2017年01月24日

第89回アカデミー賞ノミネーション

 WOWOWにて、例年通りノミネーション速報を見ました。
 しかし例によって日本で公開されている作品が少ないので、よくわからないんだけど。
 しかも発表の10日ぐらい前に突然、いつも通りプレゼンター呼んで生でノミネーションを発表するのではなく、全世界同時にネットスクリーミング配信にしますと言われ・・・LAに行くはずだったWOWOW取材班も大混乱だったと思います。
 アカデミー協会も「初の試み」ということでいろいろトラブルがあったようですが、それは「初めてのことだから仕方ないよね」なのか、「初めてやるからこそ徹底した準備とミスのなさを目指すべき」なのか、どっちだったんでしょう。
 ともあれ、今回のノミネーションは以下の通り。

<作品賞>
   『メッセージ』   『Fences(原題)』
   『Hacksaw Ridge(原題)』   『最後の追跡』
   『Hidden Figures(原題)』   『ラ・ラ・ランド』
   『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』
   『マンチェスター・バイ・ザ・シー』    『ムーンライト』
 『メッセージ』はテッド・チャンの『あなたの人生の物語』の映画化。 原作は短編なので、かなり内容を膨らましているとみた。 エイミー・アダムス&ドゥニ・ヴィルヌーヴのコンビ再び(『ボーダーライン』で組んでますから)!、と日本公開を待ち望んでいるあたし。
 あ、結局『沈黙―サイレンス―』はかすりもしてなかったのね。 あと一枠あるのに。

 <監督賞>
   ドゥニ・ヴィルヌーヴ    (『メッセージ』)
   メル・ギブソン    (『Hacksaw Ridge』)
   デイミアン・チャゼル    (『ラ・ラ・ランド』)
   ケネス・ロナーガン    (『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
   バリー・ジェンキンス    (『ムーンライト』)
 ううっ、ついにドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がやっとアカデミー賞に評価されたよぉ。 『プリズナーズ』で候補にしてもよかったとあたしは思っていますけど!(『灼熱の魂』で外国語映画賞の候補になっていたような気もするけど、そのあと結構英語の作品撮ってますよ)。

 <主演男優賞>
   ケイシー・アフレック  (『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
   アンドリュー・ガーフィールド  (『Hacksaw Ridge』)
   ライアン・ゴズリング  (『ラ・ラ・ランド』)
   ヴィゴ・モーテンセン  (『はじまりへの旅』)
   デンゼル・ワシントン  (『Fences』)
 きゃー!、ヴィゴ! 邦題があるってことはすでに公開されてるわけ?(あたしの出没エリアではチラシもポスターも見たことないんだけど!) ライアン・ゴズリングとデンゼル・ワシントンの中では難しいかと思うけど、でも授賞式でヴィゴが見られるのね!
 それにしてもアンドリュー・ガーフィールドは『沈黙』にも出ている。 いつの間に賞レース作品にガンガン出てくるようになったの?

 <主演女優賞>
   イザベル・ユペール   (『Elle(原題)』)
   ルース・ネッガ  (『ラビング 愛という名前のふたり』)
   ナタリー・ポートマン  (『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』)
   エマ・ストーン   (『ラ・ラ・ランド』)
   メリル・ストリープ  (『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』)
 あー、ナタリー・ポートマンは入ると思ったなぁ。 なにしろジャクリーン・ケネディの役だし。 それにしてもメリル・ストリープは専用枠でもあるのか。 彼女を評価するならヒューさまも評価してほしかったよ(でもこの映画、観そびれたから・・・)。
 イザベル・ユペールの『アスファルト』と『母の残像』も見逃してるのよね・・・。
 しかし『ゾンビランド』のメインキャストでで唯一知名度のなかったエマ・ストーンが最有力候補とは・・・時の流れは速いし、才能ある人はどんどんチャンスを手に入れる、ということなんだね。

 <助演男優賞>
   マハーシャラ・アリ  (『ムーンライト』)
   ジェフ・ブリッジス  (『最後の追跡』)
   ルーカス・ヘッジス  (『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
   デヴ・パテル  (『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』)
   マイケル・シャノン  (『Nocturnal Animals(原題)』)
 えっ、デヴ・パテルくん助演なの? 予告を見た感じでは主演だと思っていたけど・・・。
 いつも激戦区のこのカテゴリーだけど(というか、あたしの好きな俳優さんがここに入ることが多い)、あたしはマイケル・シャノンを推すよ!


 <助演女優賞>
   ヴィオラ・デイヴィス   (『Fences』)
   ナオミ・ハリス   (『ムーンライト』)
   ニコール・キッドマン  (『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』)
   オクタヴィア・スペンサー  (『Hidden Figures』)
   ミシェル・ウィリアムズ   (『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
 ヴィオラ・デイヴィスさん、大好きです!(アメリカ発音的にはヴァイオラみたいだけど) 彼女が映画に出ていると、その姿をずっと観ていたくなる。 『完全なる報復』の頃、まだ無名だったとはほんとに信じられないなぁ。
 なに、『Hidden Figures』の主演はタラジ・P・ヘンソンじゃなかったっけ(彼女も好きです)。 彼女がノミネートされてないなんて、なんかずるい! やはりそこはメリルさん、譲ろう。

 <外国語映画賞>
   『ヒトラーの忘れもの』  (デンマーク)
   『幸せなひとりぼっち』  (スウェーデン)
   『セールスマン』  (イラン)
   『タンナ』  (オーストラリア)
   『ありがとう、トニ・エルドマン』  (ドイツ)
 はっ、カナダ代表の『たかが世界の終わり』が入ってない! グザヴィエ・ドランはアカデミー賞のウケが悪いのか・・・。
 あぁ、『幸せなひとりぼっち』、観に行きそびれた。 『ヒトラーの忘れ物』はなんとか観に行きたい。 あとは神戸での公開予定がまだわかりません。

 <長編ドキュメンタリー賞>
   『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』
   『I Am Not Your Negro(原題)』
   『ぼくと魔法の言葉たち』
   『O.J.: Made in America(原題)』
   『13th―憲法修正第13条―』
 長編ドキュメンタリーもかつてに比べれば公開される数は増えてきました(でも今のところ、神戸で公開が決まっているのは『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』のみ)。 タイトルだけでは内容がよくわからないのがドキュメンタリーの難点だったりする。 チラシ読みたい。

 <短編ドキュメンタリー賞>
  『最期の祈り』
  『4.1 Miles(原題)』
  『Joe's Violin(原題)』
  『Watani: My Homeland(原題)』
  『ホワイト・ヘルメット ―シリアの民間防衛隊―』
 短編だと更に内容がよくわからない。 また公開されることもまれなので困る。 ショートフィルムフェスティバルで事前に発掘するしかないのか(それは短編映画全般に言えることですが)。 WOWOWがたまに特集してくれるので、それに期待しよう。

 <長編アニメーション賞>
  『Kubo and the Two Strings(原題)』
  『モアナと伝説の海』
  『My Life as a Zucchini(原題)』
  『レッドタートル ある島の物語』
  『ズートピア』
 日本では「『君の名は。』、ノミネーション逃す!」報道が先走っておりますが、マーケットの大きい北米公開が今年の4月。 焦ってノミネーション資格取るために一週間限定公開するよりも、来年のノミネートを狙ったほうがよかったのでは、と思います(ここは東宝が焦った巻がありますね)。 それでなくとも『ズートピア』という強敵がいるのに。
 『Kubo and the Two Strings(原題)』は日本の民話を題材に取った物語で、レトロな映像表現といい、観てみたいなぁ。
 それにしてもハリウッドにおけるジブリブランド強し!

 <短編アニメーション賞>
  『Blind Vaysha(原題)』
  『Borrowed Time(原題)』
  『Pear Cider and Cigarettes(原題)』
  『Pearl(原題)』
  『Piper(原題)』
 短編アニメも見たら結構面白かったり、実験的なものが多かったりといろいろなんですが、いかんせん公開される機会が・・・これもまたショートフィルムフェスティバルに(後略)。 のちに長編化されたけど、短編の『eight』の衝撃は今も鮮烈です。

 <短編実写映画賞>
  『Ennemis interieurs(原題)』
  『La femme et le TGV(原題)』
  『Silent Nights(原題)』 
  『Sing(英題)』
  『Timecode(原題)』

