2016年12月28日

殺人者たちの王/バリー・ライガ

 『さよなら、シリアルキラー』の続編にして、三部作の第二部。
 一作目はこれ一冊で終わりだといえば納得できる内容だったけど、これは完全にその続きで、なおかつこれでは終わらない(一区切りするわけでもなく、海外ドラマのクリフハンガー的シーズン終わりのようなラスト)。 これは大変腹が立つ。 三部作揃ってから読み始めて本当によかった。 完結編『ラスト・ウィンター・マーダー』が出るまでに半年ぐらいかかってたからね。

  殺人者たちの王.jpg 今回、ジャズはニューヨークまで出張。

 <ものまね師>事件から2か月後。 ジャズの周囲が静かになるわけがなく、更にNY市警の刑事が訪ねてくる。 少し前からニューヨークを震撼させている連続殺人鬼<ハット・ドッグ・キラー>の捜査に協力してほしいというのだ。
 当然、ジャズとしては行きたくない。 しかしその事件に<ものまね師>との共通点、つまり父ビリー・デントとの共通点を見つけてしまったジャズは、仕方なくニューヨークへ。 そして、新たに発見された遺体には“ゲームへようこそ、ジャスパー”のメッセージが記されていて・・・という話。

 ジャズの苦悩はより深まり、ダークサイドがすぐそばで口を開けて待っている。
 それをひきとめるのは親友ハウイーとガールフレンドのコニーの役目なれど、とはいえこの二人にも今回は恐るべき危機が訪れます。 特にコニーはジャズへの理解が深まるとともにジャズの得意技・相手の心を操る方法を自分も親に対して実践していると気づいて愕然としたり、といった“影響”について考えさせる内容になっています。
 そんな若者中心の物語展開のせいでしょうか、今後のカギを握りそうな大人たちがあっけなく(しかも結構残忍に)殺されてしまうのはなんだかとても物悲しい。 最終的にはジャズ対ビリーの戦いになるのだろうけれど(それもすんなり殺し合いになってしまってはジャズのこれまでの苦悩の甲斐がない)、その道程はまだ先になりそう、となにひとつ解決しないまま終わっちゃった!
 「どういうこと!」と即座に『ラスト・ウィンター・マーダー』を読み始めるのであった。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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