2016年02月28日

リスペクトという言葉の意味、知ってる?

 懐古庵さまにギョッとすることをお教えいただき、「うわっ、イヤだけどすごいもやもやする!」と思って、ついでに怖いもの見たさも手伝って、ニュース検索してしまいました・・・。

> SMAPの香取慎吾さんが、萩尾望都さんのマンガ「ポーの一族」をモチーフにした
> スペシャルドラマ「ストレンジャー〜バケモノが事件を暴く〜」に主演する。
> テレビ朝日系3月27日21時から放送。
                        <ねとらぼ2/26記事より一部転載>

 香取くんが悪いんじゃないのはわかってる。 企画して実現させちゃったスタッフの問題。
 まず、萩尾望都作品を実写映像化してはいけない! 許されるとしたら舞台だけ。
 しかも「モチーフに」ってなんですか。 吸血鬼が出てくる作品は『ポーの一族』だけじゃないぞ。 他から使ってよ。 それでも原作は無理だから原案にとどめたというのが作り手側の誠意ですか?(黙っててあとからパクリと言われるのがイヤだから?)
 だからといって、ヘンな作品に萩尾望都の名前が載るだけでもファンは許せないのだ!
 しかもドラマのサブタイトルに“バケモノ”って・・・このどうしようもないセンスで、『ポーの一族』を理解できているとは到底思えない。 だって、連作短編集と言える『ポーの一族』のいくつものサブタイトルが今でも語り草というか、それを言えば「あぁ」とイメージが喚起されるものなんですよ!
 確かに『ポーの一族』は不朽の名作ですが、発表年代は確かに古い。 これがきっかけで若い読者が増えるというならばそれは一つの利点にはなりうるかも。 でもあたし、数年前に高校3年の男子に『ポーの一族』を読ませたことあるけど(その子はおかあさんと宝塚歌劇を観に行くようなタイプだったのだが)、「時代がどんどん飛ぶから難しい」と言っていた・・・あのー、それをあたしは小・中学生で読んでいたんです(勿論、今でも読むたびなにかに気づきますけどね)。
 すでに昨年中に完成していて、SMAPの解散問題がどうにかなっていたらお蔵入りだったかもしれない作品だったとのこと。 もう、そのままお蔵入りにしとけよ・・・と言いたくなった。
 つくり手の方々には常々リスペクトを覚えているあたしですが、ほんとに原作物を扱うときには注意してほしい。 「原作とは別物」として別方向に(映像化なら、映像でしかできないことをやって)優れたものをつくってほしい、という気持ちはあるんですよ。
 あるんですが、世の中には「絶対触ってほしくない」と多くの人が思っている原作もある、ということに気づいてください(それなのに萩尾作品からよりによって『ポーの一族』を引っ張ってくるなんて・・・『バルバラ異界』なら本気でやったらできるかもしれない、という気がしないでもないけど、でも相当に本気じゃないと無理ですよ)。 お願いします。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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