃなあと思っているこの頃です。
SFはミステリより時間がかかります〜(泣)
Posted by みこ at 2017年05月28日 12:30
みこさま

東京創元社は装丁にも気を遣う出版社なので、新刊を見るのも楽しみです。
影山徹さんはSF・ファンタジー系のイメージが私の中で強かったので、この人に「昭和モダン」を描かせる編集者の方センス、すごいなぁ、と思いました。

『バーナード嬢』がお好きなら、『時間旅行者の系譜』三部作もお気に召すかも。
タイムパラドックスも考えられたSFロマンで、内容は少女マンガ寄りですよ。
Posted by かしこん at 2017年05月29日 03:44
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック