2015年03月29日

高校生の甥に何の本を送るか悩み中 その1

 長いこと会ってない甥っ子くんがいつの間にやら高校生になっており、そしてなにやら乱読派の人間になっていることを半年前ぐらいに知る。
 直接本人と話してはいないので、親族からの噂話としてではあるが、どうやら哲学書などにも手を出している様子。 ・・・なんだか、かつての自分を見る思いである。
 となると、本はいくらあっても足りないよなぁ。 そして集中力も体力もある今のうちに、大作をたくさん読んでほしいところ。
 そんなわけで、今年の正月明け、お年玉がわりにこれを送りつけてみた。

  新装版虚無への供物1.jpg新装版虚無への供物2.jpg 【新装版】虚無への供物/中井英夫
 東京創元社の<中井英夫全集>からと悩んだのですが、講談社文庫のこれが、いちばん新しく出たものだから(それでも5年くらい前だろうか?)、本多正一氏の解説的なものも最新のもののはず。 それに(昔のに比べれば)活字が大きくて、やはり新しい本は読みやすいよね。
 『虚無への供物』自体、あたし自身に多大な影響を与えている作品であるし、これを「面白い」と感じる人が一人でも増えたらうれしいし、彼もそういう人だったらいいな、という気持ちだったのだが・・・どうやら、受け取った彼は大変よろこんでくれたらしい! やった!
 そうなると、問題は「次に何を送るか」である。
 そろそろ4月だし、進級祝いとして何か送ってもよいであろう。
 しかし何にするかで、悩む。 そもそもいちばんの問題は、彼が何を読んでいるのかよくわからないというところにあるのだが、「中井英夫という存在は知っていたが読んだことはなかった」ということらしいので、むしろ世代の違いを有効に考えた方がいいのでは、と思ってきた。 かつてのあたしが「いろいろなところに名前は出てくるけど、実際にその本が売られているのを見たことがない」状態にずっといて、最近の新訳ブームで初めて手にとった、というのと状況は似ているかもしれない。
 あたしがリアルタイムに読んだ作品群との彼との距離は。
 そして、できるだけ長編を、と考えると・・・結構候補が浮かんできました(相手は男子なので、明らかに女子向けなものは外しています)。

『アルジャーノンに花束を』/ダニエル・キイス
  アルジャーノン文庫新版.jpeg さすがにこれは有名すぎるであろうか。
 読んでる可能性が高いかな・・・、ということで、その場合は
 『くらやみの速さはどれくらい』/エリザベス・ムーンと差し替えてもいいかもしれない、と思っている。

 あと、来月、新訳が出るので、『エンダーのゲーム』とその続編『死者の代弁者』(どちらもオースン・スコット・カード)をセットで、という手もあるなぁ(その場合は『無伴奏ソナタ』もつけるべきか)。
 『七王国の玉座』/ジョージ・R・R・マーティンも魅力的である。 ドラマ化されて話題になっているということもあるが、いささか魔道が入ってくるけど異世界歴史物として読めるし(しかしこの情け容赦のなさはトラウマになるかも)。
 哲学要素も楽しみたいならアシモフ『鋼鉄都市』『はだかの太陽』もよいかも。
 わぁ、SFとファンタジーに限ってもきりがないくらいいっぱい出てくるよぉ!
 と、ちょっとそこから離れて・・・中高生の頃にあたしが衝撃を受けた作品を、と思い出してみると、真っ先に浮かんだのが『ケインとアベル』/ジェフリー・アーチャー
 アーチャー作品、結構読んでおりますが、完成度の面ではこれがいちばんではないか、と思います。 キリスト者じゃないんでほんとの深いところまで理解できてないんでしょうけど、それでも。 あと、『白夜を旅する人々』/三浦哲郎の壮絶な内容なのに半端ないリーダビリティはすさまじい(これを一日半ぐらいで読み切ったかつてのあたし、我ながらすごい集中力と体力があったなぁ)。
 インパクト、という意味では『悪童日記』三部作だっていいじゃないですか。
 そんなふうに考えていくと、あたし自身もどんどん迷走してしまい、だんだんわけがわからなくなってきて、「あれ、他にもなんか思いつかなかったっけ?!」(ちゃんとメモをとりましょう)、と動揺する。
 あ、ミステリまで行けてないし・・・この悩み、まだまだ続きます。

posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かしこんさん、こんにちは。<br>
しばらく体調不良でなかなかコメントできず・・・<br>
<br>
大事なアルジャーノンですがまたドラマに・・・<br>
(うーん、なんだかまた解せないキャスティングです。池松君とかならわかるんですが。)<br>
「七王国」「白夜」は未読です。<br>
私のこの年齢で読むのは体力いりそう。<br>
母は無理でもいつか次男に紹介してみようかな。<br>
<br>
中高校生で「ケインとアベル」ですか、すごいですね。<br>
私は大学生時代かなー。<br>
その後アーチャーから遠ざかってしまった。なぜだろう。<br>
社会人になって残業続きの多忙で、<br>
2年間ほど読書がはかどらない時期が<br>
あったような気がする。忘れてたけど。<br>
<br>
第二弾楽しみにしてまーす!<br>
Posted by みこ at 2016年12月04日 13:16
みこさま<br>
<br>
お元気ですか?<br>
季節の変わり目ですので無理しないでくださいね。<br>
<br>
と言いつつお返事がまたも遅れましてすみません。<br>
残業続きで、つい海外ドラマ見ながらリビングで寝てしまう日々を<br>
過ごしてしまっております。<br>
<br>
『アルジャーノンに花束を』、ドラマもう今日からですねぇ。<br>
怖いもの見たさで一回目は録画セットしてしまいましたが・・・観る<br>
勇気が出るかどうかが問題です。<br>
<br>
『ケインとアベル』は中学生のときだったと思います。<br>
アガサ・クリスティーや『グイン・サーガ』を貸し借りしていた友人も<br>
読み、「すっごい面白い!」と盛り上がった記憶が。また近い時期に<br>
2日か3日連続のドラマが深夜に放送されて(ケイン役はサム・ニール<br>
でした)、友人とも家族を巻き込んで観ていた記憶も。<br>
でもドラマはダイジェスト版みたいに感じられて(それはそれで<br>
面白かったのですけれど)、やはり原作の方が面白いなぁ、と思った<br>
ものです。今回の『アルジャーノン』もそんな気配が濃厚ですかね・・・。<br>
<br>
『七王国の玉座』は<氷と炎の歌>の第一部で、まだ未完です(著者に<br>
よると当初全7部構想だったそうですが、更に広がっている模様。邦訳も<br>
第5部までしか出てません)。訳者の方も「体力がもたない」と途中で<br>
交代されました。読んでいる方もつらいので、降りたくなった気持ちが<br>
わかりました。私も読むのがしんどくなりすぎる前に完結させてほしい<br>
なぁ、と思っていますが、著者が同シリーズのドラマ版『ゲーム・オブ・<br>
スローンズ』にかかわりすぎて本業がおろそかになっているという噂も<br>
・・・そのうちドラマに追い付かれるんじゃないかと心配です。<br>
でもこのドラマはよくできているので、本がしんどい場合はよかったら<br>
こちらからどうぞ♪
Posted by かしこん at 2016年12月04日 13:16
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