2016年08月29日

シン・ゴジラ/SHIN GODZLLA

 『ジュラシック・ワールド』で狂喜乱舞する恐竜好きのあたしは、当然のように怪獣も好き。 どっちかといえばガメラ派なんだけど(それはカメが好きだから)、ゴジラはなんか別格ですよね〜。 あたしは1984年にリブートされた『ゴジラ』を友人のお父さんに連れて行ってもらった記憶がありますが、先日その友人に「そんなこともあったよね〜」と尋ねたら本人はまったく覚えていなかったという(3人で観に行ったはずなんだけど)。
 このように、記憶とは曖昧なものです。
 ハリウッド版『GODZLLA』が世界的に好評だったため、本国のメンツにかけて新しいゴジラをつくらないと!、と東宝が社運をかけたこのプロジェクト。 結果は吉と出たようで、よかったですね(個人的には東宝の「売れるが勝ち」的戦法はあまり好きではないけれど、そういう上からの圧力を一切無視した制作陣の勝利かと)。 ちなみにあたしはエヴァンゲリオンを観ていないので、比較はできません。 庵野さんのファンでもありません。

  シンゴジラP.jpg ニッポン対ゴジラ。

 東京湾で誰も乗っていないプレジャーボートが浮遊しているのが海上保安庁により発見される。 その直後、海中からなにかが。 そしてアクアトンネルが崩落する事故が発生し、首相官邸で緊急会議が開かれる。 内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)は海中から謎の生物が出現し、それが事故原因である可能性を指摘するものの、一笑に付される。
 が、その後すぐに海上に“巨大不明生物”が出現、川に沿って移動しながら町を破壊していく。 内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹(竹之内豊)らのサポートも得ながら、矢口はどう対応するか政府内で意見がわかれる中、最善の道を模索しようと巨大不明生物災害対策本部を設置させ、様々な分野のスペシャリストたちを集めてこの国を襲う未曽有の危機を乗り切ろうとする・・・という話。

  シンゴジラ4.jpg 最初はこの二人、官僚かと思っていた(政治家にしてはいい男すぎるでしょ)。

 とにかくテンポがよい。 というかよすぎるというか展開が早いのである。 ゴジラが出てくるまでのタメもほとんどないぐらい。 が、前半はほぼ会議に次ぐ会議、または会議のための会議の連続。 あたしが今働いているところもそういう感じなので「うわー、わかるわ」と下っ端官僚のぼやきに思わず共感。 日本の社会ってなんだかんだいってそうなんだよねぇ、前振りと根回しは結果的に事を早く進めるために必要なんだよねぇ。 と、日本人あるあるに時折苦笑してしまいますが(次々出てくる明朝体のテロップも、最初のほうは真剣に読んでいたけれども途中から「あ、これ流し見でいいんだ」と気づいてからはそれもお笑いポイントになってしまいました)、これ、世界配給されるんだよね? 外国の人、わかるのかな?、と心配になるほど。

  シンゴジラ2.png 今回のゴジラは尻尾が巨大なのが特徴。 フルCGでこれだけのキャストで製作費15億円で済むって・・・このように追い詰められればられるほど力を発揮するのが日本人か。

 なんていうんでしょう・・・日本人って、個じゃなくて集団で力を発揮する民族(?)なんだなぁ、というか。 アメリカのようにスーパーマン的な突出した一人がヒーローとして大活躍、ということはありえない。 今回、一応矢口が主役のような形にはなっているけど、あくまで“巨災対”というチームのリーダーだからであって、チーム一丸となって取り組み、そこに協力する人たちがいて・・・という集団戦なのである(だからといって個が埋没するわけではない。 “個”が協力しあってこその“集団”。 なのでオールスターキャストひとりひとりの出番は少ないが、それなりに見せ場はある)。

  シンゴジラ7.jpg 鶴見辰吾、かっこよかった・・・。
    みなさん普段の2倍速ぐらいのスピードで台詞を言ってますが、柄本明・平泉成といったベテラン勢は早口に聞こえないのがすごい(それでも普段の彼らよりは早口なのですけど、そう感じさせないのだな)。

 そして<これまでゴジラという存在を知らない日本>を舞台にすることで、有事における日本の危機管理とその対策(つまりは安全保障)を限りなくリアルに見せることに成功している。 いざとなれば日本は、憲法9条に触れることもなく(実際、映画にも登場しないし。 他の法律は少し出てくるけど)、国内で自衛隊に武力行使させちゃう国なのだ。 だったら9条代える必要なくない? 有名無実と化しているのならば、ということまで考えさせられてしまう。 実は、ゴジラでなくても成立してしまう映画なのだが・・・そこであえてゴジラを持ってくることに、意味があるのだと思う。 現実対虚構だからね。

  シンゴジラ3.jpg 自衛隊全面協力なので、いろんな意味ですごいもの続出。 もう結構情報が出ているのでネタバレにはならないかと思うのだが、このゴジラ、どんどん形態が変化していく(最初は幼態だったのか?) 最終形のように見えるこの段階でも、実はティラノサウルスばりに手がものすごく小さい。 この先も変化するのかも?

 だから、後半のゴジラに対する攻撃はかなり無茶なものなのであるが(改めて考えると子供が大人に対しておもちゃで攻撃するのにも似ているかも・・・)、映画を観ている間はそんな考えは頭をよぎらない。 まさに、「嘘をつくなら必ず真実を混ぜろ」である。
 この世界では、日本はゴジラと共存する道を選択することになる。 これがなんの比喩かは・・・言わずもがなであろう。
 続編はありえない、という終わり方も潔くていいなぁ、と思っていたら、ラストシーンで「ぎゃーっ!」と叫びたくなるような描写。 あれは一体どういう意味なのか!、といろんな人と語り合いたくなってしまう。 それもリピーターが多くなる原因の一つかもなぁ。
 台詞もそうだが、エンドロールも情報量が多すぎて、誰が出ていたのか一回では確認できない。 「もしかして、あの人出てた?」と思っても、そんな人が何人もいるので(主要3人以外は五十音順なのだが)、探しきれない!
 だからパンフ買う人が多いのかなぁ・・・(いや、エヴァファンらしき人たちも多かった)。
 あたしは、限定版ピンバッジ買っちゃいました。

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック