2016年12月15日

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

 というわけで、原題も“JACK REACHER:NEVER GO BACK”でございます。
 あまり『アウトロー』の続編である、ということを宣伝していない気がするのは気のせいかしら(前作はあまり興行成績がよくなかったんだっけ?)。 ハードテイストなポスタービジュアルや予告編からも、「あれ、ジャック・リーチャーにはちょっとドライなユーモアがあるのがよかったような記憶があったのに、お笑い要素は『M:I』シリーズに特化して、シリアス方向に転換したのか?!」という気にさせられて、心配になって確認したかった。
 監督がエドワード・ズウィックになったこともあり、アクションよりも人間ドラマ寄りにシフトしたのかと。 
 大丈夫だった、ユーモアもアクションも健在だった。 日本の宣伝のせいか!

  ジャックリーチャーネバーゴーバックP.jpg 決して、屈するな。
      決して、あきらめるな。 決して、戻るな。

 かつてアメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったものの、今では住所不定無職として街から街へとさまようドリフターな生活を送っているジャック・リーチャー(トム・クルーズ)。 今回は軍のターナー少佐(コビー・スマルダーズ)からの個人的な依頼である不正を暴露したところから話は始まる。
 後日、ターナー少佐を訪ねたリーチャーは、彼女がスパイ容疑で逮捕されたことを知る。
 これはなにか大きな陰謀の一翼だと察したリーチャーは、独断でターナー少佐を救出し、軍内部に巣くう不正を明らかにしようとする・・・という話。

 あぁ、そうなんだった、原作のリー・チャイルドの<ジャック・リーチャー>シリーズ、何作か読んだんだけど・・・ほんとに容赦なく人が死ぬんだよね、ほんとにあっさり。 映画では若干そのへん、遠慮している感じがなくはないが、「こいつあやしい」と感じさせた人からバタバタ死んでいくのはさすがです。

  ジャックリーチャーネバーゴーバック1.jpg それも結構見覚えのある方から。

 それにしても、アクションヒーローのシリーズを複数抱えるのは大変だと思うけど、トム・クルーズはやっちゃうのですね。 このジャック・リーチャーと『M:I』シリーズのイーサン・ハントとの違いをより明確にしたのが、もしかしたらこのシリーズも続ける意気込みの証拠?
 イーサンはスタイリッシュで美女に弱く、チームワークでことにあたるが、ジャックは武骨でちょいダサめで、恋愛要素ゼロだし基本個人プレー。 ユーモアはどっちにもあるけれど、あっちはお笑い担当(サイモン・ペッグ)に主に引っ張らせているけどこっちは全体的に乾いたユーモアで勝負、みたいな。 結構無茶展開は共通しているといえばいえるけど・・・。

  ジャックリーチャーネバーゴーバック2.jpg この“ちょいダサ”な感じが魅力。
 一作目ではあんなにも<連絡の取れない男>であったジャック・リーチャーに彼女が何故そんな依頼をしたのか(できたのか)、という部分ははっきり語られないのでよくわからないのだが、世捨て人として生きている割に“関係”を捨てられないとは皮肉なもの。
 でもそれは結局彼が有能だからなのだからなのかな?
 しかも今回、「ジャック・リーチャーの娘」を名乗り出る少女が登場したりと、いろいろ過去も引きずり出されております。
 まぁ特に意外な展開、というわけではないのであるが、飽きさせない工夫がしっかり施されており、また敵役が見覚えのない人物だったりするのでそういう目新しさもあり(逆にいえば、役者さんのイメージが固定されていないので、ほんとに骨の髄まで悪役なのかそうじゃないのか予断を許さないというか。 ここしばらくのトム・クルーズプロデュースの映画には、そういうのと実力ある役者に機会を与えるという両方の意味があるように思える)。
 まぁそれでもベタな展開はあったりもするわけですが・・・。

  ジャックリーチャーネバーゴーバック4.jpg 本場のハロウィンパレードのすごさも見られます。 やはり日本のハロウィンは付け焼刃だ・・・。

 軍人だから、ということもあるけれど、女性のターナー少佐の描かれ方も超クール。
 恋愛要素を一切におわせないところもまたかっこいい。
 そのかわり、疑似親子的少女とおじさんの信頼と交流が描かれているところが監督なりの人間ドラマだったのかな。
 “戦争に絡んだ利権”が陰謀として描かれることは結構多いですが、フィクションとはいえそういうネタに慣れてしまってきている自分にも愕然。 かなり恐ろしい話なのに“娯楽”にできてしまう、ハリウッド映画の図太さもまた感じる。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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