 <脚本賞>
  テイラー・シェリダン  (『最後の追跡』)
  デイミアン・チャゼル  (『ラ・ラ・ランド』)
  ヨルゴス・ランティモス&エフティミス・フィリップ  (『ロブスター』)
  ケネス・ロナーガン  (『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
  マイク・ミルズ  (『20センチュリー・ウーマン』)
 えっ、『ロブスター』ってあの『ロブスター』か?! ・・・確かに、あの独特すぎる世界観は誰にも真似できない。
 マイク・ミルズの名前を見るのもちょっと久し振りな気が(ただ単に神戸で公開されてないだけ、あたしが気付いてないだけかも)。
 やっぱりデイミアン・チャゼル監督は自分で描いた脚本は自分で映画化するべき人なのかもしれず(彼が監督したヴァージョンの『グランドピアノ〜狙われた黒鍵』を観てみたい今日此頃)。

 <脚色賞>
  エリック・ハイセラー  (『メッセージ』)
  オーガスト・ウィルソン  (『Fences』)
  アリソン・シュレーダー&テオドール・メルフィ  (『Hidden Figures』)
  ルーク・デイヴィーズ  (『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』)
  バリー・ジェンキンス&タレル・アルバン・マクレイニー  (『ムーンライト』)
 だいたい、脚本賞と脚色賞を獲った中から作品賞が選ばれる傾向にあるので、そういう意味では順当な選出ですかね。
 SF映画はなんとなく冷遇される傾向にあるので(ミステリ・サスペンス系も『羊たちの沈黙』までは冷たい扱いをされていた)、『メッセージ』にがんばってほしい!

 <撮影賞>
  『メッセージ』     『ラ・ラ・ランド』 
  『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』
  『ムーンライト』   『沈黙−サイレンス−』
 結局、『沈黙』のノミネートはここだけだったのね。 でも「アカデミー賞最有力!」と予告で謳ってかすりもしてない『ニュートン・ナイト』などの立場を考えるとちょっと切ない・・・。

 <編集賞>
  『メッセージ』   『Hacksaw Ridge』  『最後の追跡』
  『ラ・ラ・ランド』   『ムーンライト』

 <作曲賞>
  ミカ・レヴィ (『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』)
  ジャスティン・ハーウィッツ  (『ラ・ラ・ランド』)
  ダスティン・オハロラン&ハウシュカ (『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』)
  ニコラス・ブリテル  (『ムーンライト』)
  トーマス・ニューマン  (『パッセンジャー』)

 <歌曲賞>
  Audition (The Fools Who Dream)  (『ラ・ラ・ランド』)
  Can't Stop The Feeling!  (『Trolls(原題)』)
  City of Stars  (『ラ・ラ・ランド』)
  The Empty Chair  (『Jim: The James Foley Story(原題)』
  How Far I'll Go  (『モアナと伝説の海』)

 <視覚効果賞>
  『バーニング・オーシャン』   『ドクター・ストレンジ』
  『ジャングル・ブック』  『Kubo and the Two Strings』
  『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
 ん?、『バーニング・オーシャン』って『海は燃えている』のことかな? それともまた違う映画?

 <衣装デザイン賞>
  『マリアンヌ』    『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
  『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
  『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』  『ラ・ラ・ランド』

 <メイキャップ&ヘアスタイリング賞>
  『幸せなひとりぼっち』    『スター・トレック BEYOND』
  『スーサイド・スクワッド』

 <美術賞>
  『メッセージ』   『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
  『ヘイル、シーザー!』   『ラ・ラ・ランド』   『パッセンジャー』

 <音響編集賞>
  『メッセージ』   『バーニング・オーシャン』   『Hacksaw Ridge』
  『ラ・ラ・ランド』    『ハドソン川の奇跡』

 <録音賞>
  『メッセージ』    『Hacksaw Ridge』    『ラ・ラ・ランド』
  『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
  『13時間 ベンガジの秘密の兵士』

 全体的に、『ラ・ラ・ランド』の流れっぽい感じではありますが、それでもあたしは『メッセージ』を推したいよ!(どっちもまだ観てないですが・・・)
 発表は日本時間2月27日月曜日。 今年こそは仕事を休んで、衛星生中継で授賞式を見るのだ!

ラベル:アカデミー賞
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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