2016年07月20日

ちはやふる 32/末次由紀

 うーん、なんでだろう。
 最初はすごく面白かったのに。
 いや、ちょっと前までもそれなりに盛り上がっていたのに、ここ数巻はなんだかいまいち気持ちが盛り上がらない・・・。 実写映画化が本編にも影響を与えているのであろうか。

  ちはやふる32.jpg 今回、表紙がこの3人でも、内容には影響せず。

 やはり恋愛要素が前に出てきてしまったら、<青春かるたマンガ>としての優先度が変わるからでしょうか。 太一が部活を辞めたことに対してあたしが納得できてないからか(でも彼はかるたをやめたわけではない)。
 主人公たる千早が主人公らしからぬのはもうお約束だからいいんだけど、普段はただの不器用純朴少年ながらかるたにおいてだけは無双であるはずの新がそうではなくなり、結果として新に負けたクイーンの存在も“絶対的位置”から下がることになってしまい、大江さん・机くん・肉まんくんがいかにそれぞれいい味を出そうともワンポイントリリーフにしかならず(本筋の物語に影響しない)、顧問の宮内先生の<大人として正しい気遣い>だった態度ですらもすっかりおせっかいおばさんのように映ってしまう。
 ・・・なんか、かなしい。
 そのうち盛り返すだろう、と思って読み続けてきていましたが、その気配がまだ感じられないまま。 作者が太一をえこひいきしているように思えてしまうよ。
 『グイン・サーガ』も長かったし、作者は「お気に入りはナリスさま」と公言していたにもかかわらず物語はぶれずに進んだ(晩年、停滞したのは彼女の「書き終えたくない・自分の命の終わりをはっきり認めたくない」という葛藤のあらわれだったのだろうと今なら理解できますが)。 アルド・ナリスは物語上必要なひどい目にちゃんと遭っている。
 同じようなことを、この物語にも求めてはいけないのでしょうか。
 このまま惰性で読み続ける、ということにはならないよう、物語の復活を望むであります。

ラベル:新刊 マンガ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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