2016年07月27日

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出/A ROYAL NIGHT OUT

 予告でのサラ・ガトンのあまりのキュートさにやられました。
 「映画『ローマの休日』の時代からからさかのぼること十数年、真実の物語」みたいなナレーションが予告でありましたが、完全に『ローマの休日』に乗っかってはいるものの(一応、『ローマの休日』のほうがこの出来事にインスパイアされてできた可能性ありと宣伝してますが)、実在の、しかもご存命している方の若き日の逸話だからそうそう劇的なことをさせるわけにはいかず。
 ただあたしは個人的に、VE−DAYのトラファルガー広場の様子にコニー・ウィリスの『オール・クリアー』の情景を見い出し、にやつくことができました。

  ロイヤルナイトP.jpg ティアラを置いた。世界が輝いた。
    若き日のエリザベス女王、生涯初めての自由時間。

 1945年5月8日、ドイツとの戦争に終止符が打たれ、この日はVE−DAY(ヨーロッパ戦勝記念日)と呼ばれることになった。 ロンドンでは終戦と勝利を人々が祝い、お祭り騒ぎに。 妹のマーガレット王女(ベル・パウリー)に「この機会を逃せば外に自由に出る機会はないかも」とたきつけられた長女エリザベス王女(サラ・ガドン)19歳は、父親の国王ジョージ6世(ルパート・エヴェレット)に民衆の様子を間近に見てみたいと懇願する。 母親のエリザベス王妃(エミリー・ワトソン)には「とんでもない!」と反対されるものの、ジョージ6世はなにかを考えたように許可を与える。

  ロイヤルナイト1.jpg マーガレットはエリザベスよりそんなにかわいくない(タイプが違う)というだけでもう役割を十分果たしているかと。 設定上はそっくり姉妹ということですが・・・引き立て役です。

 マーガレットとともにお忍びでホテル・リッツに向かうエリザベスだが、お忍びのガードもがっちりつけられ、リッツから出られないことを受け入れるが、マーガレットの暴走によって思わぬハプニングが起こり、彼女は一人で街に飛び出すことになり・・・という話。
 マーガレットみたいな人、いるいる、と思ったり。 トラブルメイカーというか思いつきで行動してまわりをひっぱりまわすけど、本人はけろっとしていて実害も受けないタイプ(受けるのはまわりの人)。 妹特有の世渡りのうまさというか天真爛漫さというか、おかげで姉ってなんだか苦労症になるわよね。 マーガレットとエリザベスの関係がまさにそんな感じで、でも姉は妹を本気で心配している(妹を少しも疎ましがったりしていない)あたりが、『英国王のスピーチ』でも描かれたこの家族の絆というか、愛されて育ったんだろうな、というのがしみじみわかる。

  ロイヤルナイト2.jpg 親切な海軍将校と出会い、お嬢様育ちの自分を恥じる展開もお約束。 でもそれは半分はまわりが許してくれなかったせいもあるのだけれど。
 正直なところ、この映画一本ではいささか食い足りないところはあるものの、様々な先行作品の補足、という役回りは十分果たしているかと。 ルパート・エヴェレットを久し振りに見てびっくりしたし(というかエンドロールまで気がつかなかった)。

  ロイヤルナイト5.jpg 吃音の感じも十分出てます。 家族といるときはそんなにならない、という雰囲気もよかった。
 父親の気持ちと国王としての気持ちで、王位継承者たる彼女にその自覚を持ってもらいたいが故に許した外出、そして彼女もまたその想いにこたえて一晩でぐっと成長を見せる。 物語的にはささやかながらも、イギリス王室にとっては大事な瞬間を描いたものだったのかもしれず。
 今年はエリザベス女王生誕90周年にあたるとか。
 ダイアナ元妃がなくなったときは世界中からバッシングされた女王だけれど、最近いろいろあげ気味の報道が多いのはそのせいか。 死して伝説になる人もいるけど、結局のところ「生き残った者勝ち」なのが世の中で、この映画もその一環なんだろうけど・・・。
 とにかくサラ・ガトンがかわいいので許す!

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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