2015年04月21日

高校生の甥に何の本を送るか悩み中 その2

 まだ悩んでおりました、この話。
 東野圭吾や宮部みゆきなんかは自分で読めるだろうし、なかなか手を伸ばしにくい作品をセレクトするのが大人の役目。
 とりあえず、『ケインとアベル』/ジェフリー・アーチャーは確定。
 同様に、『七王国の玉座』/ジョージ・R・R・マーティンも確定。
 それぞれ気に入ったら、『七王国の玉座』<氷と炎の歌>として続きがあるし、ジェフリー・アーチャーなら<クリフトン年代記>もあるし、あえて『100万ドルを取り返せ!』から遡って読んでもらってもよいであろう、という感じ。
 あと、読んでほしい作家としては、クリストファー・プリーストかな。
 個人的には『双生児』のラストの鮮やかさに度肝抜かれましたが、残念ながら文庫になっていない・・・(早く文庫にしてください、早川書房)。 『魔法』にも「はい?」と世界をひっくり返される体験をしたけど・・・高校生が読む入口としては『奇術師』がいいかしら。

  プリースト奇術師.jpeg 内容は決して簡単ではないのですが(メタフィクション入ってるし)、マジシャン二人のライバル関係という基本設定はとっつきやすいかと思って。 語りと騙りに幻惑される面白さもあるし。
 クリストファー・ノーランが『プレステージ』として映画化しておりますが、原作をかなり噛み砕いて、メタ部分も減らして「でもテーマを外さないように、かなりわかりやすく作り変えたなぁ」とあたしは感心しましたが、それでも「難解」と言われておるようです。
 そうすると、マジックつながりで思い出したのが『歯と爪』

  歯と爪新版.jpeg かなり後半袋とじで、「破らなければ返品に応じます」対象本となっております。
 ビル・S・バリンジャー作品自体もうミステリ的には<古典>なのでありますが、そのドラマ性は今読んでも色褪せることなく、マジシャンという人物像を『奇術師』と比較できるのではないかと思って。
 あとは彼の哲学趣味に満足してもらうために、『ソラリス』【新訳版】。 これなら出たばっかりだから読んでないだろう(希望的観測)。

  ソラリス文庫新版.jpeg 買ったはいいが、あたしもまだ読んでないもんね(おい)。
 『ソラリスの陽のもとに』とセットで読み比べてもらう線も考えたが、そっちはもう読んでいるかもしれないから〜。
 あと、『死者の代弁者』【新訳版】/オースン・スコット・カードも自分でパラ読みしていたらやはり面白いと思ったもんで、『エンダーのゲーム』とセットで。
 あー、『闇の左手』/アーシュラ・K・ル=グィンを忘れていたぞ! でも入口としてなら『風の十二方位』のほうがいいかなぁ。
 と、悩みは尽きないのであった・・・。
 とりあえず、第一陣はこれで送る手配をしました!
 あとは評判を聞いて、次回は夏休みかな・・・。
 今回はSF・ファンタジー&歴史人間ドラマに寄ってしまったので、次回はミステリ中心で!

