2016年06月22日

探偵ミタライの事件簿 星籠の海

 あぁ、これも早く観に行かないとやばいぞ(終わっちゃうぞ・無理な時間帯に移動されちゃうぞ)、という空気がひしひしと。
 しかしシアターにはあたしよりもずっと年上の女性グループが一般的にいちばんいい位置に陣取って上映前はずっとお喋り。 失礼だがミステリーファンには見えない・・・もしかしてこの方たち、『あさが来た』で新次郎さんファンだったとか!
 すごいな、玉木宏! まずはそれにびっくり。
 さらにびっくりだったのは監督が和泉聖治なのに、カットやアングルなどに『相棒』っぽさがまったくなかったところ。 オープニングクレジットなんか完全に別物で、「えーっ、もしかしてスタッフ総取換え?!」と思うほど(音楽担当の方が違うので、その印象も大きかったかと)。

  星籠の海P.jpg 謎を愛する、天才脳科学者。 趣味、探偵。

 94分というテレビ放送に際してカットする必要のない上映時間、ということもあるのか、大変テンポよく話は進む。 テンポよすぎて「原作読んでない人はお断りか?!」と感じてしまうほど。 もしくは、御手洗さんの思考が真相にまっすぐ飛びすぎて常人は誰もついていけないレベルだということを表現したかったのか?(おかげで石岡君がついていけない理由がすごくよくわかった。 そしてまぬけなリアクションになってしまうのも)。 しかし残念ながら今作には石岡君は登場せず、電話の声のみ。 でもその声はどう聞いても堂本光一じゃなかったんだよな・・・あのコンビ設定はテレビだけ? それとも二言三言だけでは仕事してもらえないってこと? それともギャラ問題か?!、などといろいろ妄想してしまいました。

  星籠の海2.jpg 友情出演:寺脇康文

 せっかく“『相棒』テイスト”から脱却しているのに、ほとんどすべてを台詞で説明してしまっているのが非常に残念!
 絶対、原作未読の人は謎解明が消化不良になっていると思う。 あ、原作設定とは違って舞台は現代になっているので、瀬戸内海の潮の動きはコンピュータシュミレーションになっていますが、あの模型を実際に見られたのはうれしかったかな。 でも携帯電話の出番が原作より少ないのが皮肉といえば皮肉。

  星籠の海3.jpg星籠の海4.jpg その分、外見的リアルを追究したのか、役者さんたちそれぞれメイクダウン。 要潤は男前度半減させられ、石田ひかりに至っては「どうしたんですか!」と聞きたくなるくらいの老けっぷり。 それもこれも、玉木宏をひきたてるためか。

 謎はそのままなんだけど、その背景がスケールダウンというか・・・日和ったな!、と感じさせるところがまた残念。 実在する巨大集団を扱ったらめんどいことになるのか? 犯人が原作と違うことは必ずしも悪い結果ではない場合もあるのだが、残念ながら今回はしょぼさにつながってしまった感じ・・・。

  星籠の海1.jpg 玉木宏ファンのための映画ではあるが、御手洗潔ファンのための映画かどうかは・・・計算された無造作ヘアが若干茶髪がかっているのも御手洗さんらしくないといえばらしくないしな(染めてない、真っ黒い髪のイメージなんで)。
 それでも、「このシーンは映像として絶対必要でしょう!」という場面がエンディングとして現れたとき、ようやく安堵感というか、「これがなかったらどうしよう」という気持ちにさせられたことは確かで、とても美しいエンディングなのだからそれをもっと活かすためにそれまでをもうちょっとなんとかできなかったのか、と思ってしまった。
 これもまた『スキャナー』同様、シリーズ化のハードルは高そうだな・・・。

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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