2016年01月14日

ゴースト・スナイパー/ジェフリー・ディーヴァー

 最近、コツコツと半身浴を続けておりまして、おかげで分厚い本もゆっくりじっくり読めるヨロコビ(汗が目に入るとか、本を濡らしはしないかと気を遣うところもありますが)。
 そんなわけでハードカバー・二段組み・500ページほどのこの本もさっくりと読み終わる。 ま、ディーヴァーは読んでいるうちに加速度がつくのでいつもこんな感じですが。

  ゴーストスナイパー.jpg 改めて見るとこの表紙、レッド・ヘリングだな・・・。

 バハマで、アメリカを公然と非難していた活動家が暗殺される。 射程距離2000m以上離れた場所から。 その凄腕のスナイパーはアメリカ政府機関の人間ではないか、とある地方検事補がリンカーン・ライムのもとを訪れて協力を依頼する。 しかし現場はバハマで物的証拠がライムの手元には届かず、得意の科学捜査ができない、という歯がゆさからはじまる今回の事件。
 スナイパーや殺し屋、秘密組織、という組み合わせはリンカーン・ライムシリーズ初期の作品に見られましたが(『コフィン・ダンサー』とか『石の猿』とか)、お久し振りな感じでちょっと新鮮。 このところシリアルキラー系、多かったですし(まぁその方が面白かったりするんですけどね、実際のところ)。
 毎回のように『CSI:科学捜査班』の悪口は出てくるんだけど、今回は『メンタリスト』『ダウントン・アビー』の話題も出てきて「あぁ、ほんとにアメリカでヒットしてるんだなぁ」とこのシリーズで実感できるのは、そういうリアルタイム感を作者が好んで取り入れているからでしょうか。
 また、先日の『シャドウ・ストーカー』が音楽だったのに対し、今回は作者の料理趣味が爆発。 ほんとに貝印の“旬”シリーズのナイフ、全種類持ってそう!
 というか毎回のようにちょこちょこ日本ネタも入れてくるのは「作品が日本でも売れているから」という彼のサービス精神故なのでしょうか? 普通に「日本が好き」ぐらいならうれしいけど・・・。
 指が前より動くようになってはしゃぎ過ぎの感のあった最近のリンカーンですが、今回の事件でちょっと落ち着いてくれたようでよかった(もはやあたしは介護士のトムのような心境になっているじゃないか)。 というか、アメリアはいつまで関節炎を放っておくのか!、というこっちの心配(?)に一応けりをつけてもらえたので、よかったです。 ダメダメ新人だったプラスキーくんもいつの間にやら確実に成長してるし。
 これだからシリーズ物は・・・キャラクターに愛着が芽生えてしまって困るわ。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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