いろいろ最近買った本もちょっとずつ読み散らかし、手を広げるだけ広げてなかなか読み終わらない今日此頃。 まるで、秋なのにまだ暑いという納得のいかなさにあたし自身がうろうろしてしまっているかのように。
それでもこれは優先的に読んだ!
<サイロ三部作>の2作目、『シフト』。
1作目『ウール』は短い期間の話だったけれど、『シフト』にはそもそものはじまりから描かれ、そして最後は『ウール』にリンクする。 その構成力というか、厳密に組み立てられた感じが素晴らしい。
これがどう着地するのか!、というわけで早速3作目『ダスト』を引っ張り出してきております。 基本エンタテイメントですが、語りすぎない省略感、あることを描写しながらそれが別の意味のことも説明しているなど適度に文学的なところも美しい。
しかし、やっぱり気になるのは解説の北上次郎氏・・・。
「なんだSFかよ」みたいな表現がなんか腹立つのだよ。
北上氏は自分が偏愛するジャンルについては褒めまくりなのに、そうじゃないジャンルに関してはコメントが蔑視的になるんだよなぁ。 でも、そのジャンルの中の作品にしてはこれは素晴らしく面白い、的に解説で褒めるんだけど、ジャンルはあくまで目安であって、あるのは面白い本か自分には面白さがわからない本かの二種類しかないのに。
で、解説っていうかあらすじ紹介と感想文なんだよなぁ。
あたしは解説には大森望さんのような作品や作者に関連したデータ情報的なものが載っている方がうれしい(だって、あらすじは読んだらわかるし、裏表紙とかに書いているもの。 まぁ、あたしも本文より解説を先に読んじゃうタイプですが、世間の人の多くは北上氏的解説を立ち読みしてから担保を得る形で本を買うのだろうか)。
ともかくも、「セルフパブリッシングで出てきた作品・作家」に対して懐疑的な部分を持っていたあたしですが、大いに反省しております。
やっぱ、『火星の人』も買ってみようかなぁ、という気持ちに。
ラベル:SF
解説、私も先に読んじゃう派ですが、<br>
このシリーズは装画目当てで買ったので解説はまだ。<br>
私も大森さんの解説は結構好きです。<br>
<br>
「火星の人」は、宇宙とサバイバル(漂流)ものが好きな私にはぴったり!と思い<br>
衝動買いしました。<br>
でもまだ読めてないです。<br>
まずは読みかけて数ヶ月放置状態の「パヴァーヌ」を読まなければ・・・<br>
そのあとにやっと「WOOL」です。<br>
<br>
(余談ですが最近「かっかくしかじか」読みました。<br>
面白すぎて切なすぎて、笑ったり泣いたり疲れました。)
<br>
こんばんは。<br>
どうも私は北上次郎さんに含むものを捨てられないようです・・・。<br>
(『シフト』、本文に入る前に解説読んでしまいました)<br>
<br>
『火星の人』は油断すると映画が先に公開されてしまいそうだよ<br>
(リドリー・スコット監督の『オデッセイ』)、ということで<br>
ちょっと焦っています。<br>
<br>
『かくかくしかじか』、痛いですよねぇ。<br>
でもそれをギャグにする素晴らしさ、すごいですよね。<br>
「うっ!」と過去の自分を思い出しのたうちまわりたくなります<br>
(今でも全然まともな大人にはなっていませんが)。<br>
勢いで東村アキコ最高傑作と思う『ひまわりっ』の新装版を揃えて<br>
しまおうかと画策中です。週刊モーニングで途中から読み始めたので、<br>
最初の頃を読んでいないのです。