posted by かしこん at 23:59| Comment(7) | TrackBack(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かしこんさん、こんにちは。<br>
「ソラリス」もだけど、<br>
最近新訳になると装丁がとてもシンプルなデザインや<br>
写真になることが多い気がしますね。<br>
私はどちらかというとイメージを喚起させる<br>
ドラマチックな絵が好きなんだけど。<br>
<br>
それにしてもセレクトが選りすぐりって感じですね。<br>
甥ごさん喜ばれるでしょうねo(^▽^)o<br>
うちの息子はSF系はピンと来ないようです。<br>
SFの話もしたいんだけどなあ。<br>
(あ、でも眉村卓や小松左京とかなら入りこめるかも。)<br>
<br>
Posted by みこ at 2016年12月04日 13:16
みこさま<br>
<br>
ひきつづきごきげんよう。<br>
SF系は新訳版だとおっしゃる通り、シンプルかつイメージ先行な表紙・<br>
装丁が多いかもです。<br>
ミステリ系は結構そうでもない感じがします(創元推理文庫のカーの<br>
新訳版の表紙絵はかなりベタ感が)。<br>
『闇の左手』はトールサイズになってからすごく内容にぴったりの<br>
イラストに変わっていて、とても買いたいです。<br>
<br>
翻訳小説の装丁に気を遣ってくれる出版社が減ってきているというのも<br>
ある気がします(特に文芸春秋、キングとか明らかに売れそうな本には<br>
力を入れるけど、そうでないものには結構なおざり、とか)。<br>
なのでがんばってくれている東京創元社と早川書房はそういう意味でも<br>
応援したいなぁ、と思っております。<br>
<br>
眉村卓のショートショート『ふつうの家族』なんていかがですかね<br>
(というか、今も普通に手に入るのかどうかわかりませんが)。<br>
『とらえられたスクールバス』(もしくは『時の旅人』)ならあるかなぁ。<br>
うちの妹のように、萩尾望都の『Away』を読んで小松左京の<br>
『お召し』に興味を持つ、というパターンもありますので、そういう<br>
ルートなどいかがでしょう。<br>
もしくはライトノベル的流れから本格へ、という感じで小川一水の<br>
『第六大陸』とか(311後の世界を見直す意味では『復活の地』も<br>
よいかもです)。<br>
SF、はまったら面白いですけどね!<br>
やっぱりいい入口って、大事ですね。
Posted by かしこん at 2016年12月04日 13:16
こんばんは。<br>
<br>
私の少女期には、<br>
NHK少年ドラマシリーズや<br>
「地球へ・・・」「999」萩尾望都などの漫画・アニメ、<br>
「復活の日」など日本の大作映画、<br>
星新一のショートショート人気、<br>
などなどがあったので、<br>
子供でも入りやすかった。<br>
そこから眉村・小松・筒井各氏の作品に手を出し<br>
海外作品にも進むという・・・<br>
今は日常的にSFに触れることがあまりない感じがしますね。<br>
<br>
息子は「七瀬」面白くて「旅のラゴス」は途中で断念。<br>
次はおっしゃるように「お召し」などの短編がいいかも。<br>
(でも萩尾さんの漫画になってるとは知りませんでした!)<br>
それなら興味もてるかどうかわからなくても<br>
結末まで進めますし。<br>
短編って凝縮されてるので「ほぉ〜」ってなりますよね。<br>
今度上記のものいろいろ勧めてみます!<br>
ありがとうございます。<br>
<br>
(早川のクリスティ文庫のサイズとカバー写真にはなんじゃこりゃって思いましたが、<br>
考え直したのか旧イラストや新イラストのカバーがイベント的に出されたので、<br>
ちょっとほっとしてます。<br>
特に「五匹の子豚」が「そして誰も〜」と一緒に眞鍋氏のイラストで復刻された時には<br>
よくぞこれを選んでくれたと感動しました。<br>
日本SF展では真鍋氏装画のクリスティ作品がずらりと並び壮観でした☆)
Posted by みこ at 2016年12月04日 13:16
みこさま<br>
<br>
お返事が遅くなりまして、大変申し訳ございません。<br>
<br>
あまり読んでないのでわからないのですが、ライトノベルではSF的<br>
設定のものも多い気がしますが・・・SFとファンタジーの区別が<br>
どんどん曖昧になってきているのかもしれませんね。<br>
私は先日、若い人にドラマがらみで「『アルジャーノンに花束を』って<br>
SFなんですか?」と聞かれて、一瞬返事に窮しました。<br>
普通にSFだと思っていたけど、違うのか!、とびっくりしたというか。<br>
<br>
真鍋さんのイラストのイメージが果たした役割って大きかったですねぇ。<br>
星新一の装画は真鍋さんじゃないと、と今でも思いますし、それと<br>
クリスティの表紙が同じ人だってことに当時は違和感などまったく感じ<br>
ませんでしたから。SFは特殊なジャンルではなくて、ミステリとも<br>
地続きって感じがありましたね。<br>
今はそういう存在のイラストレーターの方、いますかねぇ。
Posted by かしこん at 2016年12月04日 13:16
追伸です。<br>
「お召し」の入っている短編集を偶然先月買っていたので、<br>
早速勧めときました!<br>
<br>
Posted by みこ at 2016年12月04日 13:16
かしこんさんこんばんは。<br>
星新一さんのショートショートやクリスティ作品は<br>
カラーの統一感(決してワンパターンとかいうわけではありません)があって、<br>
それを眞鍋氏の独特のイラストが更に統一感を出してくれてて、<br>
ファンが安心して手を出せる本でした。<br>
今は一人の画家さんが一人の作家につくって感じは<br>
ないかもしれませんね。<br>
作品ごとに出版社も作風も変わりますし、<br>
昔ほど作家さんのカラーが決まってないので。<br>
<br>
ただ上橋菜穂子さんの作品はそれぞれの作品(単行本)の装丁が<br>
これ以上ないってくらいの完成度とフィット感で、<br>
各出版社が本当に作品にピッタリの画家さんを<br>
見つけてきていると思います。<br>
それだけの作品の魅力に編集さんが力を込められるのでしょう。<br>
<br>
最新作の「鹿の王」は装画が私の大好きな影山徹さんですが、<br>
この方はSFとミステリが多いです。<br>
作風は多様ですが、この方の絵で<br>
誰かの全集を作ってみて欲しいなあと思う画家さんです。<br>
<br>
<br>
<br>
<br>
Posted by みこ at 2016年12月04日 13:16
みこさま<br>
<br>
お返事が遅くなりまして、またしても申し訳ございません。<br>
<br>
『鹿の王』は確かに素敵な装丁ですよね〜。<br>
本屋で見るたびほれぼれします。<br>
<br>
本は作者の名前で出されますが、担当編集者がどんな人かで相当<br>
変わってくるんだろうなぁ・・・と近年ますます感じています<br>
(いろんな作者の方があとがきで編集さんのことに触れているのを<br>
読んできたので)。<br>
編集者の方々の熱が、装丁や装画を担当する人たちにもうつるの<br>
でしょうね。<br>
その反面、「この言い回し、おかしくない?」というものも堂々と<br>
出回っていたりして(主にライトノベル)・・・編集さんや校正<br>
さんの質がますます問われる時代かな、という気がします。<br>
電子書籍が中心になったら装丁の仕事がヤバい(質感が除外される<br>
から)、という話も聞きますし・・・。<br>
装丁も楽しむ読者としてはいいかたちで共存してほしいと願って<br>
やみません。
Posted by かしこん at 2016年12月04日 13:16
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